ヒント: Windows 7 で使用できるネットワーク トラブルシューティング ツールについてトラブルシューティング ツールを使用しても問題が解決しない場合は、Windows に組み込まれているツールを詳しく調べてみることをお勧めします。Windows 7 には、ネットワーク接続を診断、監視、および修復するための、さまざまなユーティリティが用意されています。ここでは、Windows 7 の便利なネットワーク関連のコマンド ライン ユーティリティをいくつか紹介し、それぞれの使用方法の概要を示します。ユーティリティの詳細 (適切な構文など) を確認するには、コマンド プロンプト ウィンドウで実行可能ファイルの名前を入力し、その後に「/?」と入力します。 Get MAC Address (Getmac.exe): メディア アクセス制御 (MAC) アドレスを検出し、ローカルまたはネットワーク全体のコンピューターのすべてのネットワーク カードに関連するネットワーク プロトコルを一覧表示します。 Hostname (Hostname.exe): 現在のコンピューターのホスト名を表示します。 IP Configuration Utility (Ipconfig.exe): 現在の伝送制御プロトコル/インターネット プロトコル (TCP/IP) ネットワーク構成のすべての値を表示し、動的ホスト構成プロトコル (DHCP) と DNS の設定を更新します。 Name Server Lookup (Nslookup.exe): 特定の IP アドレスやホスト名、またはその両方のドメイン ネーム システム レコードの情報を表示します。この情報を使用して、DNS の問題のトラブルシューティングを行えます。 Net サービス コマンド (Net.exe): 幅広いネットワーク タスクを実行します。パラメーターを指定せずに「net」と入力すると、使用可能なコマンド ライン オプションの一覧を参照できます。 Netstat (Netstat.exe): アクティブな TCP 接続、コンピューターがリッスンしているポート、イーサネットの統計情報、IP ルーティング テーブル、IPv4/IPv6 の統計情報を表示します。 Network Command Shell (Netsh.exe): 現在実行中のローカル コンピューターやリモート コンピューターのネットワーク構成を表示または変更します。このコマンド ライン スクリプト ユーティリティには、非常に多数のオプションがあります。オプションの詳細については、ヘルプで確認できます。 PathPing (Pathping.exe): Traceroute と Ping の機能を統合して、ルーターまたはネットワーク リンクの問題を特定します。 TCP/IP NetBIOS Information (Nbtstat.exe): NetBIOS over TCP/IP (NetBT) プロトコル統計情報、ローカル コンピューターとリモート コンピューターの NetBIOS 名テーブル、および NetBIOS 名キャッシュを表示します。 TCP/IP Ping (Ping.exe): インターネット制御メッセージ プロトコル (ICMP) パケットを送信し、応答時間 (ミリ秒単位) を測定することで、別のインターネット アドレスに IP レベルで接続しているかを確認します。 TCP/IP Route (Route.exe): ローカルの IP ルーティング テーブルのエントリを表示して変更します。 TCP/IP Traceroute (Tracert.exe): インターネット アドレスのパスを確認し、各ホップに到達するのに必要な時間を一覧表示します。特定のネットワーク セグメントの接続に関する問題をトラブルシューティングするのに便利です。
出典: Ed Bott、Carl Siechert、Craig Stinson 共著『Windows 7 Inside Out (英語)』(Microsoft Press、2009 年) |