Exchange Server 2007 Service Pack 2 の更新プログラムのロールアップ 4 について

 

トピックの最終更新日: 2010-05-11

Microsoft は、Exchange Server 2007 Service Pack 2 用の更新プログラムのロールアップ 4 をリリースしました。ここでは、次の内容について説明します。

  • 更新プログラムのロールアップによって解決される問題
  • 更新プログラムのロールアップを入手する方法

詳細情報

更新プログラムのロールアップによって解決される問題

Exchange Server 2007 Service Pack 2 用の更新プログラムのロールアップ 4 は、次のマイクロソフト サポート技術情報の記事で説明している問題を解決します。

981832 

[MS10-024] Microsoft Exchange および Windows SMTP サービスの脆弱性により、サービス拒否が起こる

981706 

Exchange 2007 SP2 のロールアップ 1 または Exchange 2007 SP2 のロールアップ 2 をスペイン語版の Exchange Server 2007 SP2 にインストールできない

980639 

Exchange Server 2007 Service Pack 1 を Exchange Server 2007 Service Pack 2 に更新した後でないとユーザーが OWA でタイム ゾーンをブカレストに設定できない

インストール前の作業

Exchange Server 2007 組織でパブリック フォルダを使用していて、パブリック フォルダ データベースの保存期間が 123 日より大きい値に設定されている場合は、Exchange Server 2007 SP2 用の更新プログラムのロールアップ 4 をインストールする前に、次の手順を実行する必要があります。

パブリック フォルダを使用している場合に、パブリック フォルダ データベースでの保存期間を 123 日以下の値に設定していると、警告メッセージが表示されます。ただし、Exchange Server 2007 は引き続き正常に機能します。その場合は、次の手順を実行することで問題を解決できます。

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[検索の開始] ボックスに「adsiedit.msc」と入力して、Enter キーを押します。
  2. ADSIEdit MMC で、[操作] をクリックし、[接続] をクリックします。
  3. [既知の名前付けコンテキストを選択する] の一覧の [構成] をクリックします。
  4. 一覧の以下の項目とサブ項目を順番に展開します。
    • CN=Configuration,DC=Contoso,DC=com
    • CN=Services
    • CN=Microsoft Exchange
    • CN=<組織名>
    • CN=Administrative Groups
    • CN=Servers
    • CN=<サーバー名>
    • CN=Information Store
    • CN=Second Storage Group
note注 :
このリストの <組織名><サーバー名> は、組織およびサーバーの実際の名前に置き換えます。
  1. [CN=Public Folder Database] をダブルクリックします。
  2. [msExchOverallAgeLimit] をダブルクリックします。
  3. 既存の値を 86,400 で除算して、秒数から日数に変更します。
note注 :
上記の手順を、Exchange 2007 環境内のすべてのパブリック フォルダ データベースで繰り返す必要があります。
important重要 :
これらの変更は、パブリック フォルダ データベースをホストする、組織内のすべての Exchange Server 2007 サーバーが Exchange Server 2007 Service Pack 2 用の更新プログラムのロールアップ 4 にアップグレードされると有効になります。

これらの手順を実行せずに Exchange Server 2007 SP2 用の更新プログラムのロールアップ 4 をインストールした場合、Exchange 管理コンソールを使用してパブリック フォルダの設定にアクセスしようとすると、次のエラー メッセージが表示されます。

期間が長すぎるため、TimeSpan がオーバーフローしました

また、Outlook Web Access を使用して Exchange にアクセスしようとすると、次のエラー メッセージが表示されます。

例外の種類 : Microsoft.Exchange.Clients.Owa.Core.OwaInvalidConfigurationException 例外メッセージ : 期間が長すぎるため、TimeSpan がオーバーフローしました。

更新プログラムのロールアップの情報

Exchange Server 2007 SP2 用の更新プログラムのロールアップ 4 が、2010 年 4 月 13 日にリリースされました。この更新プログラムのロールアップを Microsoft ダウンロード センターから入手するには、「Exchange Server 2007 Service Pack 2 の更新プログラムのロールアップ 4」を参照してください。

important重要 :
更新プログラムのロールアップまたは Service Pack をインストールする前に、「Exchange 2007 用の最新の Service Pack または更新プログラムのロールアップをインストールする方法」を参照して、前提条件、インストール方法、および既知の問題を確認してください。クラスタ化メールボックス サーバーに更新プログラムのロールアップを適用する場合は、事前に「クラスタ化メールボックス サーバーへの Exchange 2007 更新プログラムのロールアップの適用」を参照してください。

Exchange 2007 サービス モデルの詳細については、「Exchange 2007 サービス」を参照してください。

Exchange Server 2007 SP2 に適用される更新プログラムのロールアップの一覧については、「Exchange 2007 用の最新の Service Pack または更新プログラムのロールアップを入手する方法」の「Exchange Server 2007 SP2 用の更新プログラムのロールアップ」を参照してください。

この更新プログラムのロールアップは、Exchange Server 2007 RTM (Release To Manufacturing) 版または Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1) には適用されません。Exchange Server 2007 SP2 用の一連の更新プログラムのロールアップ パッケージは、Exchange Server 2007 RTM 用または Exchange 2007 SP1 用の対応する一連の更新プログラムのロールアップとは別のものです。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。