ストアの作業ディレクトリが存在しないか正しくない

[このトピックの目的は、Exchange Server アナライザ ツールが提起した特定の問題に取り組むことです。解決策を適用する対象は、Exchange Server アナライザ ツールを実行し、その特定の問題が発生しているシステムに限定する必要があります。無料でダウンロードして入手できる Exchange Server アナライザ ツールは、トポロジ内の各サーバーから構成データをリモートで収集し、データを自動的に分析します。生成されるレポートには、構成上の重要な問題点、潜在的な問題点、および製品の各種設定で既定値以外のものが、詳細に記載されます。これらの推奨事項に従うことにより、パフォーマンス、スケーラビリティ、信頼性、およびアップタイムの向上を達成できます。このツールの詳細、または最新バージョンのダウンロードについては、「Exchange Server ベスト プラクティス アナライザ ツール バージョン 2 のダウンロード」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=34707) を参照してください。]  

トピックの最終更新日: 2008-10-01

Microsoft® Exchange Server アナライザ ツールは、次のレジストリ エントリを読み取り、Microsoft Exchange Information Store サービスの作業ディレクトリを確認します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\MSExchangeIS\ParametersSystem\Working Directory

以下の条件に当てはまる場合は、エラーが表示されます。

  • 作業ディレクトリとして指定されたディレクトリが存在しない。
  • Exchange 2000 Server、Exchange Server 2003、または Exchange Server 2007 を実行している。

Exchange Server は、作業ディレクトリを一時的な記憶域として使用します。たとえば、Exchange Server は、メッセージの変換処理中に作業ディレクトリを使用します。また、ディスクの最適化中には、作業ディレクトリを使用して一時データベースを格納します。作業ディレクトリが正しく指定されていないと、以下の問題が発生する可能性があります。

  • 添付ファイルのあるメッセージが、SMTP ローカル配信キューに蓄積される。
  • メッセージが添付ファイルなしで受信される。
  • メッセージが正常に配信されない。

Exchange 2000 Server および Exchange Server 2003 では、既定の作業ディレクトリは Exchange Server をインストールしたディレクトリの下にある mdbdata ディレクトリに設定されます。たとえば、Exchange Server を C:\Program Files\Exchsrvr ディレクトリにインストールした場合、C:\Program Files\Exchsrvr\mdbdata が作業ディレクトリとして設定されます。

Exchange Server 2007 では、既定の作業ディレクトリは Exchange Server をインストールしたディレクトリの下にあるメールボックス データベース ディレクトリに設定されます。たとえば、Exchange Server を C:\Program Files\Exchange Server ディレクトリにインストールした場合、Exchange Server 2007 では、C:\ Program Files\Exchange Server\Mailbox\MDBTemp が作業ディレクトリとして設定されます。

このエラーを修正するには、Exchange サーバー上に存在するディレクトリを作業ディレクトリとして指定します。

important重要 :
この文書には、レジストリの編集に関する情報が含まれています。レジストリを編集する前に、問題が生じた場合にレジストリを復元する方法を十分に理解しておいてください。レジストリを復元する方法の詳細については、Regedit.exe または Regedt32.exe のヘルプ トピック「レジストリを復元するには」を参照してください。

regedit を使用して作業ディレクトリを指定するには、次の操作を行います。

  1. レジストリ エディタ (regedit) を起動します。

  2. 次の場所に移動します。 HKLM\System\CurrentControlSet\Services\MSExchangeIS\ParametersSystem

  3. Microsoft Exchange Information Store サービス用の Working Directory レジストリ値を、C:\Program Files\Exchsrvr\mdbdata などの正しい作業ディレクトリを指定して更新します。

    note注 :
    この変更では、Microsoft Exchange Information Store サービスを再開する必要はありません。
  4. レジストリ エディタを終了します。

レジストリを編集する場合、およびレジストリを編集する方法を詳しく知りたい場合は、マイクロソフト サポート技術情報の記事 256986「Microsoft Windows レジストリの説明」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=3052&kbid=256986) を参照してください。

Working Directory レジストリ値の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の記事 298415「添付ファイルのあるメッセージが正常に配信されず、イベント ID 12003 および 327 メッセージがログに出力される」(https://go.microsoft.com/fwlink/?Linkid=3052&kbid=298415) を参照してください。