Remonitor.exe をローカル システム アカウントとして導入モードで実行する方法

 

Remonitor.exe は、Exchange Server 組織にカスタム ルーティング パケットを導入できるツールです。カスタム パケットは、削除済みルーティング グループ パケットを変更したものです。この変更されたパケットにはサーバーやコネクタ エントリがないため、ルーティング グループ オブジェクトのサイズが大幅に削減されます。また、この変更されたパケットでは、ルーティング グループが削除されたコネクタ エントリが原因でルーティングの誤動作または遅延が発生する可能性がなくなります。このツールはコネクタ エントリのない変更されたパケットを導入するため、ルーティング グループが削除されたコネクタ エントリが存在することはありません。最後に、サーバーまたは接続エントリがこの削除済みルーティング グループに追加されることがないように、Remonitor.exe は変更されたルーティング グループのバージョン番号を更新します。

Remonitor.exe を使用するには、まずマイクロソフト サポート オンラインからツールを入手する必要があります。Remonitor.exe は、Exchange サーバーの Exchsrvr\bin ディレクトリにコピーする必要があります。

note注 :
Remonitor ツールを実行するサーバーと同じサーバーにルーティング パケットを導入することはできません。このツールは個別のサーバーで実行する必要があります。
note注 :
ルーティング グループを削除した後、この変更が組織内のすべての Microsoft Active Directory® ディレクトリ サービス サーバーにレプリケートされるのを待ってから、Remonitor.exe を実行する必要があります。

ツールは、Exchange サーバー上でローカル システム アカウントなどの送信者アクセス許可を持つアカウントを使用して実行する必要があります。

note注 :
Remonitor.exe は、Exchange Server 組織内の 1 つのサーバーに対してのみ実行する必要があります。パケットの導入は、組織内の残りのサーバーに適用されます。

Remonitor.exe を実行すると、ルーティング パケットにはサーバー メンバやコネクタが含まれなくなります。ルーティング グループ アドレスの先頭には、キーワード deleted が付けられます。また、ルーティング グループ オブジェクトのバージョン番号が増加します。

開始する前に

このトピックの手順を実行する前に、「ルーティングのトラブルシューティング」を参照してください。

手順

Remonitor.exe をローカル システム アカウントとして導入モードで実行するには、次の操作を行います。

  1. コマンド プロンプトで以下を入力します。

    at <時刻> /interactive "cmd.exe"

    ここで、<時刻> は任意の時刻です。

  2. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[アクセサリ] をポイントし、[システム ツール] をポイントして [タスク] をクリックします。

  3. [タスク] で、先ほど作成した [At] ジョブを右クリックし、[実行] をクリックします。

    note注 :
    作成した At タスクは、At<ID> として表示されます。ここで、ID はタスクの作成時に割り当てられたタスク ID です。
  4. ローカル システム アカウントとして実行する、新しいコマンド プロンプト ウィンドウが開きます。

  5. このウィンドウで、Exchange インストール ディレクトリ内の .\Exchsrvr\bin ディレクトリに移動します。既定では、このディレクトリは <ドライブ文字>:\Program Files\Exchsrvr\bin になります。

  6. 次のコマンドを入力します。

    remonitor -i <導入先サーバー>

  7. [タスク] で、[At] タスクを右クリックし、[削除] をクリックします。