クライアント構成設定について
適用対象: Application Virtualization 5.0, Application Virtualization 5.0 SP1, Application Virtualization 5.0 SP2, Application Virtualization 5.0 SP3
Microsoft Application Virtualization (App-V) 5.0 クライアントは、レジストリに構成を保存します。レジストリのデータ形式を理解しておくと、クライアントに関する有用な情報を収集することができます。また、レジストリ エントリを変更して、クライアントの動作の多くを構成することもできます。このトピックでは、App-V 5.0 クライアントの構成設定の一覧を示し、それらの使い方を説明します。PowerShell を使ってクライアントの構成設定を変更できます。PowerShell および App-V 5.0 の使い方の詳細については、「PowerShell を使用して App-V を管理する」をご覧ください。
App-V 5.0 クライアントの構成設定
次の表に、App-V 5.0 クライアントの構成設定に関する情報を示します。
設定の名前 | 設定フラグ | 説明 | 設定オプション | レジストリ キーの値 | 無効なポリシーの状態のキーおよび値 |
---|---|---|---|---|---|
PackageInstallationRoot |
PACKAGEINSTALLATIONROOT |
すべての新しいアプリケーションと更新プログラムをインストールするディレクトリを指定します。 |
文字列 |
Streaming\PackageInstallationRoot |
ポリシーの値は記述されていません (未設定と同じ) |
PackageSourceRoot |
PACKAGESOURCEROOT |
パッケージ コンテンツのダウンロード元の場所を上書きします。 |
文字列 |
Streaming\PackageSourceRoot |
ポリシーの値は記述されていません (未設定と同じ) |
AllowHighCostLaunch |
使用できません。 |
この設定は、従量制のネットワーク接続 (4G など) 経由で接続している Windows 8 コンピューターで、仮想化されたアプリケーションを起動するかどうかを制御します。 |
True (有効)、False (無効) |
Streaming\AllowHighCostLaunch |
0 |
ReestablishmentRetries |
使用できません。 |
切断されたセッションを再試行する回数を指定します。 |
整数 (0 ~ 99) |
Streaming\ReestablishmentRetries |
ポリシーの値は記述されていません (未設定と同じ) |
ReestablishmentInterval |
使用できません。 |
切断されたセッションの再確立を試みるまでの秒数を指定します。 |
整数 (0 ~ 3600) |
Streaming\ReestablishmentInterval |
ポリシーの値は記述されていません (未設定と同じ) |
AutoLoad |
AUTOLOAD |
App-V が特定のコンピューターで新しいパッケージを自動的に読み込む方法を指定します。 |
(0x0) なし、(0x1) 以前に使用、(0x2) すべて |
Streaming\AutoLoad |
ポリシーの値は記述されていません (未設定と同じ) |
LocationProvider |
使用できません。 |
IAppvPackageLocationProvider インターフェイスの互換実装の CLSID を指定します。 |
文字列 |
Streaming\LocationProvider |
ポリシーの値は記述されていません (未設定と同じ) |
CertFilterForClientSsl |
使用できません。 |
証明書ストアの有効な証明書のパスを指定します。 |
文字列 |
Streaming\CertFilterForClientSsl |
ポリシーの値は記述されていません (未設定と同じ) |
VerifyCertificateRevocationList |
使用できません。 |
HTTPS を使用してストリーミングする前に、サーバー証明書の失効状態を検証します。 |
True (有効)、False (無効) |
Streaming\VerifyCertificateRevocationList |
0 |
SharedContentStoreMode |
SHAREDCONTENTSTOREMODE |
ストリーミングされたパッケージ コンテンツを、ローカル ハード ディスクに保存するかどうかを指定します。 |
True (有効)、False (無効) |
Streaming\SharedContentStoreMode |
0 |
名前 注意 この設定は、set-AppvclientConfiguration コマンドレットを使用して変更できません。Set-AppvPublishingServer コマンドレットを使用する必要があります。 |
PUBLISHINGSERVERNAME |
公開サーバーの名前を表示します。 |
文字列 |
Publishing\Servers\{serverId}\FriendlyName |
ポリシーの値は記述されていません (未設定と同じ) |
URL 注意 この設定は、set-AppvclientConfiguration コマンドレットを使用して変更できません。Set-AppvPublishingServer コマンドレットを使用する必要があります。 |
PUBLISHINGSERVERURL |
公開サーバーの URL を表示します。 |
文字列 |
Publishing\Servers\{serverId}\URL |
ポリシーの値は記述されていません (未設定と同じ) |
GlobalRefreshEnabled 注意 この設定は、set-AppvclientConfiguration コマンドレットを使用して変更できません。Set-AppvPublishingServer コマンドレットを使用する必要があります。 |
GLOBALREFRESHENABLED |
グローバルな公開の更新を有効にします (ブール値) |
True (有効)、False (無効) |
Publishing\Servers\{serverId}\GlobalEnabled |
False |
GlobalRefreshOnLogon 注意 この設定は、set-AppvclientConfiguration コマンドレットを使用して変更できません。Set-AppvPublishingServer コマンドレットを使用する必要があります。 |
GLOBALREFRESHONLOGON |
グローバルな公開の更新をログオン時にトリガーします。(ブール値) |
True (有効)、False (無効) |
Publishing\Servers\{serverId}\GlobalLogonRefresh |
False |
GlobalRefreshInterval 注意 この設定は、set-AppvclientConfiguration コマンドレットを使用して変更できません。Set-AppvPublishingServer コマンドレットを使用する必要があります。 |
GLOBALREFRESHINTERVAL |
GlobalRefreshIntervalUnit を使用して公開の更新間隔を指定します。パッケージの更新を無効にするには、0 を選択します。 |
整数 (0 ~ 744) |
Publishing\Servers\{serverId}\GlobalPeriodicRefreshInterval |
0 |
GlobalRefreshIntervalUnit 注意 この設定は、set-AppvclientConfiguration コマンドレットを使用して変更できません。Set-AppvPublishingServer コマンドレットを使用する必要があります。 |
GLOBALREFRESHINTERVALUNI |
間隔の単位を指定します (時間 0 ~ 23、日 0 ~ 31)。 |
時間は 0、日は 1 |
Publishing\Servers\{serverId}\GlobalPeriodicRefreshIntervalUnit |
1 |
UserRefreshEnabled 注意 この設定は、set-AppvclientConfiguration コマンドレットを使用して変更できません。Set-AppvPublishingServer コマンドレットを使用する必要があります。 |
USERREFRESHENABLED |
ユーザーの公開の更新を有効にします (ブール値) |
True (有効)、False (無効) |
Publishing\Servers\{serverId}\UserEnabled |
False |
UserRefreshOnLogon 注意 この設定は、set-AppvclientConfiguration コマンドレットを使用して変更できません。Set-AppvPublishingServer コマンドレットを使用する必要があります。 |
USERREFRESHONLOGON |
ユーザーの公開の更新をログオン時にトリガーします。(ブール値) 文字数 (スペースを含む): 60 |
True (有効)、False (無効) |
Publishing\Servers\{serverId}\UserLogonRefresh |
False |
UserRefreshInterval 注意 この設定は、set-AppvclientConfiguration コマンドレットを使用して変更できません。Set-AppvPublishingServer コマンドレットを使用する必要があります。 |
USERREFRESHINTERVAL |
UserRefreshIntervalUnit を使用して公開の更新間隔を指定します。パッケージの更新を無効にするには、0 を選択します。 文字数 (スペースを含む): 85 |
整数 (0 ~ 744 時間) |
Publishing\Servers\{serverId}\UserPeriodicRefreshInterval |
0 |
UserRefreshIntervalUnit 注意 この設定は、set-AppvclientConfiguration コマンドレットを使用して変更できません。Set-AppvPublishingServer コマンドレットを使用する必要があります。 |
USERREFRESHINTERVALUNIT |
間隔の単位を指定します (時間 0 ~ 23、日 0 ~ 31)。 |
時間は 0、日は 1 |
Publishing\Servers\{serverId}\UserPeriodicRefreshIntervalUnit |
1 |
MigrationMode |
MIGRATIONMODE |
移行モードを使用すると、以前のバージョンの App-V を使用して作成されたパッケージのショートカットと FTA を App-V クライアントで変更できます。 |
True (有効)、False (無効) |
Coexistence\MigrationMode |
|
CEIPOPTIN |
CEIPOPTIN |
App-V 5.0 クライアントを実行するコンピューターが特定の使用状況の情報を収集して返すことができるようにします。この情報はアプリケーションの改善に役立ちます。 |
無効の場合は 0、有効の場合は 1 |
SOFTWARE/Microsoft/AppV/CEIP/CEIPEnable |
0 |
EnablePackageScripts |
ENABLEPACKAGESCRIPTS |
構成ファイルのパッケージ マニフェストに定義されたスクリプトの実行を有効にします。 |
True (有効)、False (無効) |
\Scripting\EnablePackageScripts |
|
RoamingFileExclusions |
ROAMINGFILEEXCLUSIONS |
ユーザー プロファイルをローミングしない %userprofile% の相対ファイル パスを指定します。使用例: /ROAMINGFILEEXCLUSIONS='desktop;my pictures' |
|||
RoamingRegistryExclusions |
ROAMINGREGISTRYEXCLUSIONS |
ユーザー プロファイルをローミングしないレジストリ パスを指定します。使用例: /ROAMINGREGISTRYEXCLUSIONS=software\\classes;software\\clients |
文字列 |
Integration\RoamingReglstryExclusions |
ポリシーの値は記述されていません (未設定と同じ) |
IntegrationRootUser |
使用できません。 |
現在のバージョンのユーザー別公開パッケージに関連付けるシンボリック リンクを作成する場所を指定します。すべての仮想アプリケーション拡張機能 (ショートカットやファイルの種類の関連付けなど) がこのパスを指します。パスを指定しない場合、パッケージの公開時にシンボリック リンクは使用されません。例: %localappdata%\Microsoft\AppV\Client\Integration |
文字列 |
Integration\IntegrationRootUser |
ポリシーの値は記述されていません (未設定と同じ) |
IntegrationRootGlobal |
使用できません。 |
現在のバージョンのグローバル公開パッケージに関連付けるシンボリック リンクを作成する場所を指定します。すべての仮想アプリケーション拡張機能 (ショートカットやファイルの種類の関連付けなど) がこのパスを指します。パスを指定しない場合、パッケージの公開時にシンボリック リンクは使用されません。例: %allusersprofile%\Microsoft\AppV\Client\Integration |
文字列 |
Integration\IntegrationRootGlobal |
ポリシーの値は記述されていません (未設定と同じ) |
VirtualizableExtensions |
使用できません。 |
ファイル名拡張子のコンマ区切りの一覧です。これを使用して、ローカルにインストールされたアプリケーションを仮想環境で実行できるかどうかを決定します。 拡張ポイントに関連付けられているアプリケーションがローカルにインストールされている場合、公開時に、ショートカット、ファイルの種類の関連付け、その他の拡張ポイントが作成されると、App-V は一覧でそのファイル名拡張子を照合します。拡張子が見つかった場合、RunVirtual コマンド ライン パラメーターが追加され、アプリケーションは仮想実行されます。 RunVirtual パラメーターの詳細については、「仮想化アプリケーションと共に仮想環境にローカルにインストールされたアプリケーションの実行」をご覧ください。 |
文字列 |
Integration\VirtualizableExtensions |
ポリシーの値は記述されていません |
ReportingEnabled |
使用できません。 |
クライアントからレポート サーバーへの情報の送信を有効にします。 |
True (有効)、False (無効) |
Reporting\EnableReporting |
False |
ReportingServerURL |
使用できません。 |
クライアントの情報を保存するレポート サーバー上の場所を指定します。 |
文字列 |
Reporting\ReportingServer |
ポリシーの値は記述されていません (未設定と同じ) |
ReportingDataCacheLimit |
使用できません。 |
レポート情報を保存する XML キャッシュの最大サイズをメガバイト (MB) 単位で指定します。このサイズは、メモリのキャッシュに適用されます。キャッシュ制限に達すると、ログ ファイルがロールオーバーされます。0 ~ 1024 に設定します。 |
整数 [0 ~ 1024] |
Reporting\DataCacheLimit |
ポリシーの値は記述されていません (未設定と同じ) |
ReportingDataBlockSize |
使用できません。 |
レポートのアップロード要求でサーバーに転送する最大サイズをバイト単位で指定します。これは、ログのサイズが非常に大きくなった場合に、永続的な通信エラーを回避するのに役立ちます。1024 から無制限までの値を設定します。 |
整数 [1024 ~ 無制限] |
Reporting\DataBlockSize |
ポリシーの値は記述されていません (未設定と同じ) |
ReportingStartTime |
使用できません。 |
クライアントがレポート サーバーにデータの送信を開始する時間を指定します。1 日の時刻を表す 0 ~ 23 の範囲の有効な整数を指定する必要があります。既定では、ReportingStartTime は現在の日付の午後 10 時 (22 時) に開始します。 注意 App-V 5.0 クライアントを実行するコンピューターがオフラインになることがほとんどない時間に設定する必要があります。 |
整数 (0 ~ 23) |
Reporting\ StartTime |
ポリシーの値は記述されていません (未設定と同じ) |
ReportingInterval |
使用できません。 |
クライアントがレポート サーバーにデータを再送信するときに使用する再試行の間隔を指定します。 |
整数 |
Reporting\RetryInterval |
ポリシーの値は記述されていません (未設定と同じ) |
ReportingRandomDelay |
使用できません。 |
レポート サーバーにデータを送信する際の最大遅延時間 (分単位) を指定します。スケジュールされたタスクが開始されると、クライアントは 0 から ReportingRandomDelay までの値でランダムな遅延時間を生成し、指定された時間だけ待機してからデータを送信します。これはサーバーでの競合を回避するのに役立ちます。 |
整数 [0 ~ ReportingRandomDelay] |
Reporting\RandomDelay |
ポリシーの値は記述されていません (未設定と同じ) |
EnableDynamicVirtualization 重要 この設定は、App-V 5.0 SP2 以降でのみ使用できます。 |
使用できません。 |
サポートされるシェル拡張、ブラウザー ヘルパー オブジェクト、Active X コントロールを仮想化し、仮想アプリケーションで実行できます。 |
1 (有効)、0 (無効) |
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\AppV\Client\Virtualization |
|
EnablePublishingRefreshUI 重要 この設定は、App-V 5.0 SP2 でのみ使用できます。 |
使用できません。 |
App-V 5.0 クライアントを実行するコンピューターで公開の更新の進行状況バーを有効にします。 |
1 (有効)、0 (無効) |
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\AppV\Client\Publishing |
|
HideUI 重要 この設定は、App-V 5.0 SP2 でのみ使用できます。 |
使用できません。 |
公開の更新の進行状況バーを非表示にします。 |
1 (有効)、0 (無効) |
||
ProcessesUsingVirtualComponents |
使用できません。 |
動的仮想化 (サポートされているシェル拡張、ブラウザー ヘルパー オブジェクト、および ActiveX コントロール) を使用するプロセス パスの一覧を指定します (ワイルドカードを含めることができます)。一覧のいずれかの項目に一致する完全パスを持つプロセスのみが、動的仮想化を使用できます。 |
文字列 |
Virtualization\ProcessesUsingVirtualComponents |
空の文字列。 |
APP-V への提案がございますか
。こちらから提案を追加するか、提案に投票してください。App V の問題については、「APP-V に関する TechNet フォーラム」を利用してください。
関連項目
タスク
ADMX テンプレートとグループ ポリシーを使用して App-V 5.0 クライアント構成を変更する方法
App-V クライアントを展開する方法
その他の参照情報
-----
MDOP の詳細については、TechNet ライブラリを参照してください。TechNet Wiki では、トラブルシューティング情報を検索できます。また、Microsoft の Facebook と Twitter をフォローすることをお勧めします。
-----