Add-IPAllowListEntry

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2007-07-06

ハブ トランスポート サーバーの役割またはエッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで、接続フィルタ エージェントの IP 許可一覧構成情報に IP アドレスまたは IP アドレスの範囲を追加するには、Add‑IPAllowListEntry コマンドレットを使用します。

構文

Add-IPAllowListEntry -IPRange <IPRange> [-Comment <String>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-ExpirationTime <DateTime>] [-Server <ServerIdParameter>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

Add-IPAllowListEntry -IPAddress <IPAddress> [-Comment <String>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-ExpirationTime <DateTime>] [-Server <ServerIdParameter>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

解説

Add‑IPAllowListEntry コマンドレットの実行時に IPAddress パラメータを指定しなかった場合は、Exchange 管理シェルによってパラメータの入力を求められます。IPAddress パラメータまたは IPRange パラメータは必須です。

note注 :
Windows Server 2008 を実行しているコンピュータに Microsoft Exchange Server 2007 Service Pack 1 (SP1) を展開する場合、Internet Protocol Version 4 (IPv4) 形式、Internet Protocol Version 6 (IPv6) 形式、またはその両方の形式で IP アドレスおよび IP アドレスの範囲を入力できます。Windows Server 2008 の既定のインストールでは、IPv4 と IPv6 がサポートされています。Exchange 2007 SP1 での IPv6 アドレスのサポートの詳細については、「Exchange 2007 SP1 および SP2 での IPv6 サポート」を参照してください。

Add-IPAllowListEntry コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに次の役割が委任されている必要があります。

  • Exchange サーバー管理者の役割および対象サーバーのローカル Administrators グループ

エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで Add‑IPAllowListEntry コマンドレットを実行するには、そのコンピュータのローカルの Administrators グループのメンバであるアカウントを使用してログオンする必要があります。

アクセス許可、役割の委任、および Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要な権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

パラメータ

パラメータ 必須 種類 説明

IPAddress

必須

System.Net.IPAddress

IP 許可一覧に追加する単一の IP アドレスは、192.168.0.1 のように指定できます。

IPRange

必須

Microsoft.Exchange.Data.IPRange

IP アドレスの範囲を次の形式で IP 許可一覧に追加できます。

  • CIDR IP   クラスレス ドメイン間ルーティング。たとえば、「192.168.0.1/24」と入力します。
  • IP アドレスの範囲   たとえば、「192.168.0.1-192.168.0.254」と入力します。

Comment

省略可能

System.String

このパラメータを使用して、この特定のエントリに関する管理メモまたはアラームを作成します。Comment パラメータの値は、"this is an admin note" のように二重引用符で囲む必要があります。

Confirm

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

Confirm パラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するには、コマンドの処理内容を確認する必要があります。Confirm パラメータで値を指定する必要はありません。

ExpirationTime

省略可能

System.DateTime

作成する IP 許可一覧のエントリの有効期限が切れる日付と時刻を指定できます。時刻のみを指定して日付を指定しなかった場合は、現在の日付と見なされます。特定の日付を入力する場合は、ローカル コンピュータで構成されている [地域のオプション] の設定で定義されている短い形式を使用します。たとえば、コンピュータが短い形式の mm/dd/yyyy hh:mm:ss を使用するように構成されている場合、有効期限の時刻を 2007 年 1 月 3 日午前 11 時に設定するには、"1/3/2007 11:00" のように二重引用符で囲んで入力します。.

Server

省略可能

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.ServerIdParameter

Add-IPAllowListEntry コマンドレットを実行するために別のハブ トランスポート サーバーを指定するには、コマンドに Server パラメータを指定します。Server パラメータを使用しない場合、コマンドの実行されたローカル サーバー上でコマンドレットが実行されます。

このコマンドレットを使用して、他のエッジ トランスポート サーバーをリモートで構成することはできません。

WhatIf

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

WhatIf パラメータには、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。WhatIf パラメータで値を指定する必要はありません。

入力の種類

戻り値の種類

エラー

エラー 説明

 

最初のコード例は、コマンドが実行されるコンピュータの IP 許可一覧に IP アドレスの範囲を追加する Add‑IPAllowListEntry コマンドを示しています。2 番目のコード例は、同じ IP 許可一覧のエントリの有効期限を 2007 年 1 月 3 日の午後 11 時 59 分に設定しています。

Add-IPAllowListEntry -IPRange:192.168.0.1/24 
Add-IPAllowListEntry -IPRange:192.168.0.1/24 -ExpirationTime "1/3/2007 23:59"

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。