メールボックス マネージャを使用したメールボックスの管理

 

受信者ポリシーは、アドレスを生成して受信者に割り当てるだけでなく、Exchange メールボックス マネージャによるメールボックスの管理にも使用できます。メールボックス マネージャは、メッセージの日付やサイズに関する制限を設定し、これらの制限を超えたメッセージを検索して処理します。

メッセージの日付やサイズの制限を設定する既定のポリシーはありません。これらのポリシーを最初に作成するときは、メールボックスのすべてのフォルダに既定で 30 日と 1,024 KB の制限が適用されます。メッセージが両方の制限を超えると、メールボックス マネージャによって処理されます。既定の設定では、500 KB のメッセージはいつまでも処理されずに残ります。

メールボックス マネージャを実行する前に、Exchange システム マネージャで、サーバー オブジェクトに対してメールボックス管理処理を開始する必要があります。メールボックス管理処理を開始するには、サーバー オブジェクトの [プロパティ] ダイアログ ボックスの [メールボックスの管理] タブを使用します。詳細については、「メールボックス管理処理のスケジュール設定」を参照してください。

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メールボックス マネージャによるメッセージの処理は、ポリシーを作成するときに選択した設定によって異なります。既定ではレポートを生成するだけです。それ以外の処理は行われません。既定の設定の他に、メールボックス マネージャは指定した制限を超えたメッセージを 3 つの方法で処理できます。次の表は、これらのメールボックス マネージャの 4 つのオプションを示しています。

メールボックス マネージャのオプション

オプション 説明

レポートのみ生成する 
(既定)

メッセージは移動も削除もされませんが、管理者レポートが生成されます。このレポートには、メールボックス受信者ポリシーで定義した制限を超えたアイテムのあるメールボックスが示されます。

削除済みアイテム フォルダに移動する

メッセージは、各クライアント メールボックスの削除済みアイテム フォルダに移動されます。メッセージはクライアントで削除された場合と同じように処理されます。ユーザーはこれらのメッセージを、削除済みアイテム フォルダから削除することもできます。

System Cleanup フォルダに移動する

システム クリーンアップというルート フォルダ以下に、メールボックスのフォルダ階層の部分的なレプリカが作成されます。影響を受けるメッセージは、システム クリーンアップ フォルダの適切なサブフォルダに移動されます。ユーザーは、アイテムの元のフォルダの場所に関する情報を保持したまま、最近削除したアイテムを復元することができます。

直ちに削除する

メッセージはクライアントのビューから直ちに削除されます。削除済みアイテムまたはシステム クリーンアップ フォルダには移動されません。

メールボックス受信者ポリシーを適用するすべてのフォルダに同じ制限を使用したり、フォルダごとに固有の制限を設定したりすることができます。フォルダの制限が既定と異なる場合は、各フォルダを個別に構成する必要があります。