概要: HTTPS、証明書、仮想化、負荷分散、トポロジ、セキュリティなど、Office Web Apps サーバーの要件について説明します。
適用対象: Office Web Apps サーバー
対象ユーザー: IT 担当者
Office Web Apps サーバーは 1 つ以上のサーバーで実行し、組織全体の複数のホストに対して、ブラウザー ベースでの Office ファイルの表示と編集の機能を提供します。Office Web Apps サーバーを実行するサーバーまたは仮想マシン インスタンスの構成は同一にし、特定の役割とサービスを実行する必要があります。すべてのホスト (SharePoint 2013、Lync Server 2013、Exchange Server 2013など) が Office Web Apps サーバーファームと通信できるようにするには、注意深い計画が必要です。
メモ: |
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| SharePoint 2010 製品 は Office Web Apps サーバー のホストになることはできません。Office Web Apps サーバー は SharePoint Foundation 2013 または SharePoint Server 2013 ではサポートされていません。 |
重要: |
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| この記事は、「 Office Web Apps のコンテンツ ロードマップ (英語)」に含まれています。このロードマップは、Office Web Appsの展開と管理に役立つ記事、ダウンロード、ビデオなどを参照する際の出発点として使用します。 使用しているデスクトップまたはモバイル デバイスの Office Web Apps に関する情報をお探しの場合は、 Office.com で「Office Web Apps」を検索してください。 |
この記事の内容
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Office Web Apps サーバーの計画について
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Office Web Apps サーバーのソフトウェア、ハードウェア、および構成要件
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Office Web Apps サーバーの仮想化のサポート
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Office Web Apps サーバーのファイアウォール要件
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Office Web Apps サーバーのロード バランサー要件
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Office Web Apps サーバーの DNS 要件
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Office Web Apps サーバーの言語パックの計画
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Office Web Apps サーバーのトポロジ計画
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Office Web Apps サーバーのセキュリティ計画
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オンライン ビューアーの計画
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Office Web Apps サーバーの更新プログラムの計画
Office Web Apps サーバーの計画について
この記事では、Office Web Apps サーバーの準備計画のガイダンスを示します。この製品では複数のホストにサービスを提供できるため、展開予定のホストの計画ガイダンスも参照する必要があります。Office Web Apps サーバーに関して、ここで説明していない例外や他の要件が存在する可能性があります。
詳細については、以下を参照してください。
Office Web Apps サーバー をダウンロードするには、 Microsoft ダウンロード センターにアクセスします。
重要: |
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| Office Web Apps サーバープレビューがインストールされている場合、RTM バージョンへのアップグレードでは、ソフトウェアをインストールしたサーバーを完全に再フォーマットする方法のみがサポートされます。 |
Office Web Apps サーバーのソフトウェア、ハードウェア、および構成要件
Office Web Apps サーバーでは主に 2 つのインストール シナリオがサポートされます。単一サーバーの Office Web Apps サーバーファームと、複数サーバーの負荷分散 Office Web Apps サーバーファームです。物理サーバーまたは仮想マシン インスタンスを使用して Office Web Apps サーバーを実行できますが、SharePoint 2013または SQL Server など他のサーバー アプリケーションをそれらのサーバーにインストールすることはできません。実際のユーザー データを含む環境では、証明書を取得する必要がある HTTPS の使用を常に推奨します。ファームで複数のサーバーを使用する場合は、ハードウェアまたはソフトウェアの負荷分散ソリューションを構成する必要があります。これらすべてのシナリオの準備段階での要件は、以下の各セクションで説明します。
Office Web Apps サーバーのハードウェア要件
Office Web Apps サーバーの最小ハードウェア要件は SharePoint Server 2013と同じです。SharePoint 2013の総合的な要件は、「 ハードウェア要件 — Web サーバー、アプリケーション サーバー、および単一サーバー インストール」で確認できます。スケーラビリティに関する追加のガイダンスは、この記事が将来更新されるときに提供されます。
Office Web Apps サーバーでサポートされるオペレーティング システム
Office Web Apps サーバー は以下のオペレーティング システムで実行できます。
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KB2592525 がインストールされている Windows Server 2007 R2 Service Pack 1 (SP1) Standard、Enterprise、または Datacenter の 64 ビット版
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Windows Server 2003 Standard または Datacenter の 64 ビット版
重要: |
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| Windows Server のサービス パックと累積的な更新プログラムが入手可能であれば、インストールすることをお勧めします。ただし、現時点では、Windows Server 2008 R2 Service Pack 1 (SP1) を実行するサーバーに必要な更新プログラムは、 KB2592525 のみです。 |
Office Web Apps サーバーのドメイン要件
Office Web Apps サーバー ファーム内のすべてのサーバーは、ドメインの一部である必要があります。同じドメイン内か (ベスト プラクティス)、同じフォレスト内のドメイン内に配置できます。
注意: |
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| Office Web Apps サーバー は、ドメイン コントローラーにはインストールしないでください。 |
Office Web Apps サーバーで必要なサーバーの役割、サービス、および他のソフトウェア
サーバーに何をインストールするかを示す前に、インストールしてはならないものについて説明します。以下のガイドラインをよく確認してください。
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Office Web Apps サーバーを実行するサーバーでは、他のサーバー アプリケーションを実行しないでください。これには、Exchange Server、SharePoint Server、Lync Server、および SQL Server が含まれます。ハードウェアの制約がある場合は、これらのうちの 1 つのサーバーの仮想マシン インスタンスで Office Web Apps サーバーを実行できます。
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ポート 80、443、または 809 の Web サーバー (IIS) の役割を利用するサービスまたは役割をインストールしないでください。 Office Web Apps サーバーによって、これらのポートの Web アプリケーションが定期的に削除されるためです。
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すべてのバージョンの Office をインストールしないでください。Office Web Apps サーバーをインストールする前に Office をアンインストールする必要があります。
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Office Web Apps サーバー は、ドメイン コントローラーにはインストールしないでください。Office Web Apps サーバー は、Active Directory ドメイン サービス (AD DS) を実行している Windows Server にはインストールしないでください。
次に、何をインストールするかを説明します。詳細については以下の表を参照してください。
Office Web Apps サーバーで必要なダウンロード、サーバーの役割および機能
| ダウンロード、サーバーの役割または機能 | Windows Server 2008 R2 | Windows Server 2012 | ||
|---|---|---|---|---|
| ダウンロード: Office Web Apps サーバー | ||||
| ダウンロード: .NET Framework 4.5 | インストール済み | |||
| ダウンロード: KB2592525 | インストール済み | |||
| ダウンロード: Windows PowerShell 3.0 | インストール済み | |||
| サーバーの役割: Web サーバー (IIS) | 以下に、Web サーバー (IIS) のサーバーの役割で必要な最小限の役割サービスを示します。 一般的な HTTP の機能
アプリケーション開発
セキュリティ
管理ツール
以下のオプションは推奨項目です。必須ではありません。 パフォーマンス
| 以下に、Web サーバー (IIS) のサーバーの役割で必要な最小限の役割サービスを示します。 管理ツール
Web サーバー
セキュリティ
アプリケーション開発
以下のオプションは推奨項目です。必須ではありません。 パフォーマンス
| ||
| 機能: インクと手書きサービス | インクと手書きサービス
| インクと手書きサービス
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Office Web Apps サーバーの仮想化のサポート
Office Web Apps サーバーが完全にサポートされるのは、Windows Server Hyper-V テクノロジを使用して展開した場合です。Office Web Apps サーバーを仮想化する予定がある場合は、以下のガイドラインに従います。
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Office Web Apps サーバーを専用の仮想マシン インスタンスにインストールします。このインスタンスには、SharePoint 2013など他のサーバー アプリケーションをインストールしないでください。
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必要であれば、SharePoint 2013 を実行するサーバーによってホストされる仮想マシン インスタンスに Office Web Apps サーバーをインストールできます。
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複数サーバーの Office Web Apps サーバーファームの場合は、各インスタンスを別の仮想マシン ホストに配置して、ホストの 1 つで障害が発生しても Office Web Apps サーバーファームを使用できるようにする必要があります。
Office Web Apps サーバーのファイアウォール要件
顧客からよく報告されるのは、Web ブラウザー、Office Web Apps サーバーを実行するサーバー、および SharePoint 2013を実行するサーバーの間の通信がファイアウォールによってブロックされるという問題です。このように異なるコンポーネントがネットワークのさまざまな部分に存在する場合は、通信のブロックが特に問題になります。
Office Web Apps サーバー を実行するサーバーまたはロード バランサー上の以下のポートがファイアウォールによってブロックされないようにしてください。
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ポート 443 (HTTPS トラフィック用)
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ポート 80 (HTTP トラフィック用)
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ポート 809 Office Web Apps サーバー を実行するサーバー間のプライベート トラフィック用) (複数サーバー ファームを設定する場合)
Office Web Apps サーバーのロード バランサー要件
負荷分散ソリューションを推奨するのは、複数のサーバーで Office Web Apps サーバーを実行する場合です。任意の負荷分散ソリューションを使用できます。これには、Web サーバー (IIS) の役割 (アプリケーション要求ルーティング処理 (ARR) を行う) を実行するサーバーが含まれます。実際、Office Web Apps サーバーを実行するサーバーの 1 つで ARR を実行できます。負荷分散ソリューションがない場合は、IIS と ARR の使用方法について以下の項目を参照してください。
可能であれば、以下の機能がサポートされている負荷分散ソリューションを選択してください。
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Layer 7 ルーティング
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クライアント アフィニティまたはフロントエンド アフィニティの有効化
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SSL オフロードの有効化
ロード バランサーを使用する場合は、この記事の HTTPS を使用した Office Web Apps サーバーの通信の保護 で説明しているように、証明書をロード バランサーにインストールする必要があります。
Office Web Apps サーバーの DNS 要件
HTTPS および負荷分散を使用する環境では、DNS を更新して、証明書の FQDN が Office Web Apps サーバーを実行するサーバーの IP アドレス、または Office Web Apps サーバー ファームのロード バランサーに割り当てられた IP アドレスに解決されるようにする必要があります。
Office Web Apps サーバーの言語パックの計画
Office Web Apps サーバー2013 Language Pack を使用すると、SharePoint 2013 ドキュメント ライブラリ、Outlook Web App (添付ファイルのプレビューとして)、および Lync 2013 (PowerPoint ブロードキャストとして) において、Web ベースの Office ファイルを複数の言語で表示できます。ただし、これはホストで構成されている言語に依存します。Web ベースの Office ファイルをホストで複数の言語で表示するには、以下の条件が満たされる必要があります。
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ホスト (SharePoint Server 2013、Exchange Server 2013、Lync Server 2013 など) が、アプリケーションを複数の言語で実行するように構成されていること。ホストでの言語パックのインストールと構成のプロセスは、Office Web Apps サーバーファームでの言語パックのインストールとは独立しています。
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Office Web Apps サーバーファームのすべてのサーバーに言語がインストールされていて、使用可能であること。
Office 2013 用としては、50 の言語の Office Web Apps サーバー言語パックがあります。必要な言語がない場合には、使用可能な言語の中で最適なものが Office Web Apps サーバーによって選択されます。
Office Web Apps サーバーの言語パックをダウンロードしたり、インストール手順を確認したりするには、 Microsoft ダウンロード センター にアクセスしてください。
Office Web Apps サーバーのトポロジ計画
Office Web Apps サーバーのトポロジ設計に関するガイドラインは次のとおりです。
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Office Web Apps サーバーファーム内のすべてのサーバーは互いに接続され、リバース プロキシ ロード バランサー ファイアウォール経由で、より広いネットワークに接続されます。
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Office Web Apps サーバー を実行するサーバーは、HTTP または HTTPS 要求をホストに開始します。ファイアウォールをロックしてこの要求を阻害しないでください。ファイアウォールの問題は、Office Web Apps サーバー の障害でよくある原因です。
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すべての発信は NAT デバイス経由でルーティングされ、すべての着信はロード バランサーで処理されます。
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Office Web Apps サーバー ファーム内のすべてのサーバーはドメインに参加し、同じ組織単位 (OU) の一部となります。この OU に含まれない他のサーバーがファームに参加することを防ぐには、 New-OfficeWebAppsFarm コマンドレットの FarmOU パラメーターを使用します。
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このトポロジでは、すべての着信要求にハイパーテキスト転送プロトコル セキュア (HTTPS) を使用します。
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サーバー間のトラフィックは IPsec を使用して暗号化されます (ネットワークに IPSEC を展開している場合)。
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クリップ アートや翻訳サービスなどの機能が必要であり、ファーム内のサーバーがインターネットへの要求を開始できない場合、Office Web Apps サーバー ファーム用のプロキシ サーバーを構成する必要があります。これにより、外部サイトへの HTTP 要求が許可されます。
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Office Web Apps サーバー ファームは、サービス提供先のホストと同じデータセンターに存在する必要はありません。ただし、編集のために使用する頻度が高い場合は、Office Web Apps サーバー ファームをホストにできるだけ近い場所に配置することを推奨します。これは、主に Office ファイルの表示のために Office Web Apps を使用する組織では特に重要ではありません。
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Office Web Apps サーバー ファーム内のサーバーは、同じデータセンターに存在する必要があります。地理的に離れた場所に分散させないでください。専用の Office Web Apps サーバー ファームを備えた分離されたネットワークを必要とするセキュリティのニーズがない限り、通常は 1 つのファームで十分です。
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仮想マシン インスタンスを使用する場合は、冗長性のためにそれぞれ別の仮想マシン ホストに配置してください。ホスト上の他のインスタンスがサーバー アプリケーションを実行してもかまいません。ただ、Office Web Apps サーバー と同じインスタンスではサーバー アプリケーションを実行しないでください。
例: Office Web Apps サーバーのトポロジ
Microsoft IT では次のトポロジを使用しています。弊社の行ったテストに基づき、このトポロジは最大 200,000 人のユーザーをサポートできます。このトポロジでは、Office Web Apps サーバー の機能は、次のコンポーネントとサービスを使用して展開されます。
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Office Web Apps サーバー を実行している 10 台のデータセンター クラス サーバー。
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サポートされるオペレーティング システム: Windows Server 2003 R2 および Windows Server 2003。
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RAM: 24 GB
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プロセッサー: Intel Xeon Processor E7 (16 コア)。
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Office Web Apps サーバー は、サーバーのシステム ドライブにインストールされます。
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すべてのサーバーは、単一の Office Web Apps サーバー ファーム内にあります。
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Office Web Apps サーバー 内のすべてのサーバーは、同一の構成を使用します。既定ですぐに使用できる Office Web Apps サーバー 構成設定が使用されます。
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Office Web Apps サーバー のサーバーの役割は構成されていません。
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Office Web Apps サーバー を実行するサーバーは、ハードウェア ロード バランサーの背後にある企業ネットワークに配置されます。
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Office Web Apps サーバー を実行するサーバーは操作を目的として、企業ドメインに参加し、単一の Active Directory ドメイン サービスの組織単位 (OU) 内にあります。
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これらのコンピューターで IPsec は使用されていません。IPsec を除外するにはグループ ポリシーを適用します。これは、Office Web Apps サーバーを企業ネットワークで実行するサーバー間でブロック解除された通信を許可するために必要です。
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ハードウェア ロード バランサー (HLB) はデュアルホームです。HLB はインターネットと企業ネットワークにアクセスできます。Office Web Apps サーバーファームの構成時に、外部 URL は外向きの HLB の仮想 IP (VIP) にバインドされ、内部 URL は内向きの HLB の VIP にバインドされます。たとえばトポロジの HLB はソフト アフィニティを使用して、レイヤー 7 負荷分散に依存し、HTTP などのアプリケーション レイヤー プロトコルのデータに基づいた要求を配布します。ソフト アフィニティを使用すると、特定のセッションの要求は同じフロント エンドにルーティングされます。
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インターネット側では、VIP アドレスを使用して TCP ポート 443 の SSL を介して WAC サービスを公開します。これはインターネットに接続するファイアウォールで、適切なアクセス許可とポリシーを持つ、インターネットでルーティングが可能な IP アドレスです。この IP 空間はパブリック DNS を介してアドバタイズされるため、インターネットからアクセスできます。
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HLB の企業ネットワーク側は、Office Web Apps サーバー を実行するサーバーと直接通信します。内部企業トラフィックには内部 VIP および内部 DNS エントリが使用されます。次の表に、例のトポロジで内部および外部トラフィックに使用される DNS 名と VIP アドレスを示します。xxx.xxx.xxx.xxx と yyy.yyy.yyy.yyy は、実際の VIP アドレスのプレースホルダーです。
DNS 名と VIP アドレスの例
DNS VIP アドレス 説明 Officewebapps.extranet.contoso.com
xxx.xxx.xxx.xxx
外向き SSL エンドポイント
Officewebapps.corp.contoso.com
yyy.yyy.yyy.yyy
内向き SSL 終了エンドポイント
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IIS を確実に実行するために、HLB は、ファーム内の各サーバーに HTTP 要求を行うように構成されます。応答のないサーバーはローテーションから外されます。
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次の図は、Office Web Apps サーバー ファーム、デュアルホームのハードウェア ロード バランサーおよびファイアウォール、Exchange Server 2013、Lync Server 2013、および SharePoint 2013 のホスト、そしてクライアントを含むトポロジの例を示しています。
弊社のパフォーマンス テストによると、Office Web Apps サーバー と 2 台の Intel Xeon プロセッサ (8 コア)、8 GB の RAM、および 60 GB のハード ディスクを併用すると、主な用途が表示であるユーザーを最大 10,000 人サポートできます。16 コア CPU と 16 GB の RAM があるサーバーでは、最大 20,000 人のユーザーをサポートできます。これらの結果は、使用パターンや、ネットワーク ハードウェアなどの他の要因によって変わります。
Office Web Apps サーバーのセキュリティ計画
以下に、Office Web Apps サーバー のセキュリティ ガイダンスを示します。
HTTPS を使用した Office Web Apps サーバーの通信の保護
Office Web Apps サーバーは、SharePoint 2013、Lync Server 2013、およびExchange Server 2013と HTTPS プロトコルを使用して通信できます。運用環境では HTTPS の使用を強く推奨します。Office Web Apps サーバーを実行するサーバー (単一サーバーを使用する場合)、またはロード バランサー (Office Web Apps サーバーを実行する複数サーバーを使用する場合) に割り当てられる Internet Server 証明書をインストールする必要があります 。
ユーザー データを含まないテスト環境では、SharePoint 2013とExchange Server 2013に HTTP を使用することができ、証明書の要件は省略できます。Lync Server 2013では HTTPS しかサポートされません。
注意: |
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| HTTP を使用すると、セキュリティの脆弱性のために Office Web Apps サーバーを使用して表示されるすべてのデータが危険にさらされます。HTTPS は Office Web Apps サーバーのセキュリティの中心です。HTTPS の使用を強く推奨します。 |
Office Web Apps サーバー が使用する証明書は、次の要件を満たす必要があります。
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証明書は、信頼できる証明機関から発行され、Office Web Apps サーバーファームの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を SAN (サブジェクトの別名) フィールドに含んでいる必要があります (FQDN が SAN に含まれない場合、その証明書を使用しようとすると、ブラウザーによってセキュリティ警告が表示されるか、レスポンスが処理されません)。
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証明書は、エクスポート可能な秘密キーを含む必要があります。単一サーバーのファームでは、インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャー スナップインを使用して証明書をインポートするとき、既定ではこのオプションが選択されています。
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フレンドリ名フィールドは、信頼できるルート証明書機関のストア内で一意であることが必要です。複数の証明書でフレンドリ名フィールドが共有されている場合、New-OfficeWebAppsFarm コマンドレットは使用する証明書を特定できず、ファーム作成が失敗します。
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SAN フィールドの FQDN をアスタリスク (*) で始めることはできません。
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証明書のプロパティと拡張子は重要ではありません。たとえば、以前クライアントの拡張キー使用法 (EKU) の拡張子またはサーバーの EKU の拡張子が必要かどうかと質問されましたが、Office Web Apps サーバー では特定の証明書のプロパティや拡張子は必要ありません。
さらに、証明書は次のとおりインポートする必要があります。
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単一サーバーのファーム Office Web Apps サーバー を実行するサーバーに証明書を直接インポートする必要があります。証明書を手動でバインドしないでください。後から実行する New-OfficeWebAppsFarm コマンドレットによってこの処理が行われます。手動でバインドした証明書は、サーバーが再起動するたびに削除されます。
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負荷分散されたファーム SSL をオフロードしている場合、証明書はハードウェア ロード バランサーにインポートする必要があります。SSL をオフロードしていない場合は、Office Web Apps サーバーファーム内の各サーバーに証明書をインストールする必要があります。
メモ: |
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| 重要でないテスト環境以外では、自己署名証明書を使用しないでください。 |
証明書の詳細については、 SSL 証明書の取得を参照してください。
ハードウェア ロード バランサーに SSL オフロードを使用する
新しい Office Web Apps サーバー ファームをセットアップすると、SSL オフロードは既定でオフに設定されます。SSL がオフロードされている場合、ファーム内の各 Office Web Apps サーバー が HTTP を使用してロード バランサーと通信することが許可されます。ただし、HTML 内のリソースへのすべての参照は、HTTPS 参照です。これを設定せずに HTTP を使用しようとすると、ユーザーは、リソースを表示できないか、セキュリティの警告が表示されます。オフロードがオフに設定されている場合、SSL は、ハードウェア ロード バランサーではなく、Office Web Apps サーバー を実行する各サーバーで終了します。代わりに、SSL をロード バランサーで終了すると、次の利点があります。
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証明書管理の簡素化
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改良型ソフト アフィニティ
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改良型パフォーマンス
ロード バランサーから Office Web Apps サーバーを実行するサーバーへのトラフィックは暗号化されないため、ネットワーク自体が安全であることを確認する必要があります。プライベート サブネットの使用により、トラフィックを保護することができます。
Office Web Apps サーバーファームに参加できるサーバーを OU メンバーシップに基づいて制限する
対象サーバーの組織単位を作成し、ファームを作成するときに FarmOU パラメーターを指定することで、無許可のサーバーが Office Web Apps サーバーファームに参加することを防ぎます。FarmOU パラメーターの詳細については、記事「 New-OfficeWebAppsFarm」を参照してください。
許可リストを使用して Office Web Apps サーバーのホスト アクセスを制限する
許可リストは、不要なホストが Office Web Apps サーバーファームに接続して、同意なしにファームを使用してファイルを操作することを防ぐセキュリティ機能です。承認されたホストを含むドメインを許可リストに追加することで、Office Web Apps サーバーがファイル処理要求 (ファイルの取得、メタデータの取得、ファイルの変更など) を許可するホストを制限できます。
Office Web Apps サーバー ファームを作成した後で許可リストにドメインを追加できます。許可リストにドメインを追加する方法については、記事「 New-OfficeWebAppsHost」を参照してください。
重要: |
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| ドメインを許可リストに追加しないと、Office Web Apps サーバーはすべてのドメインのホストにファイル要求を許可します。Office Web Apps サーバー ファームがインターネットでアクセスできる場合には、このリストを空にしないでください。空にしておくと、誰もが Office Web Apps サーバー ファームを使用してコンテンツを表示および編集できます。 |
オンライン ビューアーの計画
既定では、Office Web Apps サーバーをインストールするとオンライン ビューアー機能は有効になっています。組織でオンライン ビューアーの使用を計画している場合は、以下のガイドラインを確認してください。場合によっては、オンライン ビューアーの一部の機能を無効にすることを推奨します。これらのガイドラインで説明するパラメーターは、Windows PowerShell のコマンドレット New-OfficeWebAppsFarm と Set-OfficeWebAppsFarm を使用して設定されます。
オンライン ビューアーのセキュリティの考慮事項
オンライン ビューアーを使用して Web ブラウザーで表示するためのファイルは、認証が必要であってはなりません。つまり、ファイルを公開する必要があります。オンライン ビューアーはファイルを取得する際に認証を実行できないためです。オンライン ビューアーで使用する Office Web Apps サーバーファームは、イントラネットとインターネットのどちらか一方のみ (両方ではなく) にアクセスできるようにすることを強く推奨します。Office Web Apps サーバーは、イントラネット URL とインターネット URL の要求を区別しないためです。たとえば、イントラネット URL への要求がインターネットから送られた場合に、内部ドキュメントがインターネット上に提供されて、セキュリティ リークが発生する可能性があります。
同じ理由から、Office Web Apps サーバーがインターネットのみに接続するように設定した場合は、オンライン ビューアーの UNC サポートを無効にすることを強く推奨します。UNC サポートを無効にするには、Windows PowerShell のコマンドレット New-OfficeWebAppsFarm (新規ファーム) または Set-OfficeWebAppsFarm (既存ファーム) を使用して OpenFromUncEnabled パラメーターを False に設定します。
追加のセキュリティ上の理由から、オンライン ビューアーでの表示は、10 MB 以下の Office ファイルに制限されます。
オンライン ビューアーの構成オプション
Windows PowerShell の以下のパラメーターを New-OfficeWebAppsFarm (新規ファーム) または Set-OfficeWebAppsFarm (既存ファーム) で使用して、オンライン ビューアーを構成できます。
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OpenFromUrlEnabled オンライン ビューアーのオンとオフを切り替えます。このパラメーターは、URL および UNC パスを持つファイルに関してオンライン ビューアーを制御します。新しい Office Web Apps サーバー ファームを作成したとき、既定ではこのパラメーターは False (無効) に設定されています。
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OpenFromUncEnabled オンライン ビューアーがオンになっているとき (OpenFromUrlEnabled を使用して True に設定)、このパラメーターは、オンライン ビューアーで UNC パスのファイルを表示できるかどうかを切り替えます。既定ではこのパラメーターは True に設定されていますが、OpenFromUrlEnabled も True に設定されていることを確認してから、UNC パスのファイルを開けるようにします。前に説明したように、Office Web Apps サーバーがインターネットに接続するように設定した場合は、このパラメーターを False に設定することを推奨します。
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OpenFromUrlThrottlingEnabled 一定期間に所定のサーバーからの URL 要求で開く回数を調整します。既定の調整値 (構成不可) により、Office Web Apps サーバーファームがオンライン ビューアーで表示するコンテンツの要求を送信するときに、1 サーバーに負荷をかけすぎないようになります。
Office Web Apps サーバーの更新プログラムの計画
Office Web Apps サーバー を展開する前に、組織の Office Web Apps サーバー ファームへのソフトウェア更新プログラムを管理する方法を決定する必要があります。ソフトウェア更新プログラムは、サーバーのセキュリティ、パフォーマンス、および信頼性の向上に役立ちますが、更新プログラムを不適切にインストールすると、Office Web Apps サーバー で問題が発生する場合があります。
Office Web Apps サーバー では、Microsoft 自動更新プロセスを使用して Office Web Apps サーバー の更新プログラムを適用することはできません。これは、Office Web Apps サーバー への更新プログラムは、 Office Web Apps サーバーへのソフトウェアの更新プログラムの適用 で説明されているとおり、特定の方法で適用する必要があるためです。Office Web Apps サーバー の更新プログラムが自動的に適用されると、ユーザーは、Office Web Apps のドキュメントの表示や編集ができなくなる場合があります。この場合、Office Web Apps サーバー ファームの再構築が必要になります。
更新プログラムは、Windows Server Update Services (WSUS) か、WSUS を使用する System Center Configuration Manager を使用して管理することをお勧めします。WSUS を使用すると、Office Web Apps サーバー ファーム内の各サーバーに Microsoft Update 経由でリリースされる更新プログラムの配布を完全に管理できます。WSUS の使用により、サーバー ファームに自動的に適用できる更新プログラムと、Office Web Apps サーバー の更新プログラムのように手動の適用が必要な更新プログラムを指定できます。WSUS の詳細については、 Windows Server Update Services を参照してください。
WSUS または System Center Configuration Manager を使用しない場合は、Office Web Apps サーバー ファーム内の各サーバーで Microsoft 自動更新を [自動的にダウンロードするが、インストールをユーザーに通知する] に設定します。Office Web Apps サーバー の更新プログラムの通知を受けたら、 Office Web Apps サーバーへのソフトウェアの更新プログラムの適用 の手順を実行します。Windows の更新プログラムを適用してサーバーのセキュリティを保つには、更新プログラムが入手可能になったことを通知されたときに、Windows の更新プログラムを受け入れます。

メモ:
重要:
注意: