Exchange Server のサイジングとチューニング

 

ユーザーの負荷を処理するために必要な Exchange サーバーの数を判断するには、以下のキャパシティ プランニング ツールを使用します。

  • Microsoft Exchange Server Load Simulation ツール (LoadSim.exe)
  • Exchange Stress and Performance ツール (ESP)
  • Jetstress
important重要 :
これらのツールの一部は、セキュリティ保護されていないパスワードを持つアカウントを作成するため、これらのツールは運用環境ではなくテスト環境での使用を意図しています。

Microsoft Exchange Server Load Simulation ツール

Microsoft Exchange LoadSim によって、MAPI クライアントの Exchange に対する負荷をシミュレートできます。負荷をシミュレートするには、LoadSim テストをクライアント コンピュータで実行します。これらのテストは、メッセージング要求を Exchange サーバーに送信し、サーバーに負荷をかけます。

これらのテストの出力は、以下のように使用します。

  • クライアントの負荷の下でのサーバーの構成に対するクライアント コンピュータの応答時間を計算する。
  • サーバーあたりのユーザー数を予測する。
  • サーバー上のボトルネックを識別する。

LoadSim ツールの詳細、または LoadSim のダウンロードについては、Microsoft Exchange Server 2003 Load Simulator (LoadSim) に関するページ (英語ページの可能性があります) (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=27882) を参照してください。

Exchange Stress and Performance ツール

Exchange Stress and Performance ツール (ESP) は、拡張性の高い、Exchange 用のストレスおよびパフォーマンス ツールです。このツールは、1 つ以上のプロトコル サービスに同時にアクセスして、多数のクライアント セッションをシミュレートします。それぞれのユーザーが実行する操作のシミュレートは、スクリプトで制御されます。このスクリプトには、サーバーと通信するためのロジックが含まれています。次に、テスト モジュール (DLL) がこれらのスクリプトを実行します。テスト モジュールはインターネット プロトコル、アプリケーション プログラミング インターフェイス (API) 呼び出し、または OLE DB のようなインターフェイス経由でサーバーに接続します。

ESP はモジュール化され、拡張可能であり、現在、以下のものを含め、ほとんどのインターネット プロトコル用のモジュールを提供しています。

  • WebDAV (Web Distributed Authoring and Versioning)
  • IMAP4 (Internet Message Access Protocol Version 4rev1)
  • LDAP (Lightweight Directory Access Protocol)
  • OLE DB
  • POP3 (Post Office Protocol Version 3)
  • SMTP (Simple Mail Transfer Protocol)

ESP ツールおよび ESP のダウンロードの詳細については、Microsoft Exchange Server 2003 のツールとアップデートについてのページ (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=21316) を参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

Jetstress

Exchange 2003 はディスクを集中的に使用するアプリケーションで、正常に動作するには高速で信頼性の高いディスク サブシステムが必要です。Jetstress (Jetstress.exe) は Exchange のツールで、管理者が Exchange サーバーを運用環境に組み込む前に、ディスク サブシステムのパフォーマンスと安定性を確認するために役立ちます。Jetstress の詳細については、Exchange Server 2003 Jetstress Tool に関するページ (英語ページの可能性があります) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=27883) を参照してください。

メモリ使用率の最適化

サーバーの仮想アドレス空間の使用率は、メールボックス サーバーの総合的なパフォーマンスと拡張性を決定します。仮想メモリの残りが不足すると、パフォーマンスは大幅に低下します。Exchange 2003 は小規模から中規模のサーバーについて自動的にメモリ使用率を最適化しますが、1 GB を超える物理メモリを持つサーバーについては、追加の調整が必要になります。

サーバーのメモリ使用率の監視と最適化の詳細については、「Exchange Server 2003 のメモリ使用率の最適化」を参照してください。