Exchange セットアップによってインストールされるサービス
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2009-02-26
Microsoft Exchange Server 2007 のインストール時には、新しいサービスをインストールする一連のタスクがセットアップ プログラムによって実行されます。サービスとは、オペレーティング システムの起動時に Windows Server 2003 および Windows Server 2008 のサービス コントロール マネージャによって起動されるバックグラウンド プロセスです。サービスは、管理操作なしに独立して機能するよう設計された実行可能ファイルです。サービスは、グラフィカル ユーザー インターフェイス モードまたはコンソール モードを使用して実行できます。
サービスは Microsoft Exchange Server の新機能ではありません。Exchange Server の以前のすべてのバージョンには、サービスとして実装されたコンポーネントが含まれていました。
それぞれのサーバーの役割には、サーバーの役割の一部を成すサービスや、サーバーの役割の機能を実行するために必要なサービスが含まれています。セットアップ プログラムは、直ちに必要かどうかにかかわらず、すべてのサービスをインストールしますが、一部のサービスは特定の機能を使用する場合にのみアクティブになります。
次の表は、Exchange 2007 によってインストールされるさまざまなサービスの名前および短縮名の一覧です。この表には、各サービスの説明、各サービスがインストールされるサーバーの役割、および各サービスが必須かオプションかも示されています。この表でオプションと示されている場合、そのサービスはセットアップ プログラムによってインストールされるが、管理者がその組織ではそのサービスによって提供される機能は必要ないと判断した場合に無効にできることを意味します。
Exchange セットアップによってインストールされるサービス
サービス名 | サービスの短縮名 | セキュリティ コンテキスト | 説明および依存関係 | サーバーの役割 | 必須 (R) またはオプション (O) |
---|---|---|---|---|---|
Microsoft Exchange Active Directory トポロジ |
MSExchangeADTopology |
ローカル システム |
Active Directory トポロジ情報を複数の Exchange Server コンポーネントに提供します。 このサービスには依存関係はありません。 |
メールボックス、クライアント アクセス、ハブ トランスポート、ユニファイド メッセージング |
R |
Microsoft Exchange ADAM |
ADAM_MSExchange |
ネットワーク サービス |
Active Directory Application Mode (ADAM) は、エッジ トランスポート サーバー上に構成データおよび受信者データを格納するために使用されます。このサービスは、エッジ トランスポート サーバーのインストール時にセットアップ プログラムによって自動的に作成される ADAM の名前付きインスタンスを表します。 |
エッジ トランスポート |
R |
Microsoft Exchange Credential Service |
EdgeCredentialSvc |
ローカル システム |
ADAM 内の資格情報の変更を監視し、変更をエッジ トランスポート サーバーにインストールします。 |
エッジ トランスポート |
R |
Microsoft Exchange EdgeSync |
MSExchangeEdgeSync |
ローカル システム |
セキュリティで保護された LDAP (ライトウェイト ディレクトリ アクセス プロトコル) チャネルを介して、購読済みのエッジ トランスポート サーバー上の ADAM インスタンスに接続し、ハブ トランスポート サーバーとエッジ トランスポート サーバーの間でデータを同期します。このサービスは、Microsoft Exchange Active Directory トポロジ サービスに依存します。エッジ サブスクリプションが構成されていない場合、このサービスは無効にできます。 |
ハブ トランスポート |
O |
Microsoft Exchange ファイル配布サービス |
MSExchangeFDS |
ローカル システム |
オフライン アドレス帳およびユニファイド メッセージングのカスタム プロンプトを配布するために使用されます。このサービスは、Microsoft Exchange Active Directory トポロジ サービスおよびワークステーション サービスに依存します。 |
クライアント アクセス、ユニファイド メッセージング |
R |
Microsoft Exchange Anti-spam Update |
MSExchangeAntispamUpdate |
ローカル システム |
Microsoft Update からスパム対策フィルタの更新を自動的にダウンロードするために使用されます。このサービスには依存関係はありません。 |
ハブ トランスポート、エッジ トランスポート |
O |
Microsoft Exchange IMAP4 |
MSExchangeIMAP4 |
ローカル システム |
IMAP4 サービスを IMAP クライアントに提供します。このサービスは、Microsoft Exchange Active Directory トポロジ サービスに依存します。 |
クライアント アクセス |
O |
Microsoft Exchange Information Store |
MSExchangeIS |
ローカル システム |
Exchange Server データベースを管理します。メッセージング クライアントにデータ ストレージを提供します。このサービスは、イベント ログ、NT LM Security Support Provider、リモート プロシージャ コール (RPC)、サーバー、およびワークステーションの各サービスに依存します。 |
メールボックス |
R |
Microsoft Exchange メール発信サービス |
MSExchangeMailSubmission |
ローカル システム |
メールボックス サーバーの Active Directory サイトに置かれているハブ トランスポート サーバーに対して、メッセージを送信者の送信トレイから取得する準備が整ったことを通知するために使用されます。このサービスは、Microsoft Exchange Active Directory トポロジ サービスに依存します。 |
メールボックス |
R |
Microsoft Exchange メールボックス アシスタント |
MSExchangeMailboxAssistants |
ローカル システム |
カレンダー アテンダント、リソース予約アテンダント、不在時のアシスタント、および管理フォルダ メールボックス アシスタントの機能を提供します。このサービスは、Microsoft Exchange Active Directory トポロジ サービスに依存します。 |
メールボックス |
R |
Microsoft Exchange Monitoring |
MSExchangeMonitoring |
ローカル システム |
診断コマンドレットを呼び出すために使用可能なリモート プロシージャ コール (RPC) サーバーを提供します。このサービスには依存関係はありません。 |
すべて |
O |
Microsoft Exchange POP3 |
MSExchangePOP3 |
ローカル システム |
POP3 クライアントに POP3 サービスを提供します。このサービスは、Microsoft Exchange Active Directory トポロジ サービスに依存します。 |
クライアント アクセス |
O |
Microsoft Exchange レプリケーション サービス |
MSExchangeRepl |
ローカル システム |
ローカル連続レプリケーション (LCR)、クラスタ連続レプリケーション (CCR)、およびスタンバイ連続レプリケーション (SCR) のログ配布機能を提供します。このサービスは、Microsoft Exchange Active Directory トポロジ サービスに依存します。このサービスは、LCR、CCR、または SCR を使用するすべてのメールボックス サーバーで必要です。連続レプリケーションを使用しないメールボックス サーバーには必要ありません。連続レプリケーションを使用しないメールボックス サーバーでは、このサービスを停止し、手動による起動に設定するか、無効にすることができます。 |
メールボックス |
O |
Microsoft Exchange Search Indexer |
MSExchangeSearch |
ローカル システム |
インデックス処理のためにコンテンツを Microsoft Search (Exchange Server) サービスに提供します。このサービスは、Microsoft Exchange Active Directory トポロジ サービスおよび Microsoft Search (Exchange Server) サービスに依存します。 |
メールボックス |
O |
Microsoft Exchange Service Host |
MSExchangeServiceHost |
ローカル システム |
インターネット インフォメーション サービス (IIS) の RPC 仮想ディレクトと、Outlook Anywhere の [ValidPorts]、[NSPI Interface Protocol Sequences]、および [AllowAnonymous] のレジストリ データを構成します。このサービスは、Microsoft Exchange Active Directory トポロジ サービスに依存します。 |
メールボックス、クライアント アクセス |
R |
Microsoft Exchange 音声認識エンジン |
MSSpeechService |
ネットワーク サービス |
ユニファイド メッセージングに音声処理サービスを提供します。このサービスは、Windows Management Instrumentation サービスに依存します。 |
ユニファイド メッセージング |
R |
Microsoft Exchange システム アテンダント |
MSExchangeSA |
ローカル システム |
Exchange Server に監視、保守、およびディレクトリ参照のサービスを提供します。このサービスは、イベント ログ、NT LM Security Support Provider、リモート プロシージャ コール (RPC)、サーバー、およびワークステーションの各サービスに依存します。 |
メールボックス |
R |
Microsoft Exchange トランスポート |
MSExchangeTransport |
ネットワーク サービス |
SMTP (簡易メール転送プロトコル) サーバーおよびトランスポート スタックを提供します。このサービスは、Microsoft Exchange Active Directory トポロジ サービスに依存します。 |
ハブ トランスポート、エッジ トランスポート |
R |
Microsoft Exchange Transport Log Search |
MSExchangeTransportLogSearch |
ローカル システム |
メッセージ追跡およびトランスポート ログの検索を提供します。このサービスには依存関係はありません。 |
メールボックス、ハブ トランスポート、エッジ トランスポート |
O |
Microsoft Exchange ユニファイド メッセージング |
MSExchangeUM |
ローカル システム |
ユーザーのメールボックスへの受信 FAX および受信ボイス メール メッセージの格納、ユーザーのメールボックスへの Outlook Voice Access を介したアクセスなどのユニファイド メッセージング機能を提供します。このサービスは、Microsoft Exchange Active Directory トポロジ サービスおよび Microsoft Exchange 音声認識エンジン サービスに依存します。 |
ユニファイド メッセージング |
R |
Microsoft Search (Exchange Server) |
MSFTESQL-Exchange |
ローカル システム |
メールボックスのデータ内容のフルテキスト インデックス処理を提供します。これは、Microsoft Search の Microsoft Exchange 用カスタマイズ版です。このサービスは、リモート プロシージャ コール (RPC) サービスに依存します。 |
メールボックス |
O |
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。