DNS の設計と構成の確認
DNS の構成を確認する前に、DNS の設計が以下の条件に適合していることを確認してください。
- 各ドメイン コントローラが DNS を実行している。
- 既存の再帰的名前解決が組織用に構成され、使用されている。方法がない場合は、全サーバーでルート ヒントを使用している。
次の表は DNS の優先的な構成方法を示しています。この他にも有効な構成は複数ありますが、この表に記載されている構成を優先的に使用してください。表には、各 Exchange ドメインでのゾーンの構成方法も示されています。
優先的な DNS の構成
設計要素 | 設計 |
---|---|
ゾーンの種類 |
統合 Active Directory |
ダイナミックな更新 |
セキュリティ保護されたダイナミック更新のみ |
清掃 |
Enabled |
SMTP が DNS にクエリを発行する場合、まず MX レコードに対して発行します。内部 MX レコードが存在するか、正しく構成されていない場合は、内部メール配信が動作しない場合があります。
MX レコードが Exchange Server の FQDN を指していないことを確認する方法の詳細については、「MX レコードが Exchange Server の FQDN を指していないことを確認する方法」を参照してください。
MX レコードが内部ドメインを指していないことを確認する方法の詳細については、「MX レコードが内部ドメインを指していないことを確認する方法」を参照してください。
受信メール用の DNS の構成
DNS は、インターネット メール配信で非常に重要な役割を果たします。インターネット メールを受信するには、以下の設定が必要です。
- メール サーバーのメール交換 (MX) レコードが外部 DNS サーバーに存在している必要があります。Nslookup ツールを使用して、MX レコードが正しく構成されているかどうかを確認できます。ブリッジヘッド サーバーまたはインターネット メール サーバーとして使用するメール サーバーが、外部 DNS サーバーで MX レコードを持っていることを確認します。
- メール サーバーの MX レコードを解決してメール サーバーと通信する外部 DNS サーバーのために、インターネットからメール サーバーにアクセスできる必要があります。Telnet プログラムを使用して、他のサーバーが自分のメール サーバーにアクセスできるかどうかを確認できます。
- Exchange Server は、DNS サーバーと通信できるか、または DNS 名を解決できるように構成されている必要があります。
- DNS サーバーが正しく構成されている必要があります。
注 : |
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Microsoft Windows® 2000 または Windows Server 2003 の DNS サーバー サービスを使用することをお勧めします。「詳細情報」に挙げたトピックに記載されているガイドラインは、Windows 2000 および Windows Server 2003 の DNS サーバー サービスに適用されます。 |
Nslookup を使用して MX レコードの構成を確認する方法の詳細については、「Nslookup を使用して MX レコードの構成を確認する方法」を参照してください。
Telnet を使用してインターネットのアクセス性を確保する方法の詳細については、「Telnet を使用してインターネットのアクセス性を確保する方法」を参照してください。
送信メール用の DNS の構成
以下のいずれかの方法を使用して、送信メール用に DNS を構成できます。
- 内部 DNS サーバーに依存するように Exchange Server を構成します。これらのサーバーは、単独で外部名を解決するか、外部 DNS サーバーへのフォワーダを使用します。Exchange Server は、DNS サーバーを使用してドメイン名を解決します。一般に、Exchange Server は、内部 DNS サーバーのクライアントとして構成されています。内部 DNS サーバーでは、信頼できる外部の DNS サーバーに向くように外部フォワーダを構成します。
- 専用の外部 DNS サーバーを使用するように Exchange Server を構成します。
Exchange Server で DNS 設定を構成する方法の詳細については、「Exchange Server の DNS 設定を構成する方法」を参照してください。
DNS サーバーで設定を構成する方法の詳細については、「DNS サーバーの設定を構成する方法」を参照してください。
送信 SMTP 仮想サーバーで外部 DNS サーバーを構成する方法の詳細については、「送信 SMTP 仮想サーバーで外部 DNS サーバーを構成する方法」を参照してください。
DNS リゾルバを使用して DNS 構成を確認する方法の詳細については、「DNS リゾルバを使用して DNS の構成を確認する方法」を参照してください。
Nslookup を使用して DNS 構成を確認する方法の詳細については、「Nslookup を使用して DNS 構成を確認する方法」を参照してください。
詳細情報
次に、これらの設定をそれぞれ確認する方法について説明します。
- MX レコードが Exchange Server の FQDN を指していないことを確認する方法
- MX レコードが内部ドメインを指していないことを確認する方法
- Exchange Server が内部 DNS 名を解決できることを確認する方法
- Nslookup を使用して MX レコードの構成を確認する方法
- Telnet を使用してインターネットのアクセス性を確保する方法
- Exchange Server の DNS 設定を構成する方法
- DNS サーバーの設定を構成する方法
- 送信 SMTP 仮想サーバーで外部 DNS サーバーを構成する方法
- DNS リゾルバを使用して DNS の構成を確認する方法
- Nslookup を使用して DNS 構成を確認する方法