Exchange 2000 Server から Exchange Server 2003 へのアップグレード

[アーティクル]
10/25/2013

ここでは、組織を Microsoft® Exchange 2000 Server から Exchange Server 2003 にアップグレードする手順について説明します。具体的には、次の内容について説明します。

Exchange 2000 Server からのアップグレードの要件
Exchange Server 2003 デプロイメントツールの実行に関する情報
Exchange Server 2003 セットアップで強化された機能に関する情報
ForestPrep の実行方法
DomainPrep の実行方法
Exchange セットアッププログラムを実行して組織をアップグレードする方法
アップグレードの実行後に削除する必要のある Exchange 2000 Server チューニングパラメータ

Exchange 2000 Server から Exchange Server 2003 にアップグレードするための手順

組織が必要な前提条件を満たしていることを確認したら、ここで説明している手順に従って展開プロセスを実行します。展開プロセスでは、Microsoft Active Directory® ディレクトリサービスのフォレストを Exchange 2003 スキーマにアップグレードし、その後で Exchange 2000 サーバーを Exchange Server 2003 にアップグレードします。

表 1 は、ここで説明する手順に必要なアクセス許可または役割を示しています。

表 1 ここで説明する手順および対応するアクセス許可

手順	必要なアクセス許可または役割
Windows® 2000 Server または Windows Server™ 2003 サービスを有効にする	Windows 2000 ヘルプまたは Windows Server 2003 ヘルプを参照
ドメインコントローラで ForestPrep を実行し、Active Directory スキーマを更新する	Enterprise Admins グループのメンバ Schema Admins グループのメンバ Domain Admins グループのメンバローカルコンピュータの管理者
DomainPrep を実行する	Domain Admins グループのメンバローカルコンピュータの管理者
Mobile Information Server Exchange 2000 イベントソースを削除する	Microsoft Mobility Admins グループのメンバローカルコンピュータの管理者
ドメイン内の Exchange 2000 Server で、Exchange Server 2003 にアップグレードする	組織レベルで適用される Exchange 管理者 (完全) の役割ローカルコンピュータの管理者
ドメイン内の 2 番目以降のサーバーに Exchange Server 2003 をインストールする	管理グループレベルで適用される Exchange 管理者 (完全) の役割ローカルコンピュータの管理者

アクセス許可およびユーザーとグループの権限の管理と委任の詳細については、Exchange Server 2003 管理ガイドを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

Exchange 2003 のセキュリティ上の考慮事項

組織内に Exchange Server 2003 をインストールする前に、組織のセキュリティ要件をよく理解しておくことが重要です。これらの要件をよく理解しておくことによって、Exchange Server 2003 の展開を可能な限り安全に行うことが可能になります。Exchange Server 2003 のセキュリティ計画の詳細については、以下のリソースを参照してください。

Exchange Server デプロイメントツール

Exchange Server デプロイメントツールは、アップグレードプロセス全体の実行を可能にするツールおよびドキュメントです。すべての必要なツールとサービスがインストールされ、正常に実行されるように、Exchange Server デプロイメントツールを使用して Exchange 2003 セットアッププログラムを実行することをお勧めします。詳細な手順については、「Exchange Server デプロイメントツールを起動する方法」を参照してください。

注 :
Exchange Server デプロイメントツールを実行する前に、その最新バージョンをダウンロードする必要があります。ツールの最新バージョンを入手するには、Exchange 2003 のダウンロード Web サイトを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

ツールを起動し、[Exchange 2000 ネイティブモードからのアップグレード] を指定すると、以下のインストール手順の詳細なチェックリストが表示されます。

指定された要件を組織が満たしていることを確認します。
DCDiag ツールを実行します。
NetDiag ツールを実行します。
ForestPrep を実行します。
DomainPrep を実行します。
Exchange セットアッププログラムを起動します。

これらの各インストール手順については、DCDiag および NetDiag ツールの実行を除き、後で詳しく説明します。DCDiag および NetDiag ツールの詳細については、Exchange Server デプロイメントツールを参照してください。Exchange Server 2003 のインストールを予定しているすべてのサーバーで DCDiag および NetDiag ツールを実行することをお勧めします。

Exchange Server デプロイメントツールを使用すると、特定のツールとユーティリティを実行して、組織が Exchange Server 2003 をインストール可能な状態になっているかどうかを確認できます。Exchange Server デプロイメントツールを実行しない場合は、このトピックの残りのセクションに従って Exchange Server 2003 を手動でインストールします。

Exchange Server 2003 に対するシステム全体の要件

Exchange Server 2003 にアップグレードする前に、ネットワークとサーバーが以下のシステム全体の要件を満たしていることを確認します。

ドメインコントローラで Windows 2000 Service Pack 3 (SP3) または Windows Server 2003 を実行している。
グローバルカタログサーバーで Windows 2000 SP3 以降または Windows Server 2003 を実行している。Exchange Server 2003 のインストールを予定しているすべてのドメインにグローバルカタログサーバーを配置することをお勧めします。
サーバーで Windows 2000 Server SP3 または Windows Server 2003 Active Directory を実行している。
Exchange 2000 データベースがバックアップ済みである。

Windows Server 2003、Active Directory、および DNS (ドメインネームシステム) の詳細については、以下のリソースを参照してください。

Exchange Server 2003 に対するサーバー固有の要件

Exchange Server 2003 へアップグレードする前に、Exchange Server 2003 をインストールするサーバーがここに記載されている要件を満たしていることを確認します。

必要なハードウェア

以下は、Exchange 2003 サーバーに必要な最小限のハードウェア構成です。

Intel Pentium または互換性のある 133 MHz 以上のプロセッサ。
256 MB の RAM (推奨)。サポートされる最小限の RAM は 128 MB。
Exchange をインストールするドライブに 500 MB 以上のディスクの空き領域がある。
システムドライブに 200 MB 以上のディスクの空き領域がある。
CD-ROM ドライブ。
SVGA 以上の解像度のモニタ。

オペレーティングシステムの要件

Exchange Server 2003 は、以下のオペレーティングシステムでサポートされています。

Windows 2000 SP3 以降

注 :
Windows 2000 SP3 以降は、Windows 2000 Service Pack についてのページからダウンロードできます (このサイトは英語の場合があります)。Windows 2000 SP3 以降は、Exchange 2003 Active Directory コネクタを実行するための前提条件でもあります。

Windows Server 2003

Exchange 2000 Server の要件

Exchange 2000 サーバーを Exchange Server 2003 にアップグレードする前に、サーバーで Exchange 2000 SP3 以降を実行している必要があります。

Exchange 2000 SP3 は、Exchange 2000 Server および Exchange 2000 Server Enterprise Edition 用の Service Pack 3 についてのページからダウンロードできます (このサイトは英語の場合があります)。

Windows 2000 コンポーネント

Exchange Server 2003 にアップグレードするときには、POP3 (Post Office Protocol Version 3)、IMAP4 (Internet Message Access Protocol Version 4)、および NNTP (Network News Transfer Protocol) サービスの現在の状態が保持されます。さらに、Windows 2000 を実行しているサーバーで Exchange Server 2003 にアップグレードする場合、Exchange セットアッププログラムによって Microsoft .NET Framework および ASP.NET コンポーネントが自動的にインストールされ、有効になります。これらのコンポーネントは Exchange Server 2003 の前提条件です。

重要 :
特定のサービスを実行する必要がない場合は、そのサービスを無効にする必要があります。たとえば、POP3、IMAP4、または NNTP を使用しない場合は、Exchange Server 2003 のインストール後にすべての Exchange Server 2003 サーバーでこれらのサービスを無効にする必要があります。

これらのコンポーネントのインストールの詳細については、Windows 2000 ヘルプを参照してください。

フロントエンドサーバーとバックエンドサーバーのアップグレード

Exchange Server 2003 では、サーバーのタスクをフロントエンドサーバーとバックエンドサーバーの間で分散する方法により、Exchange の展開をサポートします。具体的には、フロントエンドサーバーは POP3、IMAP4、および RPC/HTTP クライアントからの要求を受け付け、処理のために適切なバックエンドサーバーに転送します。

Exchange 2000 組織でフロントエンドおよびバックエンドのアーキテクチャを活用している場合、バックエンドサーバーをアップグレードする前にフロントエンドサーバーをアップグレードする必要があります。

フロントエンドおよびバックエンドのアーキテクチャの詳細については、「クライアントアクセス用の Exchange 2003 の構成」を参照してください。

フロントエンドおよびバックエンドのシナリオ、構成、およびインストールについては、以下のリソースを参照してください。

アップグレード前の手順

Exchange 2000 Server 組織を Exchange Server 2003 にアップグレードする前に、アップグレードプロセスのために組織を準備しておくことが重要です。ここでは、アップグレード前に推奨される手順と必須の手順を示します。

オペレーティングシステムのアップグレード

Windows 2000 SP3 以降を実行している Exchange 2000 Server サーバーを Windows Server 2003 にアップグレードする場合は、これらのサーバーをまず Exchange Server 2003 にアップグレードする必要があります。この手順が必要なのは、Windows Server 2003 では Exchange 2000 Server がサポートされていないためです。

サポートされないコンポーネントの削除

以下のコンポーネントは Exchange Server 2003 ではサポートされていません。

Microsoft Mobile Information Server
インスタントメッセージングサービス
Exchange Chat サービス
Exchange 2000 Conferencing Server
キーマネージメントサービス
cc:Mail コネクタ
MS Mail コネクタ

Exchange 2000 Server を Exchange Server 2003 に正しくアップグレードするには、最初に Exchange セットアッププログラムを使用してこれらのコンポーネントを削除する必要があります。これらのサポートされないコンポーネントの削除の詳細については、Exchange 2000 ヘルプおよび Mobile Information Server ヘルプを参照してください。

注 :
これらのコンポーネントを保持する場合は、そのコンポーネントを実行している Exchange 2000 サーバーをアップグレードしないでください。代わりに、組織内の別のサーバーに Exchange Server 2003 をインストールします。

Exchange の各言語バージョンのアップグレード

Exchange 2000 Server から Exchange Server 2003 へアップグレードする場合、同じ言語バージョンの Exchange Server 2003 にアップグレードする必要があります。たとえば、Exchange セットアッププログラムを使用して、ドイツ語バージョンの Exchange 2000 Server をフランス語バージョンの Exchange Server 2003 にアップグレードすることはできません。

重要 :
Exchange セットアッププログラムを使用して、英語バージョンの Exchange 2000 Server を簡体字中国語、繁体字中国語、または韓国語バージョンの Exchange Server 2003 にアップグレードすることができます。ただし、Novell GroupWise コネクタは、これらのどの言語バージョンでもサポートされていません。このため、このコネクタが英語バージョンの Exchange 2000 Server にインストールされている場合は、Exchange Server 2003 にアップグレードする前に、このコネクタを削除する必要があります。

Exchange セットアッププログラムを使用して、英語バージョンの Exchange 2000 Server を簡体字中国語、繁体字中国語、または韓国語バージョンの Exchange Server 2003 にアップグレードすることができます。ただし、Novell GroupWise コネクタは、これらのどの言語バージョンでもサポートされていません。このため、このコネクタが英語バージョンの Exchange 2000 Server にインストールされている場合は、Exchange Server 2003 にアップグレードする前に、このコネクタを削除する必要があります。

Exchange 2003 ForestPrep の実行

Exchange 2000 ForestPrep を以前に実行している場合でも、Exchange 2003 ForestPrep を実行する必要があります。Exchange Server 2003 用に ForestPrep を実行する方法の詳細な手順については、「Exchange Server 2003 ForestPrep を実行する方法」を参照してください。

Exchange 2003 ForestPrep によって、Active Directory スキーマが Exchange 固有のクラスおよび属性を含むように拡張されます。また、ForestPrep によって Active Directory に Exchange 組織用のコンテナオブジェクトが作成されます。Exchange Server 2003 で提供されるスキーマの拡張機能は、Exchange 2000 Server で提供されていた拡張機能のスーパーセットです。Exchange 2000 Server と Exchange Server 2003 の間のスキーマの変更については、『Exchange Server 2003 の新機能』の「付録 Exchange 2003 スキーマの変更点」を参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

スキーママスタが存在するドメイン内で、Exchange 2003 ForestPrep を Active Directory フォレストで実行します。既定では、スキーママスタはフォレスト内に最初にインストールされた Windows ドメインコントローラで実行されます。Exchange セットアップは、ForestPrep が正しいドメインで実行されていることを確認します。正しいドメインで実行されていない場合は、スキーママスタがどのドメインに含まれているかが Exchange セットアップから通知されます。スキーママスタになっているドメインコントローラを判断する方法については、Windows 2000 ヘルプまたは Windows Server 2003 ヘルプを参照してください。

注 :
Exchange 2000 スキーマの属性にインデックスを付けるためにスキーママネージャを使用した場合は、スキーマに対して手動で行った変更を確認し、Exchange 2003 ForestPrep によってスキーマがアップグレードされた後で再度適用する必要があります。

ForestPrep の実行に使用するアカウントは、Enterprise Admins および Schema Admins グループのメンバである必要があります。ForestPrep の実行中、組織オブジェクトに対して Exchange 管理者 (完全) アクセス許可を持つアカウントまたはグループを指定します。このアカウントまたはグループは、フォレスト全体で Exchange Server 2003 をインストールおよび管理する権限を持っています。また、このアカウントまたはグループは、最初のサーバーがインストールされた後に、追加の Exchange 管理者 (完全) アクセス許可を委任する権限も持っています。

重要 :
セキュリティグループに Exchange の役割を委任する場合、ドメインのローカルセキュリティグループではなく、グローバルまたはユニバーサルセキュリティグループを使用することをお勧めします。ドメインのローカルセキュリティグループでも委任できますが、範囲がそのドメイン内に制限されます。Exchange セットアップでは、多くの場合、インストール中に他のドメインに対する認証が必要になります。この場合、外部のドメインに対するアクセス許可がないために、Exchange セットアップが失敗する可能性があります。選択するアカウントまたはグループは、以前のアカウントまたは以前の委任を上書きせず、それらに追加されます。

セキュリティグループに Exchange の役割を委任する場合、ドメインのローカルセキュリティグループではなく、グローバルまたはユニバーサルセキュリティグループを使用することをお勧めします。ドメインのローカルセキュリティグループでも委任できますが、範囲がそのドメイン内に制限されます。Exchange セットアップでは、多くの場合、インストール中に他のドメインに対する認証が必要になります。この場合、外部のドメインに対するアクセス許可がないために、Exchange セットアップが失敗する可能性があります。選択するアカウントまたはグループは、以前のアカウントまたは以前の委任を上書きせず、それらに追加されます。

注 :
レプリケーション時間を短縮するために、Exchange 2003 ForestPrep をルートドメイン内のドメインコントローラで実行することをお勧めします。

Exchange 2003 DomainPrep の実行

ForestPrep を実行し、レプリケーションが完了したら、Exchange 2003 DomainPrep を実行する必要があります。DomainPrep では、Exchange サーバーのユーザー属性の読み取りと変更に必要なグループとアクセス許可が作成されます。Exchange 2000 DomainPrep を以前に実行している場合でも、Exchange 2003 DomainPrep を実行する必要があります。

Exchange Server 2003 用に DomainPrep を実行する方法の詳細な手順については、「Exchange Server 2003 DomainPrep を実行する方法」を参照してください。

DomainPrep の Exchange Server 2003 バージョンは、ドメイン内で以下の動作を行います。

Exchange Domain Servers および Exchange Enterprise Servers グループを作成します。
Exchange Enterprise Servers ローカルグループ内にグローバル Exchange Domain Servers を入れ子にします。
メールが有効なパブリックフォルダに使用される Exchange システムオブジェクトコンテナを作成します。
ドメインのルートに Exchange Enterprise Servers グループに対するアクセス許可を設定して、受信者オブジェクトを処理するための適切なアクセス権が受信者更新サービスに与えられるようにします。
Windows がローカル Domain Admins グループのメンバに対するアクセス許可を設定している AdminSdHolder テンプレートを変更します。
ローカル Exchange Domain Servers グループを Pre-Windows 2000 Compatible Access グループに追加します。
セットアップのインストール前の確認を実行します。

DomainPrep を実行するときに使用するアカウントは、ローカルドメイン内の Domain Admins グループのメンバであり、かつローカルコンピュータの管理者である必要があります。DomainPrep は、以下のドメイン内で実行する必要があります。

ルートドメイン。
Exchange Server 2003 サーバーを含むすべてのドメイン。
Exchange Server 2003 メールボックスが有効なオブジェクト (たとえば、ユーザーとグループ) を含むすべてのドメイン。ドメインに Exchange サーバーがインストールされていない場合も含みます。
Exchange ディレクトリアクセスコンポーネントが使用する可能性のあるグローバルカタログサーバーを含むすべてのドメイン。
Exchange Server 2003 組織の管理に使用される Exchange Server 2003 ユーザーとグループを含むすべてのドメイン。

注 :
DomainPrep の実行には、Exchange のアクセス許可は必要ありません。必要なアクセス許可は、ローカルドメイン内の Domain Admins のアクセス許可のみです。

Exchange 2003 セットアッププログラムの実行

フォレスト内の最初の Exchange 2000 Server をアップグレードするには、組織レベルで Exchange 管理者 (完全) アクセス許可を持ち、かつコンピュータ上のローカル管理者であるアカウントを使用する必要があります。具体的には、ForestPrep の実行中に指定したアカウントを使用できます。

アップグレードを開始する前に、Exchange 2000 Server とデータベース、Active Directory をバックアップし、バックアップサーバーにデータベースをマウントできることを確認する必要があります。Exchange Server 2000 のバックアップおよび復元の詳細については、Exchange 2003 障害回復ガイドについてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。Active Directory のバックアップの方法の詳細については、Exchange 2000 用 Active Directory の設計に関するベストプラクティスについてのドキュメントを参照してください (このドキュメントは英語の場合があります)。

注 :
Exchange 2000 SP3 データベースは Exchange Server 2003 サーバー上にマウントすることができます。ただし、Exchange 2003 データベースを Exchange 2000 SP3 サーバーにマウントすることはできません。

Exchange システムマネージャおよび Active Directory ユーザーとコンピュータなど、すべての Exchange 2000 Microsoft 管理コンソール (MMC) アプリケーションを終了します。ターミナルサービスまたは Windows リモートデスクトップを使用してアップグレードを実行している場合は、すべての Exchange MMC アプリケーションが、コンソールとその他のターミナルサービスのログオンの両方で終了していることを確認してください。

Exchange Server 2003 をインストールする方法の詳細な手順については、「Exchange Server 2003 をインストールする方法」を参照してください。

重要 :
Exchange では、送信および受信メッセージのサイズ制限の既定値は 10,240 KB です。このサイズ制限の既定値は、新規インストールと、サイズ制限が設定されていない Exchange 2000 Server からのアップグレードに適用されます。既定値以外のサイズ制限を指定する場合は、既存の設定が維持されます。サイズを制限しない場合は、設定を [制限なし] に手動で変更できます。

Exchange では、送信および受信メッセージのサイズ制限の既定値は 10,240 KB です。このサイズ制限の既定値は、新規インストールと、サイズ制限が設定されていない Exchange 2000 Server からのアップグレードに適用されます。既定値以外のサイズ制限を指定する場合は、既存の設定が維持されます。サイズを制限しない場合は、設定を [制限なし] に手動で変更できます。

注 :
さらに、パブリックフォルダストアの最大アイテムサイズの制限値は 10,240 KB に設定されています。メッセージサイズ制限の既定値と同様、この設定は新規インストールと、サイズ制限が設定されていないインストールからのアップグレードに適用されます。サイズ制限が設定されていた場合、アップグレードの際にそのサイズ制限が維持されます。

さらに、パブリックフォルダストアの最大アイテムサイズの制限値は 10,240 KB に設定されています。メッセージサイズ制限の既定値と同様、この設定は新規インストールと、サイズ制限が設定されていないインストールからのアップグレードに適用されます。サイズ制限が設定されていた場合、アップグレードの際にそのサイズ制限が維持されます。

注 :
Exchange 2000 Server を Exchange Server 2003, にアップグレードする場合、オフラインアドレス帳のサーバー間のレプリケーションが予期したとおりに機能しなくなる可能性があります。オフラインアドレス帳のレプリケーションの問題を修正する方法の詳細については、マイクロソフトサポート技術情報の文書番号 817377「Exchange Server 2003 へのアップグレード後にオフラインアドレス帳のレプリケーションが機能しない」を参照してください。

Exchange 2000 Server を Exchange Server 2003, にアップグレードする場合、オフラインアドレス帳のサーバー間のレプリケーションが予期したとおりに機能しなくなる可能性があります。オフラインアドレス帳のレプリケーションの問題を修正する方法の詳細については、マイクロソフトサポート技術情報の文書番号 817377「Exchange Server 2003 へのアップグレード後にオフラインアドレス帳のレプリケーションが機能しない」を参照してください。

展開後の手順の詳細については、「Exchange Server 2003 のインストール後の手順」を参照してください。.このトピックには、Exchange が正しくインストールされたことを確認する方法についての説明が含まれています。また、Exchange Server 2003 Service Pack およびセキュリティ修正プログラムの最新版に関する情報も含まれています。

Exchange 2000 Server のチューニングパラメータの削除

Exchange 2000 Server の多くのチューニングパラメータ (たとえば、Microsoft Exchange 2000 のクィックチューニングのガイド (このサイトは英語の場合があります) に記載されているパラメータ) は、Exchange 2003 では適用できなくなりました。実際、これらのパラメータの中には問題の原因となるものもあります。ここに示す設定を追加して Exchange 2000 Server をチューニングしている場合は、Exchange Server 2003 を実行するサーバーで、これらの設定を手動で解除する必要があります。これらの設定を解除するには、レジストリエディタ、インターネットインフォメーションサービスマネージャ、または ADSI Edit を使用します。レジストリエディタ、インターネットインフォメーションサービスマネージャ、および ADSI Edit の使用法の詳細については、Windows Server のヘルプを参照してください。

初期メモリの割合

Initial Memory Percentage レジストリ値は、Exchange 2003 Server では機能しなくなりました。Exchange 2000 Server にこの値が構成されている場合は、Exchange 2003 Server のインストール後に削除することをお勧めします。Initial Memory Percentage レジストリ値を削除する詳細な手順については、「Initial Memory Percentage レジストリ値を削除する方法」を参照してください。

Extensible Storage System のヒープ

Exchange Server 2003 では、ヒープの最適な数が自動的に計算されます。Exchange 2000 Server に MPHeap parallelism レジストリ値が構成されている場合は、Exchange 2003 のインストール後に削除することをお勧めします。MPHeap parallelism レジストリ値を削除する詳細な手順については、「MPHeap Parallelism レジストリ値を削除する方法」を参照してください。

DSAccess のメモリキャッシュのチューニング

Exchange 2000 Server では既定のユーザーキャッシュは 25 MB であるのに対し、Exchange 2003 Server の既定は 140 MB です。Exchange 2000 Server に MaxMemoryUser レジストリ値が構成されている場合は、Exchange 2003 Server のインストール後に削除することをお勧めします。MaxMemoryUser レジストリ値を削除する詳細な手順については、『Exchange Server 2003 パフォーマンスとスケーラビリティガイド』の「DSAccess ユーザーキャッシュを構成する方法」を参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

ログバッファ

msExchESEParamLogBuffers 属性を手動でチューニングしている (たとえば、9000 (Exchange 2000 SP2 の推奨値) または 500 (Exchange 2000 SP3 の推奨値) に設定している) 場合は、手動によるチューニングを解除する必要があります。Exchange 2003 Server では、最適な既定値である 500 を使用します。Exchange Server 2003 の msExchESEParamLogBuffers 属性を正しく構成する詳細な手順については、「msExchESEParamLogBuffers 属性を Exchange 用に設定する方法」を参照してください。

最大オープンテーブル数

msExchESEParamMaxOpenTables 属性を手動でチューニングしている場合は、手動によるチューニングを解除する必要があります。Exchange 2003 は、サーバーに搭載されているプロセッサ数に基づいて、最適な既定値を自動的に計算します。Exchange Server 2003 の msExchESEParamMaxOpenTables 属性を正しく構成する詳細な手順については、「Exchange Server 2003 の msExchESEParamMaxOpenTables 属性を設定する方法」を参照してください。

Exchange Server 2003 のアンインストール

組織が必要な前提条件を満たしていることを確認した後、Exchange セットアッププログラムを実行して Exchange Server 2003 をアンインストールできます。詳細な手順については、「Exchange Server 2003 をアンインストールする方法」を参照してください。