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適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2010-01-12

Exchange Server 2010 より前のバージョンの Microsoft Exchange では、Exchange は、Outlook などのクライアントに対し、NSPI サービスを実行しているサーバーを検出できる場所を伝える参照サービスを提供していました。この参照は、通常、Outlook をグローバル カタログ サーバーにポイントしていました。ただし、一部の Outlook Anywhere 接続では、Outlook はローカル サーバーにポイントされ、NSPI 呼び出しはグローバル カタログ サーバーにプロキシされます。

Outlook は、メールボックス アクセスに使用されたサーバーと同じサーバー上でこの参照サービスを検出することを想定しています。Exchange 2010 では、メールボックス アクセスとディレクトリ アクセスの両方がクライアント アクセス サーバーによって処理されます。

クライアント アクセス サーバーのディレクトリ アクセス

Outlook がクライアント アクセス サーバーに接続する場合は、次の 2 つの操作のいずれかが実行されます。ユーザーのメールボックスが Exchange Server 2007 メールボックス サーバーまたは Exchange Server 2003 サーバー上にある場合、ディレクトリ要求はユーザーのメールボックス サーバーを参照します。ユーザーのメールボックスが Exchange 2010 メールボックス サーバー上にある場合、次の 2 つの操作のいずれかが実行されます。

ユーザーのメールボックスがクライアント アクセス サーバーと同じサイトにある場合、要求はクライアント アクセス サーバーを参照します。ユーザーのメールボックスが異なるサイトにある場合、要求はリモート サイトのクライアント アクセス サーバーを参照します。

Exchange 2010 の場合、クライアント アクセス サーバーは、参照サービスと NSPI エンドポイントの両方をホストします。ディレクトリ アクセスがクライアント アクセス サーバー経由で通過するには、これらの 2 つのコンポーネントが必要です。

注意

クライアント アクセス サーバーがドメイン コントローラーにインストールされている場合は、Outlook はドメイン コントローラーと直接通信して、クライアント アクセス サーバーをバイパスします。

Exchange 2007 ユーザー

Microsoft Exchange Server 2007 メールボックス サーバー上にメールボックスがあるユーザーが参照サービスを照会すると、Exchange 2010 クライアント アクセス サーバーはユーザーに Exchange 2007 メールボックス サーバーを参照させます。この動作は、純粋な Exchange 2007 環境で実行される動作と同じです。

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