ポート 389 で応答に失敗した

[このトピックの目的は、Exchange Server アナライザ ツールが提起した特定の問題に取り組むことです。解決策を適用する対象は、Exchange Server アナライザ ツールを実行し、その特定の問題が発生しているシステムに限定する必要があります。無料でダウンロードして入手できる Exchange Server アナライザ ツールは、トポロジ内の各サーバーから構成データをリモートで収集し、データを自動的に分析します。生成されるレポートには、構成上の重要な問題点、潜在的な問題点、および製品の各種設定で既定値以外のものが、詳細に記載されます。これらの推奨事項に従うことにより、パフォーマンス、スケーラビリティ、信頼性、およびアップタイムの向上を達成できます。このツールの詳細、または最新バージョンのダウンロードについては、「Exchange Server ベスト プラクティス アナライザ ツール バージョン 2 のダウンロード」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=34707) を参照してください。]  

トピックの最終更新日: 2005-11-18

Microsoft® Exchange Server アナライザ ツールは、Active Directory® ディレクトリ サービスに対してクエリを実行し、Active Directory 内のすべてのドメイン コントローラの dNSHostName 属性値を判断します。ドメイン コントローラの名前を取得すると、Exchange Server アナライザは、各ドメイン コントローラでポート 389 への TCP ソケット接続を開きます。この接続は、接続に成功した場合に特定の文字列を返すカスタム オブジェクト プロセッサを使用することにより、確立します。返された文字列に 389 Available が含まれていない場合、警告が表示されます。

この警告は、TCP ポート 389 での接続の試行にドメイン コントローラが応答しなかったことを示します。TCP ポート 389 は、ライトウェイト ディレクトリ アクセス プロトコル (LDAP) 通信用の既定のポートです。

この警告が表示された場合は、Exchange Server アナライザとドメイン コントローラの間で接続の問題が発生している可能性があります。Exchange Server アナライザがドメイン コントローラに対してクエリを実行したときに、ドメイン コントローラが LDAP 要求を適切に処理できない理由は多数あります。

この警告を修正するには

  1. ツールを実行するアカウントにドメイン コントローラに対するクエリの実行が許可されていることを確認します。ドメイン コントローラが実行されているドメインでは、ユーザー レベルのアクセス許可が必要です。Exchange Server アナライザを実行するために必要なアクセス許可の詳細については、ツールに付属しているヘルプ ファイルを参照してください。Exchange Server アナライザを起動してヘルプ ファイルを開き、[ヘルプ] をクリックします。次に、[Microsoft Exchange Server Analyzer Tool ヘルプ] をクリックします。

  2. Exchange Server アナライザが実行されているコンピュータと、応答に失敗したドメイン コントローラの間に、ファイアウォールおよびポートの制限がないことを確認します。

  3. ドメイン コントローラがネットワークに接続され、正常に機能していることを確認します。

Active Directory の接続の問題に関するトラブルシューティングの詳細については、Microsoft サポート技術情報の文書番号 816103「[HOWTO] Portqry を使用して Active Directory の接続の問題をトラブルシューティングする方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=3052&kbid=816103) を参照してください。

ドメイン コントローラで Microsoft Windows® Time サービスを構成する方法の詳細については、Microsoft サポート技術情報の文書番号 816042「Windows Server 2003 で権限のあるタイム サーバーを構成する方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=3052&kbid=816042) を参照してください。