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Exchange 2000 が外部電子メール アドレスを解決しないように構成する方法

 

Exchange Server 2003 では、外部から発信された電子メール アドレスは解決されません。したがって、匿名ユーザーがあるユーザーの ID をスプーフィングしたメールを送信しようとしても、Exchange Server は [差出人] 行の送信アドレスを表示名には解決しません。代わりに、Ted というユーザーの場合、電子メールの [差出人] 行には ted@example.com が表示されます。ユーザーがこの違いを理解している場合は、ユーザーは少なくともスプーフィングされたメールを特定することができます。

開始する前に

この設定を有効にするサーバーは慎重に選択する必要があります。既定の SMTP 仮想サーバーの動作を変更した場合、組織内に複数のサーバーが存在すると、他の Exchange 2000 サーバーから発信されるすべての内部メールも影響を受けます。このため、Exchange 2000 Server ではサーバー間の内部メールのルーティングに SMTP が使用されることを考慮し、新しい SMTP 仮想サーバーを作成するか、または、この設定を受信 SMTP ブリッジヘッド サーバーにのみ適用することが必要になります。

このトピックの手順を実行する前に、「フィルタの構成およびスパムの制御」および「Exchange 2003 が匿名メールを解決しないように構成されていることを確認する方法」を参照してください。

以下のアクセス許可は、この手順を実行する必要があります。

  • ローカル管理者グループのメンバおよび管理グループ レベルで適用された Exchange 管理者の役割を持つグループのメンバ

手順

Exchange 2000 Server が外部から発信された電子メール アドレスを解決しないように構成するには、次の操作を行います。

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に、「regedt32」と入力し、[OK] をクリックしてレジストリ エディタを起動します。

  2. レジストリ内の次のキーに移動するか、または作成します (ここで、1 は SMTP 仮想サーバー番号を示します)。

    HKEY_LOCAL_MACHINE/SYSTEM/CurrentControlSet/Services/ MsExchangeTransport/Parameters/1

    note注 :
    Parameters キーと 1 キーの両方の作成が必要になることもあります。
  3. [編集] メニューの [値の追加] をクリックし、次のレジストリ値を追加します。

    Value name: ResolveP2
    Data type: REG_DWORD
    
  4. 以下のフラグを使用して、どの値を使用するかを判断します。

          Field                  Value
          -----------            -----
          FROM:                  2
          TO: and CC:            16
          REPLY TO:              32                     
    

    使用する値を判断するには、解決するすべての要素に対する値を追加します。たとえば、送信者を除くすべてのフィールドを解決するには、16 + 32 = 48 なので「48」と入力します。受信者のみを解決するには、「16」だけを入力します。既定では、Exchange 2000 Server はすべてを解決します。この動作を指定するには、キーを削除するか、または 2+16+32=50 という式を使用して値を設定します。

  5. レジストリ エディタを終了します。

  6. SMTP 仮想サーバーを再起動します。