受信コネクタの構成を変更する方法

  • [アーティクル]

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-06-18

ここでは、Exchange 管理コンソールまたは Exchange 管理シェルを使用して、Microsoft Exchange Server 2007 の既存受信コネクタに変更を加える方法について説明します。

Exchange 2007 では、受信コネクタを使用して、インターネットや特定の構成オプションを必要とするリモート電子メール システムからの電子メール メッセージを受け取ります。たとえば、その Exchange 組織の標準の制限を超える電子メール メッセージを送信する必要が生じるリモート電子メール システムもあります。

開始する前に

以下の手順を実行するには、使用するアカウントに次の役割が委任されている必要があります。

  • Exchange 組織管理者の役割

エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで以下の手順を実行するには、そのコンピュータのローカルの Administrators グループのメンバであるアカウントを使用してログオンする必要があります。

アクセス許可、役割の委任、および Exchange Server 2007 の管理に必要な権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

Exchange 管理コンソールを使用して受信コネクタを構成する

Exchange 管理コンソールを使用して変更できる受信コネクタ設定の総数は限られています。変更可能なすべての受信コネクタ設定にアクセスするには、Exchange 管理シェルで Set-ReceiveConnector コマンドレットを使用する必要があります。

Exchange 管理コンソールを使用して既存の受信コネクタに変更を加えるには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理コンソールを開き、次のいずれかの手順を実行します。

    • エッジ トランスポート サーバー上の既存受信コネクタに変更を加えるには、コンソール ツリーで [エッジ トランスポート] をクリックします。
    • ハブ トランスポート サーバーの既存の受信コネクタを変更するには、コンソール ツリーで [サーバーの構成] を展開し、[ハブ トランスポート] をクリックします。結果ウィンドウで、変更を加える受信コネクタを持つサーバーを選択し、[受信コネクタ] タブをクリックします。

  2. 作業ウィンドウで、変更する受信コネクタを選択します。

  3. 操作ウィンドウの受信コネクタの名前の下で [プロパティ] をクリックして [プロパティ] ページを開きます。

    • [全般] タブをクリックして、コネクタの名前、プロトコルのログ レベル、または SMTP (簡易メール転送プロトコル) EHLO コマンドで通知される完全修飾ドメイン名 (FQDN) を変更します。

      note注 :
      Microsoft Exchange Server 2007 Service Pack 1 (SP1) では、[全般] タブを使用して、このコネクタで許容される最大メッセージ サイズを変更することもできます。

    • [ネットワーク] タブをクリックして、このコネクタが使用するローカル IP アドレスおよびリモート IP アドレスを変更します。

    • [認証] タブをクリックして、このコネクタによってサポートされる認証方法を変更します。

  4. 設定を変更したら、[適用] をクリックして [プロパティ] ページを表示したまま変更内容を保存するか、または [OK] をクリックして変更内容を保存し、[プロパティ] ページを閉じます。

Exchange 管理シェルを使用して既存受信コネクタに変更を加える

Set-ReceiveConnector コマンドレットを使用すれば、既存受信コネクタの変更可能なすべての設定を変更することができます。Identity パラメータには、変更を加える受信コネクタを指定します。Identity パラメータには、GUID または受信コネクタの名前を指定できます。

受信コネクタに構成されている既存の値は、Set-ReceiveConnector コマンドレットを使用して指定する値で置き換えられます。複数値パラメータに既存の値を保存するには、Set-ReceiveConnector コマンドレットを実行するときに、既存の値と追加する新しい値を指定する必要があります。

次のコマンド例は、Exchange 管理シェルを使用して "Connection from Contoso.com" という名前の既存受信コネクタのメッセージ サイズの制限を 50 MB に設定します。MaxMessageSize パラメータは、Set-ReceiveConnector コマンドレットで使用できる多数の受信コネクタ設定の 1 つに過ぎません。

Exchange 管理シェルを使用して、"Connection from Contoso.com" という名前の既存受信コネクタのメッセージ サイズの上限を 50 MB に設定するには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-ReceiveConnector "Connection from Contoso.com" -MaxMessageSize 50MB

受信コネクタの ID を取得する方法の詳細については、「受信コネクタの構成を表示する方法」を参照してください。

構文およびパラメータの詳細については、「Set-ReceiveConnector」を参照してください。

詳細情報

受信コネクタの詳細については、「受信コネクタ」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。