Outlook Web Access の Windows SharePoint Services および Windows ファイル共有統合の構成
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2006-09-25
ここでは、Microsoft Exchange Server 2007 に含まれる Outlook Web Access の新機能である、Microsoft Windows SharePoint Services と Windows ファイル共有の統合について説明します。Windows ファイル共有は汎用名前付け規則 (UNC) ファイル共有とも呼ばれます。Outlook Web Access での Windows SharePoint Services と Windows ファイル共有の統合によって、ユーザーは、集中管理または個人によって管理された Windows SharePoint Services ドキュメント ライブラリまたは Windows ファイル共有のドキュメントに対して読み取り専用アクセスが可能になります。ユーザーが Outlook Web Access を使用してファイルを取得する場合、Windows SharePoint Services ドキュメント ライブラリや Windows ファイル共有に格納されているファイルを変更することはできません。
Windows SharePoint Services は、管理者が情報共有およびドキュメント コラボレーション用の Web サイトを作成できるようにするためのエンジンです。Windows SharePoint Services ドキュメント ライブラリは、ファイルを保存して情報を共有するためのファイル格納機能を提供します。この機能によって、ユーザーはドキュメントに関するコラボレーションを行うことができます。
重要 : |
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Windows SharePoint Services および Windows ファイル共有の統合機能は、Exchange 2007 Outlook Web Access Premium クライアントで、基本認証またはフォーム ベース認証が使用されている場合にのみ使用できます。 |
管理
ここでは、Outlook Web Access の Windows SharePoint Services および Windows ファイル共有の統合機能を構成するために実行できる管理タスクについて説明します。これらの管理タスクを実行するには、Exchange 管理コンソールおよび Exchange 管理シェルを使用できます。
- 特定のサーバー上の Windows SharePoint Services および Windows ファイル共有のドキュメントへのアクセスを許可または禁止します。
- 公共のコンピュータやプライベートのコンピュータからの Windows SharePoint Services および Windows ファイル共有のドキュメントへのアクセスを許可または禁止します。
- 内部として処理されるホスト名の一覧を作成します。Outlook Web Access からアクセスできるのは、内部ホスト上のドキュメントだけです。
- セグメンテーションによって Windows SharePoint Services および Windows ファイル共有のドキュメントへのアクセスを有効または無効にします。この管理タスクは、Set-OwaVirtualDirectory コマンドレットを使用して個々の Outlook Web Access 仮想ディレクトリに対して実行することも、Set-CASMailbox コマンドレットを使用してユーザーごとに実行することもできます。
注 : |
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既定では、セグメンテーションの変更は、Outlook Web Access にログオンしているユーザーが 60 分間操作を行わなかった場合、またはユーザーが Outlook Web Access にログオンしたときに有効になります。直ちに変更を有効にするには、クライアント アクセス サーバー上で iisreset/noforce コマンドを実行して IIS を再起動します。 |
Windows SharePoint Services および Windows ファイル共有の統合は、公共のコンピュータのログオンとプライベートのコンピュータのログオンについて個別に構成されます。
既定の設定値
表 1 は、Outlook Web Access の Windows SharePoint Services および Windows ファイル共有の統合機能で使用される既定の設定値を示しています。
表 1 Outlook Web Access の Windows SharePoint Services および Windows ファイル共有の統合機能で使用される既定の設定値
機能 | 既定の設定値 |
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Windows SharePoint Services および Windows ファイル共有の統合機能 |
有効 |
禁止一覧 |
なし |
許可一覧 |
なし |
不明なサーバー上の Windows SharePoint Services および Windows ファイル共有のドキュメントへのアクセス |
有効 |
公共のコンピュータからの Windows SharePoint Services および Windows ファイル共有のドキュメントへのアクセス |
有効 |
詳細情報
Windows SharePoint Services ドキュメント ライブラリおよび Windows ファイル共有へのアクセスを構成する方法の詳細については、以下のトピックを参照してください。
- Outlook Web Access 用に Windows SharePoint Services と Windows ファイル共有の統合を構成する方法
- Windows SharePoint Services と Windows ファイル共有上のドキュメントへの特定のサーバーからのアクセスを許可または禁止する方法
- 共有のコンピュータとプライベートのコンピュータからのアクセスを許可または禁止する方法
- 内部ホスト名を構成する方法
セグメンテーションを使用して、個々の仮想ディレクトリについて、またはユーザーごとに Outlook Web Access の機能を管理する方法の詳細については、以下のトピックを参照してください。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。