Exchange Server 2007 Service Pack 2 用の更新プログラムのロールアップ 3 について

 

トピックの最終更新日: 2010-08-20

Microsoft は、Exchange Server 2007 Service Pack 2 (SP2) 用の更新プログラムのロールアップ 3 をリリースしました。ここでは、次の内容について説明します。

  • 更新プログラムのロールアップによって解決される問題
  • 更新プログラムのロールアップを入手する方法

詳細情報

更新プログラムのロールアップによって解決される問題

Exchange Server 2007 Service Pack 2 用の更新プログラムのロールアップ 3 は、次のマイクロソフト サポート技術情報の記事で説明している問題を解決します。

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インストール前の作業

Exchange Server 2007 組織でパブリック フォルダを使用しており、パブリック フォルダ データベースの保存期間が 123 日より大きい値に設定されている場合は、Exchange Server 2007 SP2 用の更新プログラムのロールアップ 3 をインストールする前に、次の手順を実行する必要があります。

パブリック フォルダを使用している場合に、パブリック フォルダ データベースでの保存期間を 123 日以下の値に設定していると、警告メッセージが表示されます。ただし、Exchange Server 2007 は引き続き正常に機能します。その場合は、次の手順を実行して問題を解決します。

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[検索の開始] ボックスに「adsiedit.msc」と入力して、Enter キーを押します。
  2. ADSIEdit MMC で、[操作] をクリックし、[接続] をクリックします。
  3. [既知の名前付けコンテキストを選択する] の一覧の [構成] をクリックします。
  4. 以下の一覧項目とサブ項目を順番に展開します。
    • CN=Configuration,DC=Contoso,DC=com
    • CN=Services
    • CN=Microsoft Exchange
    • CN=<組織名>
    • CN=Administrative Groups
    • CN=Servers
    • CN=<サーバー名>
    • CN=Information Store
    • CN=Second Storage Group
note注 :
このリストの <組織名><サーバー名> は、組織およびサーバーの実際の名前に置き換えます。
  1. [CN=Public Folder Database] をダブルクリックします。
  2. [msExchOverallAgeLimit] をダブルクリックします。
  3. 既存の値を 86,400 で除算して、秒数から日数に変更します。
note注 :
上記の手順を、Exchange 2007 環境内のすべてのパブリック フォルダ データベースで繰り返す必要があります。
important重要 :
これらの変更は、パブリック フォルダ データベースをホストする、組織内のすべての Exchange Server 2007 サーバーが Exchange Server 2007 Service Pack 2 用の更新プログラムのロールアップ 3 にアップグレードされると有効になります。

これらの手順を実行せずに Exchange Server 2007 SP2 用の更新プログラムのロールアップ 3 をインストールした場合、Exchange 管理コンソールを使用してパブリック フォルダの設定にアクセスしようとすると、次のエラー メッセージが表示されます。

期間が長すぎるため、TimeSpan がオーバーフローしました

また、Outlook Web Access を使用して Exchange にアクセスしようとすると、次のエラー メッセージが表示されます。

例外の種類 : Microsoft.Exchange.Clients.Owa.Core.OwaInvalidConfigurationException 例外メッセージ : 期間が長すぎるため、TimeSpan がオーバーフローしました。

更新プログラムのロールアップの情報

Exchange Server 2007 SP2 用の更新プログラムのロールアップ 3 が、2010 年 3 月 11 日にリリースされました。この更新プログラムのロールアップを Microsoft ダウンロード センターから入手するには、「Exchange Server 2007 Service Pack 2 の更新プログラムのロールアップ 3」を参照してください。

important重要 :
更新プログラムのロールアップまたは Service Pack をインストールする前に、「Exchange 2007 用の最新の Service Pack または更新プログラムのロールアップをインストールする方法」を参照して、前提条件、インストール方法、および既知の問題を確認してください。クラスタ化メールボックス サーバーに更新プログラムのロールアップを適用する場合は、事前に「クラスタ化メールボックス サーバーへの Exchange 2007 更新プログラムのロールアップの適用」を参照してください。

Exchange 2007 サービス モデルの詳細については、「Exchange 2007 サービス」を参照してください。

Exchange Server 2007 SP2 に適用される更新プログラムのロールアップの一覧については、「Exchange 2007 用の最新の Service Pack または更新プログラムのロールアップを入手する方法」の「Exchange Server 2007 SP2 用の更新プログラムのロールアップ」を参照してください。

この更新プログラムのロールアップは、RTM (Release To Manufacturing) 版 Exchange Server 2007 または Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1) には適用されません。Exchange Server 2007 SP2 用の一連の更新プログラムのロールアップ パッケージは、RTM 版 Exchange Server 2007 用または Exchange 2007 SP1 用の対応する一連の更新プログラムのロールアップとは別のものです。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。