telnet を使用して SMTP 通信をテストする方法

 

SMTP およびメールの流れに関する問題をトラブルシューティングする場合、telnet は有効なツールです。たとえば、telnet を使用して次の操作を実行できます。

  • SMTP が正しくインストールされ、必要なコマンドがすべてあることを確認できます。
  • サーバーにインターネットからアクセスできることを確認できます。
  • TCP ポートを通して、直接メール配信を行うことができます。
  • すべてのサーバーが接続を受け付けているかを判断できます。
  • ファイアウォールが接続をブロックしているかどうかを判断できます。
  • 単一のユーザーがメールを受信できることを確認できます。
  • 特定のドメインがメールを受信できることを確認できます。
  • 特定のユーザーまたはドメインがメールを送信できることを確認できます。

注意

以下の手順は、組織外へのメールの中継に基本認証が必要な場合に、リモート ユーザー宛てにメールを送信している内部ユーザーの処理をテストする方法を示しています。

開始する前に

このトピックの手順を実行する前に、「メールの流れと SMTP に関するトラブルシューティング」を参照してください。

この手順を実行するには、以下のアクセス許可が必要です。

  • ローカル管理者グループのメンバ

手順

telnet を使用して SMTP 通信をテストするには、次の操作を行います。

  1. コマンド プロンプトで「telnet」と入力し、Enter キーを押して、telnet セッションを開きます。

  2. Microsoft Windows® 2000 Server を実行しているコンピュータでは「set local_echo」と入力し、Windows Server™ 2003 または Windows XP を実行しているコンピュータでは「SET LOCALECHO」と入力して、Enter キーを押します。このコマンドにより、コマンドに対する応答が表示されます。

    注意

    利用可能な telnet コマンドの一覧を表示するには、「set ?」と入力します。

  3. o <メール サーバー ドメイン> 25」と入力し、Enter キーを押します。

  4. EHLO <メール サーバー ドメイン>」と入力し、Enter キーを押します。

  5. AUTH LOGIN」と入力します。ユーザー名の入力を求める、暗号化されたプロンプトが表示されます。

  6. base 64 で暗号化されたユーザー名を入力します。ユーザー名の暗号化には、いくつかのツールを利用できます。

  7. パスワードの入力を求める、暗号化された base 64 プロンプトが表示されます。base 64 で暗号化されたパスワードを入力します。

  8. MAIL FROM:<sender@domain.com>」と入力し、Enter キーを押します。送信者がメールの送信を許可されていない場合、SMTP サーバーはエラーを返します。

  9. RCPT TO:<recipient@remotedomain.com>」と入力し、Enter キーを押します。受信者が有効な受信者ではないか、サーバーがこのドメインからのメールを受け付けない場合、SMTP サーバーはエラーを返します。

  10. DATA」と入力します。

  11. 必要に応じてメッセージ テキストを入力し、Enter キーを押します。ピリオド (.) を入力し、もう一度 Enter キーを押します。

  12. メールが正しく処理されている場合は、メールが配信のためにキューに入れられていることを示す、次のようなメッセージが表示されます。

    250 2.6.0 <INET-IMC-01UWr81nn9000fbad8@mail1.contoso.com.
    

詳細情報

次の例は、contoso.com からリモート ドメインにメールを送信し、成功した場合の telnet テストを示しています。

250-mail1.fourthcoffee.com Hello [172.16.0.0]

250-TURN

250-ATRN

250-SIZE 5242880

250-ETRN

250-PIPELINING

250-DSN

250-ENHANCEDSTATUSCODES

250-8bitmime

250-BINARYMIME

250-CHUNKING

250-VRFY

250-X-EXPS GSSAPI NTLM

250-AUTH GSSAPI NTLM

250-X-LINK2STATE

250-XEXCH50

250 OK

334 VXNlcm5hbWU6

334 UGFzc3dvcmQ6

235 2.7.0 Authentication successful.

250 2.1.0 kim@fourthcoffee.com....Sender OK

250 2.1.5 ted@contoso.com

354 Start mail input; end with <CRLF>.<CRLF>

.

250 2.6.0 <INET-IMC-01UWr81nn9000fbad8@mail1.fourthcoffee.com> Queued mail for delivery

詳細については、「Exchange サーバーのセキュリティ保護」を参照してください。