Exchange 2007 をサーバーから完全に削除する方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-12-17

ここでは、Exchange Server 2007 のセットアップ ウィザードまたは Setup.com コマンドを使用して、Microsoft Exchange Server 2007 を Windows Server 2003 または Windows Server 2008 を実行しているサーバーから完全に削除する方法について説明します。

Exchange 2007 をサーバーから完全に削除すると、すべてのサーバーの役割、すべてのインストール ファイル、および Active Directory ディレクトリ サービスから Exchange サーバー オブジェクトとそのすべての子オブジェクトも削除されます。

サーバーの役割のみをサーバーから削除する方法については、「Exchange 2007 サーバーの役割を削除する方法」を参照してください。Exchange 2007 組織を削除する方法については、「Exchange 2007 組織を削除する方法」を参照してください。

開始する前に

次の手順を実行するには、使用するアカウントに以下が委任されている必要があります。

  • Exchange 組織管理者の役割

Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

また、Exchange を削除するサーバーにメールボックス サーバーの役割がインストールされている場合は、必ずすべてのメールボックス、パブリック フォルダ、およびパブリック フォルダのレプリカを削除または無効にするか、別のメールボックス サーバーに移動してください。パブリック フォルダ データベースを削除する場合は、必ずデータを移動してデータベースを削除するための手順をすべて実行してください。データベースのサイズによっては、この処理に長い時間がかかる可能性があります。パブリック フォルダ データベースを削除する方法の詳細については、「パブリック フォルダ データベースを削除する方法」を参照してください。

いずれかの Exchange 2007 更新プログラムのロールアップをインストールした場合、プログラムの追加と削除を使用して Exchange サーバーまたは Exchange サーバーの役割のいずれかを削除するか、オリジナルのインストール メディアまたはインストール元ファイルにある Setup.com を実行する必要があります。Exchange のインストールを変更したり削除したりする際に bin フォルダにある Setup.com を使用することはできません。更新プログラムのロールアップを削除していない場合、および bin フォルダから Setup.com を使用した場合、次のようなエラー メッセージが表示されます。"これは、実行中のアプリケーションとインストールされたアプリケーションのバージョンが異なることを示しています。"

手順

Windows Server 2003 で動作する Exchange 2007 RTM および Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1)

ここでは、Windows Server 2003 固有のグラフィカル ユーザー インターフェイス (GUI) およびコマンド ラインでの手順を説明します。

Exchange Server 2007 セットアップ ウィザードを使用して Exchange 2007 を削除するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 2007 を削除するサーバーにログオンします。

  2. [コントロール パネル] を開き、[プログラムの追加と削除] をクリックします。

  3. [プログラムの変更と削除] ページで [Microsoft Exchange Server] を選択し、[削除] をクリックします。

    note注 :
    [削除] ではなく [変更] をクリックした場合、サーバーの役割を追加することはできますが、削除することはできません。
  4. [Exchange Server 2007 のセットアップ] ウィザード[Exchange 保守モード] ページで、[次へ] をクリックします。

  5. [サーバーの役割の選択] ページで、すべてのサーバーの役割のチェック ボックスをオフにし、[管理ツール] チェック ボックスをオフにして、[次へ] をクリックします。

    note注 :
    既定では、すべてのサーバーの役割が選択されています。つまり、どのサーバーの役割も削除されません。サーバーの役割を削除するには、該当するチェック ボックスをオフにする必要があります。
  6. [インストールの前提条件の確認] ページで確認を完了し、[アンインストール] をクリックします。

  7. [完了] ページで、[終了] をクリックします。

  8. (省略可能) メールボックス サーバーから Exchange を削除する場合は、Exchange データベース ファイル (*.edb) とストレージ グループのログ ファイル (*.log) を削除します。

    note注 :
    このサーバーにメールボックス サーバーの役割を再インストールするには、先にデータベース ファイルとログ ファイルをサーバーから削除する必要があります。
  9. (省略可能) %systemdrive%\ExchangeSetupLogs にあるセットアップ ログ ファイルを削除します。

  10. (省略可能) インターネット インフォメーション サービス (IIS) の [既定の Web サイト] の下にある Exchange 2007 に作成された、以下の仮想サーバーを削除します。

    • Microsoft-Server-ActiveSync
    • OAB
    • Owa

    Exchange 2007 を削除しても、IIS もこれらの仮想サーバーも削除されません。

Setup.com コマンドを使用して Exchange 2007 を削除するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 2007 を削除するサーバーにログオンします。

  2. コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。次に、Exchange Server 2007 ファイルをインストールしたディレクトリに移動します。既定では、このディレクトリは %programfiles%\Microsoft\Exchange Server です。

  3. \bin ディレクトリに移動します。

    note注 :
    パスには %programfiles%\Microsoft\Exchange Server\bin が含まれています。したがって、このディレクトリに移動しなくても、どこからでもこのコマンドを実行できます。
  4. Setup.com の次の構文を使用します。

    Setup.com /mode:uninstall

  5. (省略可能) コンピュータからメールボックス サーバーの役割を削除する場合は、Exchange データベース ファイルとストレージ グループのログ ファイルをサーバーから削除します。

    note注 :
    このサーバーにメールボックス サーバーの役割を再インストールするには、先にデータベース ファイルとログ ファイルをサーバーから削除する必要があります。
  6. (省略可能) %systemdrive%\ExchangeSetupLogs にあるセットアップ ログ ファイルを削除します。

  7. (省略可能) IIS の [既定の Web サイト] の下にある Exchange 2007 に作成された、以下の仮想サーバーを削除します。

    • Microsoft-Server-ActiveSync
    • OAB
    • Owa

    Exchange 2007 を削除しても、IIS もこれらの仮想サーバーも削除されません。

Windows Server 2008 で動作する Exchange 2007 SP1

ここでは、Windows Server 2008 固有のグラフィカル ユーザー インターフェイス (GUI) およびコマンド ラインでの手順を説明します。

note注 :
Windows Server 2008 には、拡張された機能や名前の変更された機能がいくつかあります。Windows Server 2003 と Windows Server 2008 との間における機能変更の詳細については、「用語の変更」を参照してください。

Exchange Server SP1 2007 のセットアップ ウィザードを使用して Exchange 2007 を削除するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 2007 を削除するサーバーにログオンします。

  2. [コントロール パネル] を開き、[プログラムと機能] をダブルクリックします。

  3. [プログラムと機能] で、[Microsoft Exchange Server 2007] を選択し、[アンインストール] をクリックします。

    note注 :
    [アンインストール] ではなく [変更] をクリックした場合、サーバーの役割を追加することはできますが、削除することはできません。
  4. [Exchange Server 2007 SP1 のセットアップ ウィザード][Exchange 保守モード] ページで、[次へ] をクリックします。

  5. [サーバーの役割の選択] ページで、すべてのサーバーの役割のチェック ボックスをオフにし、[管理ツール] チェック ボックスをオフにして、[次へ] をクリックします。

    note注 :
    既定では、すべてのサーバーの役割が選択されています。つまり、どのサーバーの役割も削除されません。サーバーの役割を削除するには、該当するチェック ボックスをオフにする必要があります。
  6. [インストールの前提条件の確認] ページで確認を完了し、[アンインストール] をクリックします。

  7. [完了] ページで、[終了] をクリックします。

  8. (省略可能) メールボックス サーバーから Exchange を削除する場合は、Exchange データベース ファイル (*.edb) とストレージ グループのログ ファイル (*.log) を削除します。

    note注 :
    このサーバーにメールボックス サーバーの役割を再インストールするには、先にデータベース ファイルとログ ファイルをサーバーから削除する必要があります。
  9. (省略可能) %systemdrive%\ExchangeSetupLogs にあるセットアップ ログ ファイルを削除します。

  10. (省略可能) IIS の [既定の Web サイト] の下にある Exchange 2007 に作成された、以下の仮想サーバーを削除します。

    • Microsoft-Server-ActiveSync
    • OAB
    • Owa

    Exchange 2007 を削除しても、IIS もこれらの仮想サーバーも削除されません。

Setup.com コマンドを使用して Exchange 2007 を削除するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 2007 を削除するサーバーにログオンします。

  2. コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。次に、Exchange Server 2007 ファイルをインストールしたディレクトリに移動します。既定では、このディレクトリは %programfiles%\Microsoft\Exchange Server です。

  3. \bin ディレクトリに移動します。

    note注 :
    パスには %programfiles%\Microsoft\Exchange Server\bin が含まれています。したがって、このディレクトリに移動しなくても、どこからでもこのコマンドを実行できます。
  4. Setup.com の次の構文を使用します。

    Setup.com /mode:uninstall

  5. (省略可能) コンピュータからメールボックス サーバーの役割を削除する場合は、Exchange データベース ファイルとストレージ グループのログ ファイルをサーバーから削除します。

    note注 :
    このサーバーにメールボックス サーバーの役割を再インストールするには、先にデータベース ファイルとログ ファイルをサーバーから削除する必要があります。
  6. (省略可能) %systemdrive%\ExchangeSetupLogs にあるセットアップ ログ ファイルを削除します。

  7. (省略可能) IIS の [既定の Web サイト] の下にある Exchange 2007 に作成された、以下の仮想サーバーを削除します。

    • Microsoft-Server-ActiveSync
    • OAB
    • Owa

    Exchange 2007 を削除しても、IIS もこれらの仮想サーバーも削除されません。

詳細情報

Exchange 2007 の削除の詳細については、「Exchange 2007 の削除および変更」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。