ユニファイド メッセージング サーバーと共に使用するための IP ゲートウェイまたは IP PBX を構成する
適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3
トピックの最終更新日: 2016-12-14
組織のために MicrosoftExchange Server 2010 ユニファイド メッセージング (UM) を展開するときには、IP ゲートウェイ デバイスを正しく構成する必要があります。この作業を行うには、IP ゲートウェイがユニファイド メッセージング サーバーと通信するためのインターフェイスを構成する必要があります。
重要
Web ブラウザーを使用して IP ゲートウェイで管理タスクを実行する場合、IP ゲートウェイ デバイスを構成するときにネットワークを介して送信される HTTP 要求は暗号化されません。ネットワーク上の IP ゲートウェイのセキュリティ レベルを強化するには、インターネット プロトコル セキュリティ (IPsec) または SSL (Secure Sockets Layer) を使用して、ネットワーク経由で送信される管理用の資格情報およびデータを保護します。また、強力な認証機構と複雑な管理パスワードを使用して、デバイスに対する管理権限を備えた資格情報を保護することもお勧めします。
IP ゲートウェイ インターフェイス
構内交換機 (PBX)、IP ゲートウェイ、およびネットワークに接続されたユニファイド メッセージング サーバーの間で通信を可能にするには、複数の種類のポートまたはインターフェイスを構成する必要があります。IP ゲートウェイを構成するときは、IP ゲートウェイ デバイスがアナログか、デジタルか、またはアナログとデジタルの両方かを考慮する必要があります。PBX に接続する IP ゲートウェイ インターフェイスがアナログの場合は、IP ゲートウェイがネットワークのユニファイド メッセージング サーバーと通信できるようにするための適切な設定を正しく構成する必要があります。ユニファイド メッセージング サーバーがネットワーク上の IP ゲートウェイと通信するには、PBX と通信するためのインターフェイスを構成し、デバイスに対するローカル エリア ネットワーク (LAN) 接続またはネットワーク インターフェイスを構成する必要があります。
以下で示すリソースの一覧には、IP ゲートウェイ インターフェイスおよびネットワーク インターフェイスを正しく構成するのに役立つ情報が含まれています。
IP ゲートウェイ、IP PBX、および PBX のドキュメント Exchange TechCenter には、IP ゲートウェイ、IP PBX、および PBX を構成するときの構成ファイルとセットアップ情報が記載されています。詳細については、「Exchange Server 2007 のテレフォニー アドバイザー」を参照してください (このサイトは英語の場合があります)。
AudioCodes ベースの IP ゲートウェイの構成 ユニファイド メッセージングで使用する AudioCodes ベースの IP ゲートウェイの構成に役立つ最新のサポートおよび構成情報については、AudioCodes Enhanced Gateways for Microsoft Lync Web サイト (英語)を参照してください。
Dialogic ベースの IP ゲートウェイの構成 Dialogic ベースの IP ゲートウェイに関する最新のサポートと構成の情報については、Dialogic 技術ドキュメントの Web サイトに関するページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。
Exchange 2010 ユニファイド メッセージングの展開を計画するすべてのお客様は、ユニファイド メッセージングの専門家の支援を受けることをお勧めします。ユニファイド メッセージングの専門家の支援を受けることで、従来のボイス メール システムから Exchange 2010 ユニファイド メッセージングへの円滑な移行を、確実に行うことができます。新しい展開、または従来のボイス メール システムのアップグレードを行うには、PBX と Exchange 2010 ユニファイド メッセージングについての多くの知識が必要です。ユニファイド メッセージングの専門家と連絡をとる詳しい方法については、「Microsoft Exchange Server 2007 ユニファイド メッセージング (UM) の専門家についての Web サイト」を参照してください (このサイトは英語の場合があります)。
IP ゲートウェイの IP インターフェイスを構成した後で、UM IP ゲートウェイを作成し、構成する必要があります。UM IP ゲートウェイの作成方法の詳細については、「UM IP ゲートウェイの作成」を参照してください。
IP ゲートウェイをインストールした後は、IP ゲートウェイを表す UM IP ゲートウェイ オブジェクトを作成する必要があります。UM IP ゲートウェイ オブジェクトを作成した後、UM IP ゲートウェイに関連付けられているユニファイド メッセージング サーバーでは、IP ゲートウェイの応答を保証するため、SIP OPTIONS 要求が IP ゲートウェイに送信されます。IP ゲートウェイがユニファイド メッセージング サーバーからの SIP OPTIONS 要求に応答しない場合、ユニファイド メッセージング サーバーは要求が失敗したことを示す、ID 1088 のイベントをログ出力します。この問題を解決するには、IP ゲートウェイが使用可能でオンラインであり、ユニファイド メッセージングの構成が正しいことを確認してください。
ユニファイド メッセージング サーバーは、信頼できるセッション開始プロトコル (SIP) のピアとして一覧表示されている IP ゲートウェイまたは IP PBX のみと通信します。複数の DNS ホストが同一の IP アドレスを共有している場合、ID 1175 のイベントがログに記録されます。このイベントは、ネットワーク上の IP ゲートウェイに対して、完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して DNS ゾーンを構成した場合に発生する可能性があります。ユニファイド メッセージングでは、権限のない要求を防ぐために、クライアント アクセスの役割がインストールされているサーバー上にあるユニファイド メッセージング Web サービス仮想ディレクトリの内部 URL を取得し、その URL を使用して、信頼された SIP ピアの FQDN の一覧を作成します。2 つの FQDN が同じ IP アドレスに解決された後、このイベントがログに出力されます。
注意
FQDN を使用するように IP ゲートウェイを構成し、ユニファイド メッセージング サービスを開始した後で IP ゲートウェイの DNS レコードを変更した場合は、MicrosoftExchange ユニファイド メッセージング サービスを再起動する必要があります。サービスを再起動しないと、ユニファイド メッセージング サーバーは IP ゲートウェイを発見できません。これは、ユニファイド メッセージング サーバーはすべての IP ゲートウェイに対するキャッシュをメモリに保持しており、DNS の解決は、サービスが再起動されたとき、または IP ゲートウェイの構成が変更されたときにのみ実行されるためです。
詳細情報
© 2010 Microsoft Corporation.All rights reserved.