Enable-AntispamUpdates

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2007-06-22

Enable-AntispamUpdates コマンドレットを使用して、取得する Microsoft Forefront Security for Exchange Server のスパム対策更新の種類を決定し、エッジ トランスポート サーバーの役割またはハブ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータでスパム対策更新を取得するモードを設定します。

構文

Enable-AntispamUpdates [-Identity <ServerIdParameter>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-IPReputationUpdatesEnabled <$true | $false>] [-MicrosoftUpdate <NotConfigured | RequestDisabled | RequestNotifyDownload | RequestNotifyInstall | RequestScheduled | Configured>] [-SpamSignatureUpdatesEnabled <$true | $false>] [-UpdateMode <Disabled | Manual | Automatic>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

解説

このコマンドレットでは、ダウンロードするスパム対策更新の種類を制御します。また、スパム対策更新を自動的にダウンロードするか、Microsoft Update にアクセスして更新を手動で取得するよう管理者に要求するかを制御します (このサイトは英語の場合があります)。Exchange のスパム対策更新を自動的にダウンロードするには、UpdateMode パラメータを Automatic に設定します。Exchange のスパム対策更新を手動で取得するには、UpdateMode パラメータを Manual に設定します。詳細については、「スパム対策自動更新を構成する方法」を参照してください。

必要に応じて、Enable-AntispamUpdates タスクはオプトイン処理も実行します。ユーザーは Microsoft Update の使用を選択して、Microsoft Update で公開されるスパム対策更新が Exchange サーバーに認識されるようにする必要があります。

スパム対策署名の更新と IP 評価サービスの更新を利用するには、UpdateMode パラメータを Automatic に設定する必要があります。

Enable-AntispamUpdates コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに次の権限が委任されている必要があります。

  • Exchange サーバー管理者の役割および対象サーバーのローカルの Administrators グループ

エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで Enable-AntispamUpdates コマンドレットを実行するには、そのコンピュータのローカルの Administrators グループのメンバであるアカウントを使用してログオンする必要があります。

Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

パラメータ

パラメータ 必須かどうか 種類 説明

Confirm

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

Confirm パラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するためには、コマンドの処理内容を確認する必要があります。Confirm パラメータに値を指定する必要はありません。

DomainController

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

この構成の変更を Active Directory ディレクトリ サービスに書き込むドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定するには、コマンドに DomainController パラメータを含めます。DomainController パラメータは、エッジ トランスポート サーバーの役割を実行するコンピュータではサポートされません。エッジ トランスポート サーバーの役割は、ローカルの ADAM インスタンスに対してのみ読み取りと書き込みを行います。

Identity

省略可能

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.ServerIdParameter

このパラメータには、Microsoft Update から Exchange スパム対策更新を取得するサーバーを指定します。

IPReputationUpdatesEnabled

省略可能

System.Boolean

このパラメータには、IP 評価サービスの更新を取得するかどうかを指定します。既定値は $false です。このパラメータを $true に設定する場合は、UpdateMode パラメータを Automatic に設定する必要があります。

MicrosoftUpdate

省略可能

Microsoft.Exchange.Transport.Agent.AntiSpam.Common.OptInStatus

このパラメータにより、Microsoft Update のオプトイン設定が有効になり、更新プログラムのための自動更新機能が構成されます。このパラメータに対する有効な入力には次のものがあります。

  • RequestDisabled   この値により、自動更新が無効になります。
  • RequestNotifyDownload   新しい更新をダウンロードできるようになると、自動更新により通知されます。
  • RequestNotifyInstall   自動更新によって更新がダウンロードされ、インストールできるようになると通知されます。
  • RequestScheduled   この値により、コンピュータの自動更新の構成に従って更新のダウンロードとインストールが設定されます。

自動更新のスケジュールを設定するには、Microsoft Update を参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

SpamSignatureUpdatesEnabled

省略可能

System.Boolean

このパラメータには、スパム対策署名の更新を取得するかどうかを指定します。既定値は $false です。このパラメータを $true に設定する場合は、UpdateMode パラメータを Automatic に設定する必要があります。

UpdateMode

省略可能

Microsoft.Exchange.Transport.Agent.AntiSpam.Common.AntispamUpdateMode

このパラメータには、スパム対策更新を取得するモードを指定します。既定値は Manual です。None 値を設定すると、更新が取得されなくなります。スパム対策署名の更新または IP 評価サービスの更新を取得するには、このパラメータを Automatic に設定する必要があります。

WhatIf

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

WhatIf パラメータには、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。WhatIf パラメータに値を指定する必要はありません。

入力の種類

戻り値の種類

エラー

エラー 説明

 

例外

例外 説明

 

次の例では、SERVER01 というサーバーがスパム対策更新を自動的に取得します。スパム対策署名の更新と IP 評価サービスの更新も含まれています。

Enable-AntispamUpdates -Identity SERVER01 -IPReputationUpdatesEnabled $True -UpdateMode Automatic -SpamSignatureUpdatesEnabled $True

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。