Share via


サイト統合の計画

 

サイト統合とは、リモート サイトの Microsoft® Exchange サーバーをより大きな中央サイトに移動し、リモート オフィスのユーザーがネットワークを経由して各自のメールボックスとパブリック フォルダにアクセスできるようにすることです。

サイト統合には、以下のような利点があります。

  • Exchange トポロジを簡素化できます。
  • Exchange の集中管理が可能となり、管理コストを削減できます。
  • メールボックス サーバーや補助サーバー (パブリック フォルダ サーバー、空き時間情報サーバー、コネクタ、ブリッジヘッド サーバーなど) の数を減らすことができるので、ハードウェアを有効に利用できます。また、データ センターの集中管理により拡張性と可用性が向上します。
  • サイト統合によって組織内の Exchange 5.5 サーバーの数を減らすことは、Exchange をネイティブ モードで実行するという目標の達成のために役立ちます。
  • メールボックス サーバーの数が減るので、セキュリティの問題について考慮すべき対象を減らすことができます。
note注 :
サイト統合には、いくつかの制限があります。サイトの統合について計画する場合、サイトの統合作業を始める前に、「混在モードにおけるサイト統合の重要な考慮事項」および「混在モードのサイト統合」の内容をよく理解する必要があります。

Exchange 2003 SP1 より前のバージョンでは、複数の管理グループ間の Exchange データを移動してサイトを統合するには、Exchange 組織がネイティブ モードで運用されている必要がありました。これに対し、Exchange 2003 SP1 では、組織が混在モードで運用されている場合でもサイトを統合できます。現在 Exchange 5.5 を実行している場合には、すべてのサイト上のすべての Exchange 5.5 サーバーを Exchange 2000 または Exchange 2003 にアップグレードしない方法を選択できます。代わりに、Exchange Server デプロイメント ツールの SP1 バージョンで提供されるサイト統合ツールを使用して、メールボックス、配布リスト、カスタム受信者、およびパブリック フォルダを中央サイトに移動して Exchange 5.5 サーバーを削除することもできます。

note注 :
Exchange 5.5 がどのサーバー上でも実行されていない場合に、Exchange 組織が混在モードになっているか、または比較的容易にリモート サイトから Exchange 5.5 サーバーを削除できる場合は、サイトの統合を開始する前にネイティブ モードに切り替えることをお勧めします。この方法は最も作業量が少なく、サイト間および管理グループ間での Exchange データの移動に関する問題を回避できます。

混在モードの Exchange 組織に対するサイト統合プロセスの詳細については、「混在モードのサイト統合」を参照してください。サイト統合プロジェクトの例については、「例 : Exchange Server サイトの統合 - Proseware, Inc.」を参照してください。