Test-UMConnectivity

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2008-01-30

ユニファイド メッセージング サーバーの役割がインストールされたコンピュータの動作をテストするには、Test-UMConnectivity コマンドレットを使用します。

構文

test-UMConnectivity [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-Fax <$true | $false>] [-ListenPort <Int32>] [-MediaSecured <$true | $false>] [-MonitoringContext <$true | $false>] [-RemotePort <Int32>] [-Secured <$true | $false>] [-Timeout <Int32>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

test-UMConnectivity -TUILogonAll <$true | $false> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-ListenPort <Int32>] [-MediaSecured <$true | $false>] [-MonitoringContext <$true | $false>] [-RemotePort <Int32>] [-Secured <$true | $false>] [-Timeout <Int32>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

test-UMConnectivity -ResetPIN <$true | $false> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-MonitoringContext <$true | $false>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

test-UMConnectivity -Phone <String> -UMIPGateway <UMIPGatewayIdParameter> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DiagDtmfDurationInMilisecs <Int32>] [-DiagDtmfSequence <String>] [-DiagInitialSilenceInMilisecs <Int32>] [-DiagInterDtmfDiffGapInMilisecs <String>] [-DiagInterDtmfGapInMilisecs <Int32>] [-DomainController <Fqdn>] [-Fax <$true | $false>] [-From <String>] [-ListenPort <Int32>] [-MediaSecured <$true | $false>] [-MonitoringContext <$true | $false>] [-Secured <$true | $false>] [-Timeout <Int32>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

test-UMConnectivity -Phone <String> -PIN <String> -TUILogon <$true | $false> -UMDialPlan <UMDialPlanIdParameter> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-ListenPort <Int32>] [-MediaSecured <$true | $false>] [-MonitoringContext <$true | $false>] [-RemotePort <Int32>] [-Secured <$true | $false>] [-Timeout <Int32>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

解説

2 つの診断テストは、Microsoft Exchange Server 2007 ユニファイド メッセージング サーバー ソフトウェアの動作 (モード 1) と、接続されたテレフォニー コンポーネントを含むシステム全体の動作 (モード 2) をテストするように設計されています。

Test-UMConnectivity コマンドレットを使用すると、ユニファイド メッセージング (UM) サーバーと、これに接続されたテレフォニー装置の動作をテストすることができます。管理者が UMIPGateway パラメータを含めてこのコマンドレットを実行すると、ユニファイド メッセージング サーバーは UM システムの完全なエンド ツー エンドの動作をテストします。これには、IP ゲートウェイ、構内交換機 (PBX)、ケーブル接続など、ユニファイド メッセージング サーバーに接続されたテレフォニー コンポーネントが含まれます。IPGateway パラメータを指定しない場合、ユニファイド メッセージング サーバーは、このサーバーにインストールされ、構成されている UM コンポーネントの動作のみをテストします。

Test-UMConnectivity コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに Exchange サーバー管理者の役割、および対象のサーバーのローカルの Administrators グループが委任されている必要があります。

Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

パラメータ

パラメータ 必須かどうか 種類 説明

Phone

必須

System.String

このパラメータには、テスト呼び出しがリダイレクトされる場合に使用される電話番号または SIP URI を指定します。UM ハント グループに呼び出しを転送するには、PBX に内線番号を構成する必要があります。

PIN

必須

System.String

このパラメータには、UM が有効なメールボックスに関連付けられた PIN を指定します。

ResetPIN

必須

System.Boolean

このパラメータでは、現在のサイトにあるすべてのテスト メールボックスに対して新しい PIN を生成または再生成するかどうかを指定します。

TUILogon

必須

System.Boolean

このパラメータでは、コマンドレットによって 1 つ以上の UM が有効なメールボックスへのログオンを試みるかどうかを指定します。メールボックスは UM が有効になっていて、ユニファイド メッセージング サーバーが属する UM ダイヤル プランに関連付けられている必要があります。既定の設定は False です。

TUILogonAll

必須

System.Boolean

このパラメータでは、現在の Active Directory サイトにあるすべてのメールボックスをテストしてから、それぞれの UM が有効なメールボックスへの接続をテストするかどうかを指定します。既定の設定は False です。

UMDialPlan

必須

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.UMDialPlanIdParameter

このパラメータには、テストする UM ダイヤル プランを指定します。TUILogin パラメータと共に使用する必要があります。

UMIPGateway

必須

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.UMIPGatewayIdParameter

このパラメータには、発信テスト呼び出しに使用する UM IP ゲートウェイまたは IP PBX の名前を指定します。

Confirm

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

このパラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するためには管理者がコマンドの処理内容を確認する必要があります。既定値は $true です。

DiagDtmfDurationInMilisecs

省略可能

System.Int32

このパラメータには、送信される各桁の存続期間を指定します。

DiagDtmfSequence

省略可能

System.String

このパラメータには、送信される桁の順序を指定します。

DiagInitialSilenceInMilisecs

省略可能

System.Int32

このパラメータには、桁の順序が送信される前にコマンドレットが一時停止する期間 (ミリ秒) を指定します。

DiagInterDtmfDiffGapInMilisecs

省略可能

System.String

このパラメータを使用して、診断の順序における桁間の時間をカスタマイズします。これはコンマ区切りリストで、NULL のエントリが許可されます。このリストには、複数の値が含まれている必要があります。

DiagInterDtmfGapInMilisecs

省略可能

System.Int32

このパラメータには、桁の順序で送信される桁間の時間 (ミリ秒) を指定します。これは 1 つの値です。

DomainController

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

このパラメータは、この構成変更を Active Directory ディレクトリ サービスに書き込むドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定します。

Fax

省略可能

System.Boolean

このパラメータには、テスト中の呼び出しが FAX 呼び出しであることを指定します。既定の設定は $true です。

From

省略可能

System.String

このパラメータには、呼び出し元の SIP URI または SIP アドレスを指定します。-Phone パラメータを使用する場合にのみ使用されます。既定の設定は、-Phone パラメータを使用するときに指定される SIP URI です。

ListenPort

省略可能

System.Int32

このパラメータには、要求待ちをする IP ポート番号を指定します。指定しない場合は、IP ポート 9000 が使用されます。

MediaSecured

省略可能

System.Boolean

このパラメータには、セキュリティで保護された RTP またはセキュリティで保護されていないモードのどちらを使用するかを指定します。

MonitoringContext

省略可能

System.Boolean

このパラメータでは、コマンドレットをコマンド ラインで実行するかどうか、または出力オブジェクトを Microsoft Operations Manager に渡すかどうかを指定します。既定では、コマンドレットはコマンド ラインから実行されます。

RemotePort

省略可能

System.Int32

このパラメータには、呼び出しに使用するポートを指定します。指定しない場合、既定のポートは、TCP 場合は 5060、MTLS の場合は 5061 になります。

Secured

省略可能

System.Boolean

このパラメータには、テストがセキュリティで保護されたモードで実行されるかどうかを指定します。

Timeout

省略可能

System.Int32

このパラメータには、テスト操作が終了するまでの時間を秒単位で指定します。既定値は 180 秒です。このパラメータには、5 秒未満の値を設定することができます。ただし、このパラメータは常に 5 秒以上の値で構成することをお勧めします。

WhatIf

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

このパラメータは、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。既定値は $true です。

入力の種類

戻り値の種類

エラー

エラー 説明

 

 

例外

例外 説明

 

 

最初の例では、ローカルのユニファイド メッセージング サーバーで接続テストと動作テストを実行し、次にボイス オーバー IP (VoIP) 接続情報を表示します。

2 番目の例では、ローカルのユニファイド メッセージング サーバーが、セキュリティで保護された相互トランスポート層セキュリティ (MTLS) 接続ではなくセキュリティで保護されていない伝送制御プロトコル (TCP) 接続を使用して、電話番号 56780 を用いて MyUMIPGateway という名前の UM IP ゲートウェイ経由で電話をかけることができるかどうかをテストします。

3 番目の例では、SIP URI を使用してダイヤル プランのサブスクライバ アクセス番号をテストします。この例は、Microsoft Office Communications Server 2007 を含む環境で使用できます。

4 番目の例では、SIP URI を使用して自動応答をテストします。これは、Communications Server 2007 を含む環境で使用されます。

Test-UMConnectivity

Test-UMConnectivity -UMIPGateway MyUMIPGateway -Phone 56780 -Secured $false

Test-UMConnectivity -UMIPGateway OCSGateway1 -Phone "sip:SIPdialplan.contoso.com@contoso.com"


Test-UMConnectivity -UMIPGateway OCSGateway1 -Phone "sip:SIPAutoAttendant.SIPDialPlan.contoso.com@contoso.com"

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。