Connect-Mailbox

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2009-05-13

接続が解除されているメールボックスを Active Directory ディレクトリ サービス ユーザー オブジェクトと接続するには、Connect-Mailbox コマンドレットを使用します。

構文

connect-Mailbox -Identity <StoreMailboxIdParameter> -Database <DatabaseIdParameter> [-ActiveSyncMailboxPolicy <MailboxPolicyIdParameter>] [-Alias <String>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-ManagedFolderMailboxPolicy <MailboxPolicyIdParameter>] [-ManagedFolderMailboxPolicyAllowed <SwitchParameter>] [-User <UserIdParameter>] [-UseRusServer <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

connect-Mailbox -Identity <StoreMailboxIdParameter> -Database <DatabaseIdParameter> -ValidateOnly <SwitchParameter> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-UseRusServer <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

connect-Mailbox -Identity <StoreMailboxIdParameter> -Database <DatabaseIdParameter> -LinkedDomainController <Fqdn> -LinkedMasterAccount <UserIdParameter> [-ActiveSyncMailboxPolicy <MailboxPolicyIdParameter>] [-Alias <String>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-LinkedCredential <PSCredential>] [-ManagedFolderMailboxPolicy <MailboxPolicyIdParameter>] [-ManagedFolderMailboxPolicyAllowed <SwitchParameter>] [-User <UserIdParameter>] [-UseRusServer <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

connect-Mailbox -Identity <StoreMailboxIdParameter> -Database <DatabaseIdParameter> -Equipment <SwitchParameter> [-ActiveSyncMailboxPolicy <MailboxPolicyIdParameter>] [-Alias <String>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-ManagedFolderMailboxPolicy <MailboxPolicyIdParameter>] [-ManagedFolderMailboxPolicyAllowed <SwitchParameter>] [-User <UserIdParameter>] [-UseRusServer <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

connect-Mailbox -Identity <StoreMailboxIdParameter> -Database <DatabaseIdParameter> -Shared <SwitchParameter> [-ActiveSyncMailboxPolicy <MailboxPolicyIdParameter>] [-Alias <String>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-ManagedFolderMailboxPolicy <MailboxPolicyIdParameter>] [-ManagedFolderMailboxPolicyAllowed <SwitchParameter>] [-User <UserIdParameter>] [-UseRusServer <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

connect-Mailbox -Identity <StoreMailboxIdParameter> -Database <DatabaseIdParameter> -Room <SwitchParameter> [-ActiveSyncMailboxPolicy <MailboxPolicyIdParameter>] [-Alias <String>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-ManagedFolderMailboxPolicy <MailboxPolicyIdParameter>] [-ManagedFolderMailboxPolicyAllowed <SwitchParameter>] [-User <UserIdParameter>] [-UseRusServer <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

解説

Connect-Mailbox コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに次の権限が委任されている必要があります。

  • Exchange 受信者管理者の役割

Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

important重要 :
メールボックスを既存の Active Directory ユーザー オブジェクトにリンクすると、Active Directory ユーザー オブジェクトは、このメールボックス、およびこのメールボックス内のすべてのメールに対するフル アクセスが可能になります。User パラメータを使用して Active Directory ユーザー アカウントを指定する場合、正しいアカウントを指定するよう注意してください。User パラメータを使用しない場合、ValidateOnly パラメータを使用して、メールボックスが接続されるユーザー アカウントを確認することをお勧めします。

パラメータ

パラメータ 必須かどうか 種類 説明

Database

必須

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.DatabaseIdParameter

Database パラメータには、接続するメールボックスを格納している Exchange データベースを指定します。次の値を使用できます。

  • データベースの GUID
  • データベース名
  • サーバー名\データベース名
  • サーバー名\ストレージ グループ\データベース名

サーバー名を指定しない場合、コマンドレットはローカル サーバー上でデータベースを検索します。1 つのサーバーに同じ名前を持つデータベースが複数存在する場合、ストレージ グループを指定する必要があります。

Equipment

必須

System.Management.Automation.SwitchParameter

Equipment パラメータには、このメールボックスがリソース メールボックスである場合に、リソースの種類が機材であることを指定します。このパラメータは、リソース メールボックスを接続している場合にのみ必要になります。

Identity

必須

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.StoreMailboxIdParameter

Identity パラメータには、Active Directory ユーザー オブジェクトと接続する Exchange データベースのメールボックス オブジェクトを指定します。このパラメータには、Active Directory オブジェクトを指定しません。次の値を使用できます。

  • メールボックスの GUID
  • 表示名
  • LegacyExchangeDN

LinkedDomainController

必須

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

LinkedDomainController パラメータには、このメールボックスがリンクされたメールボックスである場合に、ユーザー アカウントが存在するフォレスト内のドメイン コントローラを指定します。ユーザー アカウントが存在するフォレスト内のドメイン コントローラは、LinkedMasterAccount パラメータで指定したアカウントのセキュリティ情報を取得するために使用されます。

このパラメータは、リンクされたメールボックスを接続している場合にのみ必要になります。

LinkedMasterAccount

必須

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.UserIdParameter

LinkedMasterAccount パラメータには、このメールボックスがリンクされたメールボックスである場合に、ユーザー アカウントが存在するフォレスト内のマスタ アカウントを指定します。マスタ アカウントは、メールボックスのリンク先となるアカウントです。マスタ アカウントには、このメールボックスへのアクセス許可が与えられます。次のいずれかの値を使用できます。

  • GUID
  • 識別名 (DN)
  • ドメイン\アカウント
  • ユーザー プリンシパル名 (UPN)
  • LegacyExchangeDN
  • SmtpAddress
  • エイリアス

このパラメータは、リンクされたメールボックスを接続している場合にのみ必要になります。

Room

必須

System.Management.Automation.SwitchParameter

Room パラメータには、このメールボックスがリソース メールボックスである場合に、リソースの種類が会議室であることを指定します。このパラメータは、リソース メールボックスを接続している場合にのみ必要になります。

Shared

必須

System.Management.Automation.SwitchParameter

Shared パラメータには、共有メールボックスを作成していることを指定します。共有メールボックスは、複数のユーザーがログオンできるメールボックスです。このメールボックスは、ログオン可能なユーザーに関連付けられるわけではありません。無効になっているユーザー アカウントに関連付けられます。

このパラメータは、共有メールボックスを接続している場合にのみ必要になります。

ValidateOnly

必須

System.Management.Automation.SwitchParameter

ValidateOnly パラメータには、オブジェクトに対して発生するアクションをシミュレートするためのコマンドを指定します。User パラメータを指定しない場合は、この ValidateOnly パラメータを使用して、コマンドが接続するメールボックスのユーザー アカウントを表示できます。メールボックスで一致するユーザーが見つからない場合または複数に一致する場合、いずれのユーザーも表示されません。

ActiveSyncMailboxPolicy

省略可能

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.MailboxPolicyIdParameter

ActiveSyncMailboxPolicy パラメータには、接続後にメールボックスに対して有効にする ActiveSync メールボックス ポリシーを指定します。

Alias

省略可能

System.String

Alias パラメータには、接続後のメールボックスのエイリアス (メール ニックネーム) を指定します。

エイリアスは、間にスペースを入れずピリオドで区切って文字の組み合わせを指定することができます。エイリアスに特殊文字を含めることはできません。

Confirm

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

Confirm パラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するためには、コマンドの処理内容を確認する必要があります。Confirm パラメータに値を指定する必要はありません。

DomainController

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

DomainController パラメータには、この構成の変更を Active Directory に書き込むドメイン コントローラを指定します。使用するドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用します。

LinkedCredential

省略可能

System.Management.Automation.PSCredential

LinkedCredential パラメータには、LinkedDomainController パラメータに指定されたドメイン コントローラへのアクセスに使用する資格情報を指定します。このパラメータは、リンクされたメールボックスを有効にしている場合でも省略可能です。

ManagedFolderMailboxPolicy

省略可能

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.MailboxPolicyIdParameter

ManagedFolderMailboxPolicy パラメータには、メールボックスの管理フォルダ ポリシー オブジェクトを指定します。

ManagedFolderMailboxPolicyAllowed

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

ManagedFolderMailboxPolicyAllowed パラメータを指定すると、Outlook 2007 以前のバージョンの Outlook を使用している電子メール クライアントではメッセージング レコード管理機能がサポートされていないという警告が表示されなくなります。ManagedFolderMailboxPolicy パラメータを使用してメールボックスに管理フォルダ メールボックス ポリシーを割り当てる場合、ManagedFolderMailboxPolicyAllowed が使用されていないと、既定で警告が表示されます。

note注 :
Outlook 2003 Service Pack 3 クライアントではメッセージング レコード管理がサポートされていますが、機能が限定されます。

User

省略可能

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.UserIdParameter

User パラメータには、Exchange メールボックス オブジェクトと接続する、Active Directory 内のユーザー オブジェクトを指定します。このパラメータを指定しない場合は、Exchange メールボックス オブジェクトの LegacyExchangeDN 属性と DisplayName 属性を使用して、メールボックス オブジェクトに一致するユーザー アカウントを探します。一致するユーザーが見つからない場合または複数に一致する場合、メールボックスには接続しません。

UseRusServer

省略可能

System.String

note注 :
このパラメータは Exchange 2007 SP2 でのみ使用できます。

UseRusServer パラメータを指定すると、このコマンドで、アドレス一覧サービスを実行している指定のメールボックス サーバーを使用してメールボックスと Active Directory ユーザー属性が取得され、それらが設定されるようになります。

アドレス一覧サービスは、Exchange システム アテンダント サービスのコンポーネントです。アドレス一覧サービスは、Active Directory において Exchange 固有の属性値を作成および管理します。アドレス一覧サービスを使用すると、アドレス一覧メンバシップや電子メール アドレスなどの特定の情報を使用して、ドメイン内の受信者オブジェクトを更新できます。

WhatIf

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

WhatIf パラメータには、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。WhatIf パラメータに値を指定する必要はありません。

入力の種類

戻り値の種類

エラー

エラー 説明

 

例外

例外 説明

 

次の例は、John Peoples (john@contoso.com) の接続が解除されたメールボックスに接続する方法を示しています。メールボックスを接続するユーザー オブジェクトを指定しない場合は、単独で一致するユーザー オブジェクトを検索してメールボックスを接続しようと試みます。

Connect-Mailbox -Database "Mailbox Database" -Identity "John Peoples"

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。