New-AutodiscoverVirtualDirectory

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2007-08-17

クライアント アクセス サーバーの役割がインストールされている Microsoft Exchange Server 2007 を実行しているコンピュータに新しい自動検出仮想ディレクトリを作成するには、New-AutodiscoverVirtualDirectory コマンドレットを使用します。組織に複数の電子メール ドメインがあり、それぞれに固有の自動検出サイトおよび対応する仮想ディレクトリが必要な場合は、このコマンドレットを使用して、新しい Web サイトの下に新しい自動検出仮想ディレクトリを作成します。

構文

New-AutodiscoverVirtualDirectory [-ApplicationRoot <String>] [-AppPoolId <String>] [-BasicAuthentication <$true | $false>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DigestAuthentication <$true | $false>] [-DomainController <Fqdn>] [-ExternalUrl <Uri>] [-InternalUrl <Uri>] [-Path <String>] [-TemplateInstance <PSObject>] [-WebSiteName <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]] [-WindowsAuthentication <$true | $false>]

解説

Exchange 2007 クライアント アクセス サーバーに新しい自動検出仮想ディレクトリを作成するには、New-AutodiscoverVirtualDirectory コマンドレットを使用します。組織に複数の電子メール ドメインがあり、それぞれに固有の自動検出サイトおよび対応する仮想ディレクトリが必要な場合は、このコマンドレットを使用して、新しい Web サイトの下に新しい自動検出仮想ディレクトリを作成します。

note注 :
新しい自動検出仮想ディレクトリを作成する場合は、自動検出サービスに対して Secure Sockets Layer (SSL) を有効にすることをお勧めします。

New-AutodiscoverVirtualDirectory コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに Exchange 管理者の役割、および対象サーバーのローカルの Administrators グループが委任されている必要があります。

アクセス許可、役割の委任、および Exchange 2007 を管理するために必要な権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

パラメータ

パラメータ 必須かどうか 種類 説明

ApplicationRoot

省略可能

System.String

このパラメータには、仮想ディレクトリのメタベース パスを設定します。既定では、このパスは仮想ディレクトリが作成された Web サイトと同じです。

AppPoolId

省略可能

System.String

このパラメータには、仮想ディレクトリで使用できるプログラム プールを設定します。

BasicAuthentication

省略可能

System.Boolean

このパラメータには、自動検出仮想ディレクトリに対して基本認証を有効にするかどうかを指定します。

Confirm

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

このパラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するためには管理者がコマンドの処理内容を確認する必要があります。Confirm パラメータで値を指定する必要はありません。

DigestAuthentication

省略可能

System.Boolean

このパラメータには、自動検出仮想ディレクトリに対してダイジェスト認証を有効にするかどうかを指定します。

DomainController

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

この構成の変更を Active Directory ディレクトリ サービスに書き込むドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定するには、コマンドレットに DomainController パラメータを含めます。

ExternalUrl

省略可能

System.Uri

このパラメータには、ネットワークのファイアウォールの外側から仮想ディレクトリへの接続に使用される URL を指定します。

InternalUrl

省略可能

System.Uri

このパラメータには、ネットワークのファイアウォールの内側から仮想ディレクトリへの接続に使用される URL を指定します。

Path

省略可能

System.String

このパラメータには、仮想ディレクトリのシステム ファイルを含むディレクトリを設定します。

TemplateInstance

省略可能

System.Management.Automation.PSObject

このパラメータに既存のオブジェクトを指定すると、コマンドレットはそのオブジェクトの構成を使用して、ローカル サーバー上またはターゲット サーバー上に同じオブジェクトを作成します。

WebSiteName

省略可能

System.String

このパラメータには、仮想ディレクトリの作成先となるインターネット インフォメーション サービス (IIS) Web サイトの名前を指定します。

WindowsAuthentication

省略可能

System.Boolean

このパラメータには、自動検出仮想ディレクトリに対して統合 Windows 認証を有効にするかどうかを指定します。

WhatIf

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

このパラメータは、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。WhatIf パラメータで値を指定する必要はありません。

入力の種類

戻り値の種類

エラー

エラー 説明

 

 

例外

例外 説明

 

 

次のコード例では、Web サイト "autodiscover.contoso.com" の下に autodiscover という名前の新しい仮想ディレクトリを作成し、ユーザーは SSL 経由の Windows 統合認証またはダイジェスト認証を使用して接続する必要があるように設定しています。

New-AutoDiscoverVirtualDirectory -websitename "autodiscover.contoso.com" -WindowsAuthentication $true -DigestAuthentication $true

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。