MPHeap Parallelism レジストリ値を削除する方法

 

Exchange 2000 では、Microsoft Exchange Information Store サービスが開始されるたびに、Exchange ストア プロセス (Store.exe) が初期プロセス ヒープを取得します。次に、インフォメーション ストア プロセスに読み込まれている ESE.DLL というモジュールが、システムに存在する各プロセッサに 4 つの JET ヒープを割り当てます。

note注 :
これらのヒープは、インフォメーション ストア プロセス内に別々のメモリ プールを形成しますが、全体として ESE マルチヒープと呼ばれます。

単一 CPU のシステムでは、ESE により 4 つの JET ヒープが割り当てられます。デュアル CPU システムでは 8 つ、4 台の CPU を持つシステムでは 16、以下同様に CPU あたり 4 つのヒープが割り当てられます。4 つ以上の CPU を持つシステムに Exchange 2000 がインストールされた場合、ESE マルチヒープにより大量の仮想メモリが消費され、パフォーマンスの問題が発生することがありました。この問題を修正するため、大規模な Exchange 2000 サーバーを使用している顧客は、システムに MPHeaps parallelism レジストリ値を追加することが推奨されていました。Exchange 2003 では、各システムに固有の仕様に基づいて、割り当てるヒープの最適な数が自動的に計算されます。したがって、Exchange Server 2003 をインストールした後で、Exchange 2000 サーバーから MPHeaps parallelism レジストリ値を削除する必要があります。

開始する前に

この手順にはレジストリの編集に関する情報が含まれていることに注意して、このトピックの手順を実行してください。

Caution注意 :
レジストリの編集を誤ると、オペレーティング システムの再インストールを余儀なくされるような重大な問題が発生する可能性があります。レジストリの編集を誤ったために発生した問題は、解決できない場合があります。レジストリを編集する前に、大切なデータはすべてバックアップしてください。

手順

MPHeap parallelism レジストリ値を削除するには、次の操作を行います。

  1. レジストリ エディタを起動します。

  2. HKLM\Software\Microsoft\ESE\Global\OS\Memory に移動します。

  3. 右側のペインで、[MPHeaps parallelism] レジストリ値を削除します。

  4. 変更内容を有効にするために、レジストリ エディタを閉じて、Microsoft Exchange Information Store サービスを再開します。

詳細情報

レジストリを編集する方法については、マイクロソフト サポート技術情報の文書番号 256986「Microsoft Windows レジストリの説明」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=3052&kbid=256986) を参照してください。