削除済みメールボックスの保存機能が無効になっている

[このトピックの目的は、Exchange Server アナライザ ツールが提起した特定の問題に取り組むことです。解決策を適用する対象は、Exchange Server アナライザ ツールを実行し、その特定の問題が発生しているシステムに限定する必要があります。無料でダウンロードして入手できる Exchange Server アナライザ ツールは、トポロジ内の各サーバーから構成データをリモートで収集し、データを自動的に分析します。生成されるレポートには、構成上の重要な問題点、潜在的な問題点、および製品の各種設定で既定値以外のものが、詳細に記載されます。これらの推奨事項に従うことにより、パフォーマンス、スケーラビリティ、信頼性、およびアップタイムの向上を達成できます。このツールの詳細、または最新バージョンのダウンロードについては、「Exchange Server ベスト プラクティス アナライザ ツール バージョン 2 のダウンロード」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=34707) を参照してください。]  

トピックの最終更新日: 2005-11-17

Microsoft® Exchange Server アナライザ ツールは、Active Directory® ディレクトリ サービスに対してクエリを実行し、各メールボックス ストアの msExchMailboxRetentionPeriod 属性値を判断します。いずれかのメールボックス ストアの msExchMailboxRetentionPeriod 属性値が 0 に設定されていることが検出されると、ベスト プラクティスのメッセージが表示されます。

msExchMailboxRetentionPeriod 属性は、削除済みメールボックスが実際に削除されるまでの保存日数を示しています。削除済みメールボックスの保存日数を指定する場合は、0 ~ 24,855 の数値を選択できます。削除済みメールボックスの保存期間の既定値は 30 日です。メールボックスの保存期間が 0 に設定されていると、削除されたメールボックスは直ちにサーバーから完全に削除されます。ディスク領域が問題になっている場合以外は、削除済みメールボックスの保存期間機能を無効にしないようにすることをお勧めします。

削除済みメールボックスの保存期間を構成するには

  1. Exchange システム マネージャを起動します。

  2. [管理グループ] を展開し、使用している管理グループを展開します。次に、[サーバー] を展開し、使用しているストレージ グループを展開します。Exchange システム マネージャに [管理グループ] ノードが表示されない場合は、[サーバー] を展開し、使用しているストレージ グループを展開します。

  3. 構成するメールボックス ストアを右クリックし、[プロパティ] を選択します。

  4. [制限] タブで、[削除済みメールボックスの保存期間 (日)] ボックスに、メールボックスの保存期間を入力します。

  5. [OK] をクリックし、変更を保存します。

note注 :
メールボックスの保存期間がまだ経過しておらず、関連付けられたユーザー オブジェクトが削除されていなければ、メールボックスを回復できる可能性があります。

削除済みメールボックスの回復の詳細については、次の Microsoft サポート技術情報の文書を参照してください。