New-RoutingGroupConnector

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2007-06-28

組織で複数のバージョンの Exchange を実行している場合、Microsoft Exchange Server 2007 ルーティング グループと Exchange Server 2003 または Exchange 2000 Server ルーティング グループの間の接続を確立するには、New-RoutingGroupConnector コマンドレットを使用します。

構文

New-RoutingGroupConnector -Name <String> -SourceTransportServers <MultiValuedProperty> -TargetTransportServers <MultiValuedProperty> [-BiDirectional <$true | $false>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-Cost <Int32>] [-DomainController <Fqdn>] [-PublicFolderReferralsEnabled <$true | $false>] [-TemplateInstance <PSObject>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

解説

Exchange 組織で複数のバージョンの Exchange を実行している場合、New-RoutingGroupConnector コマンドレットは、Exchange 2007 ルーティング グループと Exchange Server 2003 または Exchange 2000 Server ルーティング グループの間にルーティング グループ コネクタを新しく作成します。ルーティング グループ コネクタは、Exchange 2007 ハブ トランスポート サーバーと Exchange Server 2003 または Exchange 2000 Server ブリッジヘッド サーバーの間でメッセージを送受信するために使用されます。このコマンドレットに指定された Exchange Server 2003 および Exchange 2000 Server 送信元サーバーは、ExchangeLegacyInterop ユニバーサル セキュリティ グループに自動的に追加されます。既定では、ハブ トランスポート サーバー上の送信および受信のアクセス許可が、Exchange 2007 システムによってこのグループのメンバに与えられます。

ルーティング グループ コネクタを作成するには、送信元ルーティング グループの送信元サーバーと、送信先ルーティング グループの送信先サーバーを指定する必要があります。ルーティング グループ コネクタは、送信元サーバーをメンバとするルーティング グループ内に作成されます。Bidirectional パラメータを使用すると、コネクタの用途が一方向のメール フローか、または双方向のメール フローかを指定できます。双方向コネクタを指定すると、送信先ルーティング グループに相対するコネクタが作成されます。送信元サーバーと送信先サーバーは、Exchange 2007 ハブ トランスポート サーバーか、Exchange Server 2003 または Exchange 2000 Server のブリッジヘッド サーバーである必要があります。

New-RoutingGroupConnector コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに次の権限が委任されている必要があります。

  • Exchange 組織管理者の役割

Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

パラメータ

パラメータ 必須かどうか 種類 説明

Name

必須

System.String

Name パラメータには、ルーティング グループ コネクタに割り当てる名前を指定します。

SourceTransportServers

必須

Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty

SourceTransportServers パラメータには、送信先トランスポート サーバーにメッセージを送信するために使用するトランスポート サーバーのホスト名または完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定します。複数のサーバーを指定するには、各エントリをコンマで区切ります。

TargetTransportServers

必須

Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty

TargetTransportServers パラメータには、送信元トランスポート サーバーからのメッセージを受信するトランスポート サーバーのホスト名または FQDN を指定します。複数のサーバーを指定するには、各エントリをコンマで区切ります。

BiDirectional

省略可能

System.Boolean

BiDirectional パラメータには、コネクタが一方向か双方向かを指定します。既定値は $false です。

Confirm

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

Confirm パラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するには、管理者がコマンドの処理内容を確認する必要があります。既定値は $true です。

Cost

省略可能

System.Int32

Cost パラメータを使用して、コネクタにコストを割り当てます。トランスポート サーバーではメッセージを配信するために、コネクタ コストを使用して、送信元サーバーから送信先サーバーまでの最小コストのルーティング パスを決定します。既定値は 1 です。

DomainController

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

DomainController パラメータには、このコマンドにバインドされ、この変更を Active Directory ディレクトリ サービスに書き込むドメイン コントローラのホスト名または完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定します。

PublicFolderReferralsEnabled

省略可能

System.Boolean

PublicFolderReferralsEnabled パラメータには、そのパブリック フォルダの使用可能なインスタンスがユーザーのメールボックスと同じルーティング グループ内にない場合に、ユーザーがこのルーティング グループ コネクタを使用して送信先のサーバーのルーティング グループにあるパブリック フォルダのレプリカにアクセスできるかどうかを指定します。既定値は $true です。

TemplateInstance

省略可能

System.Management.Automation.PSObject

TemplateInstance パラメータに既存のオブジェクトを渡すと、コマンドは、そのオブジェクトの構成を使用して、オブジェクトのコピーを作成します。

WhatIf

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

WhatIf パラメータには、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。既定値は $true です。

入力の種類

戻り値の種類

エラー

エラー 説明

 

 

例外

例外 説明

 

 

次のコード例は、New-RoutingGroupConnector コマンドレットを使用して、Exchange 2007 ルーティング グループと、指定した Exchange Server 2003 サーバーに関連付けられたルーティング グループの間に双方向のルーティング グループ コネクタを作成し、そのコネクタにコスト 100 を割り当てる方法を示しています。

New-RoutingGroupConnector -Name "Interop RGC" -SourceTransportServers "Ex2007Hub1.contoso.com" -TargetTransportServers "Ex2003BH1.contoso.com" -Cost 100 -Bidirectional $true

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。