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Exchange Server 2003 サーバー統合のまとめ

 

Microsoft® Exchange Server 2003 は、中小規模および大規模な組織のニーズを満たし、Exchange 2003 の展開に基づくサーバー統合は、メッセージングの運用コストの大幅な削減につながります。メッセージング サーバーを統合する決定は、現在のインフラストラクチャの評価に基づいて行われる必要があります。既存のサーバー インフラストラクチャの一覧を作成し、サーバーの容量と負荷を決定し、サポートおよび管理プロセスを文書化しなければなりません。また、評価では、既存のインフラストラクチャの管理と保守のコストを示す必要があります。この情報に基づいて、サーバーを統合する機会、ビジネスとテクノロジの優先度、および統合された環境で必要となる容量を識別できます。その後、スケジュール、予算、優先度 (高可用性を含む)、およびインフラストラクチャの柔軟性との間で、バランスを取ることができます。新しい環境の設計は、容量、フォールト トレランスの要件、および将来の拡張という観点から、統合されたインフラストラクチャを管理および保守するための適切なオプションに関する調査に基づいている必要があります。

新しい環境の基本的なアウトラインを使って、実際の展開計画の作成を開始できます。通常これには、統合中および統合後の組織上の役割と責任、リスク、予算、および希望する結果の評価を含む、各統合オプションの企業への影響を識別することが含まれます。計画プロセスには、ハードウェアとソフトウェアの要件に加えて、ネットワークとインフラストラクチャの設計を検証するためのテスト プロジェクトを含める必要があります。また技術上の制限およびリスクを確認する必要もあります。ユーザーとデータの移行計画には、ユーザーとデータを新しい環境に移動するための詳細な手順、詳細な展開スケジュール、および考えられる問題に対処するための不測事態への対応計画を含める必要があります。統合された新しい運用環境を実装する場合、統合後の管理手順と共に、サーバーの構成を文書化することを忘れないようにします。新しい環境にユーザーとデータを移行する前に、適切なバックアップと不測事態への対応計画が用意されていることを確認します。詳細なスケジュールに基づいて、短期間で管理しやすい段階に分けて移行を実行することをお勧めします。移行の各段階を、統合された環境のテストと見なすことができます。新しい環境への移行が完了したら、コストと管理手順を含む、統合プロジェクトの結果を評価します。統合を定期的に再評価することにより、最適化の機会を識別することができます。最後に、包括的な戦略は、既存の環境の統合プロセスのみに制限できないことに注意してください。戦略には、統合された環境を保持するための一連の標準およびポリシーが含まれている必要があります。