Exchange 管理シェルの使用

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2009-05-26

Exchange 管理シェルは、以前に "Monad" というコードネームで呼ばれていた Microsoft Windows PowerShell テクノロジを基盤に構築されており、強力なコマンド ライン インターフェイスと、管理タスクの自動化を実現する Exchange Server 用の関連コマンド ライン プラグインを提供します。Exchange 管理シェルによって、管理者は Microsoft Exchange 2007 のさまざまな面を管理できます。新しい電子メール アカウントを有効にしたり、SMTP コネクタ、ストア データベース プロパティ、トランスポート エージェントなどを構成したりすることができます。Exchange 管理シェルでは、Exchange 管理コンソールで実行できるすべてのタスクに加えて、Exchange 管理コンソールでは実行できないタスクも実行できます。実際、Exchange 管理コンソールでタスクを実行すると、同じコマンドが Exchange 管理シェルで利用可能になり、要求を処理するために呼び出されます。

Exchange 管理シェルは、現在の Microsoft Visual Basic スクリプトの複雑さを軽減する、堅牢で柔軟なスクリプティング プラットフォームも提供します。以前に Visual Basic スクリプトでは多くの行が必要であったタスクが、Exchange 管理シェルでは 1 行のコードで実行できる場合もあります。

Exchange 管理シェルのこの柔軟性は、システムとのやり取りのベースとしてテキストではなく、Microsoft .NET プラットフォームに基づくオブジェクト モデルを使用していることによるものです。このオブジェクト モデルによって、Exchange 管理シェルのコマンドレットは、実行時に 1 つのコマンドからの出力を以降のコマンドに適用できます。

Exchange 管理シェルを開く

Exchange 管理シェルは、次のいずれかの手順で開くことができます。それぞれの手順では、Exchange 管理シェル スナップインを Windows PowerShell に読み込みます。Exchange 管理シェルを実行する前に Exchange 管理シェル スナップインを読み込んでいない場合、エラーが返されます。

[プログラム] メニューから Exchange 管理シェルを開くには、次の操作を行います。

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントします。次に、[Microsoft Exchange Server 2007] をクリックします。

  2. [Exchange 管理シェル] をクリックします。

Windows PowerShell から Exchange 管理シェル スナップインを追加するには、次の操作を行います。

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントします。次に、[Windows PowerShell 1.0] をクリックします。

  2. [Windows PowerShell] をクリックします。

  3. 次のコマンドを入力します。

    Add-PSSnapin Microsoft.Exchange.Management.PowerShell.Admin
    
  4. chdir コマンドを使用して、Exchange Server\Bin ディレクトリに移動します。たとえば、次のように入力します。

    chdir "c:\program files\microsoft\exchange server\bin"
    
  5. 次のコマンドを入力します。

    .\Exchange.ps1
    

Exchange 管理シェルに関する詳細情報の検索

Exchange 管理シェルの具体的な詳細については、以下のピックを参照してください。

詳細情報

Exchange Server ライブラリのこのトピックおよびこのセクションのすべてのトピックは、ダウンロード可能なホワイト ペーパーとして利用できます。この一連のトピックをホワイト ペーパーとしてダウンロードするには、「White Paper: Exchange Management Shell」 (このサイトは英語の場合があります) を参照してください。

Exchange 管理シェルの個々のコマンドレットの詳細については、「Exchange 管理シェル (SP1 および SP2)」を参照してください。

Exchange 管理シェル コマンドレットを使用して Exchange Server 2007 組織を管理する方法の詳細については、「操作」を参照してください。

受信者の管理やトランスポートの構成などの管理機能別にまとめられた、よく使用される Exchange 管理シェル コマンドの一覧については、Exchange 管理シェル クイック リファレンスに関するページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。