データベース回復管理ツールとデータベース トラブルシューティング ツール

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2006-09-14

データベース回復管理ツールとデータベース トラブルシューティング ツールは、Microsoft Exchange サーバーを実行する運用サーバーでデータベースの問題が発生した後の回復時間の短縮と回復プロセスの合理化を支援します。これらのツールは、Microsoft Exchange Server Performance Troubleshooting Analyzer Tool (ExTRA) の一部です。データベース回復管理ツールとデータベース トラブルシューティング ツールは、Microsoft Exchange Server 2007 にも含まれています。これらは、Exchange 管理コンソールの [ツールボックス] セクションにあります。

データベース回復管理ツール

データベース回復管理ツールには、以下のようなデータベース関連の問題を解決するために使用できる一連のタスクが含まれています。

  • データベースとトランザクション ログ ファイルの検証   データベースが正常にマウントできない理由を調べたり、復元されたデータベース ファイルを検証して、復元を実行するために必要なすべてのデータベース ファイル、ストリーミング ファイル、およびトランザクション ログ ファイルが揃っていることを確認したりします。
  • ログ ドライブ領域の分析   各ストレージ グループについて、マウント解除されたデータベース、チェックポイント ファイル、およびログ ファイルを調べて、ログ ドライブ領域の問題を突き止めます。
  • ログ生成番号のリセット   1 つのストレージ グループ用のすべてのトランザクション ログ ファイルを一時的な場所に移動し、ログ生成番号を再開始します。この操作は、ストレージ グループでトランザクション ログ ファイル名が使い果たされた場合に必要になります。
  • データベースの修復   破損したデータベースを修復します。このタスクを実行するとデータが永久的に失われる場合があるため、このアプローチを使用する前に、バックアップからの復元について検討してください。バックアップからの復元の詳細については、「Exchange データベースの基本的な復元を実行する方法」を参照してください。
  • データベース関連のイベント ログの表示   指定された時間帯の間のデータベース関連のイベント ログ エントリを調べます。現在のところ、このタスクは Extensible Storage Engine (ESE)、ESE バックアップ、および Microsoft Exchange Information Store (MSExchangeIS) のイベントを一覧表示ウィンドウに表示します。
  • 回復用ストレージグループの作成   復元する必要のあるストレージ グループのための回復用ストレージ グループを作成します。
  • 回復用ストレージ グループ内のデータベースのマウントまたはマウント解除   回復用ストレージ グループ内のデータベースをマウントまたはマウント解除します。
  • 回復用ストレージ グループの削除   既存の回復用ストレージ グループを必要なくなったときに削除します。
  • メールボックスの内容の結合またはコピー   回復用ストレージ グループ内のデータベースに格納されているメールボックスの内容を運用中のメールボックスと結合するか、または運用中のメールボックスにコピーします。
  • [復元時はこのデータベースを上書きする] オプションの設定   データベース ファイルを復元する必要が生じた場合に、[復元時はこのデータベースを上書きする] オプションを設定します。

データベース トラブルシューティング ツール

データベース トラブルシューティング ツールでは、次のような Exchange データベースの問題を分析し、修復することができます。

  • データベースがマウントされない。
  • ログ ファイルの整合性がない。
  • ログ ファイルの生成で、ログ ファイルの名前の数が足りなくなった。
  • ドライブ領域が足りなくなった。

データベース トラブルシューティング ツールは、Microsoft Windows Server 2003 のイベント ログを調べてデータベース関連の問題を検出し、マイクロソフト サポート技術情報などの参照先や、データベース回復管理ツールで行う具体的なタスクなどの解決策を示します。

詳細情報

データベース回復管理ツールとデータベース トラブルシューティング ツールは Exchange 2007 に含まれていますが、ExTRA はその他の機能も備えた独立したツールです。ExTRA は、データベースのマウントに関する問題の原因を突き止める際に役立つのに加えて、Exchange Server を実行しているコンピュータ上のパフォーマンスおよびメール フローの問題の原因を評価するのにも役立ちます。最新バージョンの ExTRA をダウンロードするには、Web サイトの Microsoft Exchange トラブルシューティング アシスタントに関するページ を参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。