ユーザーおよびリソース メールボックスのプロパティの構成

 

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2016-11-28

メールボックスは、Exchange 組織内のインフォメーション ワーカーが使用する最も一般的な受信者の種類です。各メールボックスは Active Directory ユーザー アカウントに関連付けられます。ユーザーは、メールボックスを使用してメッセージを送受信したり、メッセージ、予定、タスク、メモ、およびドキュメントを保存したりすることができます。会議室や備品などのリソースのメールボックスを使用することもできます。メールボックスは、組織内のユーザーのための主要なメッセージングおよびコラボレーション ツールです。メールボックスの詳細については、「受信者について」を参照してください。

メールボックスに関連する他の管理タスクについては、「ユーザーのメールボックスの管理」を参照してください。

実行内容

  • ユーザーのメールボックス プロパティの表示または構成に EMC を使用する

  • Use the EMC to configure resource mailbox properties

  • Use the Shell to configure user mailbox properties

ユーザーのメールボックス プロパティの表示または構成に EMC を使用する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「メールボックスのアクセス許可」の「受信者アクセス許可のプロビジョニング」。

メールボックス ユーザー固有のプロパティは Set-Mailbox コマンドレットによって制御されます。EMC では追加のプロパティを設定することができ、構成する機能によって、アクセス許可が異なる場合があります。上に一覧で示したアクセス許可は、**[< ユーザー メールボックス > プロパティ]**のすべてのプロパティを編集できるアクセス許可を与えています。

  1. コンソール ツリーで、[受信者の構成] > [メールボックス] にアクセスします。

  2. 結果ウィンドウで、構成するユーザーまたはリソース メールボックスを選択します。

  3. 操作ウィンドウで [プロパティ] をクリックします。

  4. [全般] タブを使用して、以下の設定を表示または変更します。

    • [表示名]   ページの一番上にあるこのラベルのないボックスを使用して、表示名を表示または変更します。

    • [組織単位]   この読み取り専用フィールドには、ユーザー アカウントを含む組織単位 (OU) が表示されます。

    • [最終ログオン ユーザー]   この読み取り専用フィールドには、メールボックスに最後にログオンした Active Directory ユーザーが表示されます。

      注意

      このフィールドに表示される情報を取得するには、Exchange 管理コンソール (EMC) で、メールボックスをホストするメールボックス データベースに照会します。メールボックス データベースを含む Exchange ストアと EMC が通信できない場合、このフィールドは空白になります。MicrosoftExchange Information Store サービスが最後に起動して以来メールボックスにログオンしたユーザーがいない場合も、空白になります。

    • [合計アイテム数]   この読み取り専用のフィールドには、メールボックス内のアイテムの総数が表示されます。

      注意

      このフィールドに表示される情報を取得するには、EMC で、メールボックスをホストするメールボックス データベースに照会します。メールボックス データベースを含む Exchange ストアと EMC が通信できない場合、このフィールドは空白になります。

    • [サイズ (KB)]   この読み取り専用のフィールドには、メールボックスの合計サイズがキロバイト (KB) 単位で表示されます。

      注意

      このフィールドに表示される情報を取得するには、EMC で、メールボックスをホストするメールボックス データベースに照会します。メールボックス データベースを含む Exchange ストアと EMC が通信できない場合、このフィールドは空白になります。

    • [メールボックス データベース]   この読み取り専用のフィールドには、メールボックスをホストするストレージ グループとメールボックス データベースの名前が表示されます。

    • [アーカイブ データベース]   この読み取り専用のフィールドには、アーカイブ メールボックスをホストするメールボックス データベースの名前が表示されます。メールボックスにアーカイブが存在しない場合、このフィールドは空白です。

    • [最終変更日時]   この読み取り専用のフィールドには、ユーザー メールボックスの構成が最後に変更された日時が表示されます。

      Exchange 管理シェルや Active Directory Service Interfaces (ADSI) Edit などのその他の方法で加えられた構成の変更も、このフィールドで更新されます。

    • [エイリアス]   このテキスト ボックスを使用して、メールボックスを使用できるユーザーのエイリアスを表示します。エイリアスは 64 文字以内で、フォレスト内で一意である必要があります。エイリアスが一意でなければならない理由の 1 つは、既定のインストールで SMTP アドレスを生成するためにエイリアスが使用されることです。

    • [Exchange アドレス一覧に表示しない]   グローバル アドレス一覧 (GAL) や、Exchange 組織で定義されているその他のアドレス一覧に受信者が表示されないようにするには、このチェック ボックスをオンにします。

      このチェック ボックスをオンにした後も、Exchange 組織内のユーザーは電子メール アドレスを使用することでこの受信者にメッセージを送信できます。

    • [カスタム属性] このボタンをクリックして、[カスタム属性] ダイアログ ボックスを開きます。受信者に対して最大 15 のカスタム属性を指定できます。カスタム属性の値を指定するには、対応するボックスを使用して、[OK] をクリックします。詳細については、「カスタム属性について」を参照してください。

  5. [ユーザー情報] タブを使用して以下のフィールドを変更します。

    • [名]   このボックスを使用して、受信者の名を変更します。

    • [イニシャル]   このボックスを使用して、受信者のミドル ネームのイニシャルを変更します。

    • [姓]   このボックスを使用して、受信者の姓を変更します。

    • [名前]   このボックスを使用して、受信者のディレクトリ名を変更します。これは、Active Directory に示される名前です。

    • [簡易表示名]   このボックスを使用して、受信者の簡易表示名を変更します。簡易表示名フィールドでは、次の ASCII 文字のみを受け付けます。a ~ z、A ~ Z、0 ~ 9、"<スペース>"、"""、"'"、"("、")"、"+"、","、"-"、"."、"/"、":"、"?"。

      Exchange 2010 では、[表示名] フィールド ([全般] タブ) に Unicode 文字が含まれる場合があります。ただし、サードパーティのアプリケーションおよび古いクライアントは、Unicode 文字をサポートしていない可能性があります。受信者のプロパティを表示しているシステムが Unicode 文字をサポートしない場合は、簡易表示名を使用できます。Unicode 文字の詳細については、Unicode に関するページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

    • [Web ページ]   このボックスを使用して、受信者の Web ページ アドレスを変更します。

    • [メモ]   このボックスを使用して、受信者に関する管理メモを変更します。

      これらのメモは、Outlook でも表示できます。Outlook で受信者のプロパティを表示すると、メモは [電話/メモ] タブに表示されます。

  6. [アドレスおよび電話] タブを使用して、以下のフィールドを表示または変更します。

    • [番地]   このボックスを使用して、受信者の番地を表示または変更します。

    • [市区町村]   このボックスを使用して、受信者の住んでいる市区町村を表示したり、変更することができます。

    • [都道府県]   このボックスを使用して、受信者の住んでいる都道府県を表示したり、変更することができます。

      [都道府県] フィールドは、動的配布グループおよび電子メール アドレス ポリシーの条件として使用できます。このフィールドを条件として使用する場合、動的配布グループおよび電子メール アドレス ポリシーの正確な結果を得るため、一貫性のある名前付け規則を作成して、それに従う必要があります。

    • [郵便番号]   このボックスを使用して、受信者の所在地の郵便番号を表示したり、変更することができます。

    • [国/地域名]   この一覧を使用して、受信者の住んでいる国または地域を表示したり、変更することができます。

    • [勤務先]   このボックスを使用して、受信者の勤務先の電話番号を表示したり、変更することができます。

    • [ポケットベル]   このボックスを使用して、受信者のポケットベル番号を表示したり、変更することができます。

    • [FAX]   このボックスを使用して、受信者の FAX 番号を表示したり、変更することができます。

    • [自宅]   このボックスを使用して、受信者の自宅の電話番号を表示したり、変更することができます。

    • [モバイル機器]   このボックスを使用して、受信者のモバイル機器の番号を表示したり、変更することができます。

  7. [組織] タブを使用して、組織内での受信者の役割に関する情報を表示または変更します。

    • [役職]   このボックスを使用して、受信者の役職を表示または変更します。

    • [会社]   このボックスを使用して、受信者の勤務先の会社名を表示または変更します。このフィールドを使用すると、動的配布グループ、電子メール アドレス ポリシー、またはアドレス一覧に関する受信者の条件を作成できます。

    • [部署]   このボックスを使用して、受信者が所属している部署を表示または変更します。このフィールドを使用すると、動的配布グループ、電子メール アドレス ポリシー、またはアドレス一覧に関する受信者の条件を作成できます。

    • [事業所]   このボックスを使用して、受信者の事業所の場所を表示または変更します。

    • [上司]   この受信者の上司を指定する場合に、このチェック ボックスをオンにします。組織内の各受信者のマネージャーを指定することによって、Outlook などの電子メール クライアントからアクセス可能な仮想の組織図を作成できます。

      [参照] をクリックして、[受信者のユーザー名または連絡先の選択] ダイアログ ボックスを開きます。受信者の上司を選択し、[OK] をクリックしてプロパティ ページに戻ります。

    • [直属の部下]   このボックスを使用して、この受信者が管理するメールボックス ユーザーと連絡先の一覧を表示します。このフィールドは読み取り専用であり、この受信者が別の受信者の上司に指定された場合は、自動的に入力されます。

  8. [アカウント] タブを使用して、受信者に関連付けられた Active Directory ドメイン サービスのユーザー アカウントのログオン名を変更します。

    • [ユーザー ログオン名 (ユーザー プリンシパル名)]   ユーザー ログオン名は、ユーザー名とサフィックスから構成されます。このボックスを使用して、ユーザーが Active Directory ドメインにログインするときに使用するユーザー名を入力します。ユーザー ログイン名は 1,024 文字以内で、フォレスト内で一意である必要があります。

      対応するドロップダウン リストを使用して、このユーザーのサフィックスを選択します。一般に、サフィックスは、ユーザー アカウントが存在する Active Directory ドメイン名です。フォレスト内で使用可能なドメイン サフィックスの一覧を表示または変更するには、Active Directory ドメインと信頼関係を使用します。[Active Directory ドメインと信頼関係] コンソール ツリーで、[Active Directory ドメインと信頼関係] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。プロパティ ページで、[UPN サフィックス] タブを使用して、フォレスト内で使用可能なドメイン サフィックスの一覧を表示します。

    • [ユーザー ログオン名 (Windows 2000 以前)]   このボックスを使用して、Windows 2000 Server のリリース前の、Windows の従来のバージョンと互換性を持つユーザーのユーザー名を入力します。Windows 2000 Server より前のバージョンの Windows のユーザー ログオン名は、20 文字以下にする必要があります。次の文字は使用できません。\/ [] :| <> + = ; ?、*

      ユーザー アカウントを初めて作成する場合、このフィールドは "ユーザー ログオン名 (ユーザー プリンシパル名)" フィールドに基づいて自動的に入力されます。

    • [ユーザーは次回のログオン時にパスワード変更が必要]   次回のログオン時にユーザーにパスワードを変更するように求める場合は、このチェック ボックスをオンにします。このパスワードが正常に変更されるまで、ユーザーはログオンできません。

  9. [メール フローの設定] タブを使用して、メールボックスの配信オプション、およびメッセージ サイズやメッセージ配信の制限を構成します。

    • [配信オプション]   この設定を選択し、[プロパティ] をクリックして [配信オプション] ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログ ボックスを使用して、以下の設定を構成します。

      [代理送信]   [追加] をクリックして [メールボックスまたはメールが有効なユーザーを選択] ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログ ボックスを使用して、選択したメールボックスの代理で電子メールを送信するアクセス許可を受信者に与えます。 をクリックして一覧から受信者を削除します。

      [転送先]   このチェック ボックスをオンにし、[参照] をクリックして [受信者の選択] ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログ ボックスを使用して、このメールボックスに送信されたすべての電子メール メッセージの転送先となる受信者を選択します。

      [メッセージを転送先アドレスとメールボックスの両方に配信する]   [転送先] チェック ボックスをオンにすると、このチェック ボックスを選択して、メールボックスと転送先のアドレスの両方に配信される電子メールメッセージを指定できます。

      [最大受信者数]   このチェック ボックスをオンにして、このメールボックスで電子メールメッセージを 1 度に送信できる受信者数を制限します。

    • [メッセージのサイズ制限] この設定を選択し、[プロパティ] をクリックして [メッセージのサイズ制限] ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログ ボックスで、[最大メッセージ サイズ (KB)] チェック ボックスを使用すると、この受信者が送受信できるメッセージの最大サイズを設定できます。対応するテキスト ボックスに、メッセージの最大サイズをキロバイト (KB) 単位で入力します。メッセージ サイズは 0 ~ 2,097,151 KB の間の値にする必要があります。指定したサイズを超えるメッセージが受信者に送信されると、エラーの内容を表すメッセージと共にメッセージが送信者に返されます。

    • [メッセージの配信制限]   この設定を選択し、[プロパティ] をクリックして [メッセージの配信制限] ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログ ボックスを使用して、以下の設定を構成します。

      [すべての送信者]   受信者がすべての送信者からのメッセージを受け付けられるようにするには、このボタンをクリックします。これには、Exchange 組織内の送信者と外部の送信者の両方が含まれます。既定ではこのボタンが選択されます。このオプションに外部ユーザーが含まれるのは、[認証されたユーザーからのメッセージのみ] チェック ボックスをオフにした場合のみです。このチェック ボックスがオンの場合、外部ユーザーからのメッセージは拒否されます。

      [次の一覧に含まれる送信者のみ]   受信者が Exchange 組織内の指定された送信者からのメッセージのみを受け付けるようにするには、このボタンをクリックします。[追加] をクリックして [受信者の選択] ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログ ボックスには、Active Directory フォレスト内のすべての受信者の一覧が表示されます。目的の受信者を選択し、[OK] をクリックします。また、[検索] ボックスに名前を入力し、[検索開始] をクリックすることによって、特定の受信者を検索することもできます。

      [認証されたユーザーからのメッセージのみ]   このチェック ボックスをオンにすると、匿名ユーザーはこの受信者にメッセージを送信できなくなります。

      [拒否する送信者なし]   受信者が Exchange 組織内のいずれの送信者からのメッセージも拒否しないようにするには、このボタンをクリックします。既定ではこのボタンが選択されます。

      [次の一覧に含まれる送信者]   受信者が Exchange 組織内の指定した一連の送信者からのメッセージを拒否するようにするには、このボタンをクリックします。[追加] をクリックして [受信者の選択] ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログ ボックスには、Active Directory フォレスト内のすべての受信者の一覧が表示されます。目的の受信者を選択し、[OK] をクリックします。また、[検索] ボックスに名前を入力し、[検索開始] をクリックすれば、特定の受信者を検索することもできます。

  10. [メールボックスの機能] タブを使用して、以下のメールボックスの機能を表示または変更します。

    • [Outlook Web App]   この機能は既定で有効になっています。[無効にする] をクリックしてメールボックスに対してこの機能を無効にします。[プロパティ] をクリックし、対応するプロパティのページで Outlook Web App のメールボックス ポリシーをユーザーのメールボックスに追加します。Outlook Web App を使用すると、すべての Web ブラウザーから Exchange メールボックスにアクセスできます。詳細については、「Outlook Web App メールボックス ポリシーについて」を参照してください。

    • [Exchange ActiveSync]   この機能は既定で有効になっています。[無効にする] をクリックしてメールボックスに対してこの機能を無効にします。[プロパティ] をクリックし、対応するプロパティのページで Exchange ActiveSync のメールボックス ポリシーをユーザーのメールボックスに追加します。Exchange ActiveSync を使用すると、モバイル デバイスから Exchange メールボックスにアクセスできます。詳細については、「Exchange ActiveSync メールボックス ポリシーについて」を参照してください。

    • [ユニファイド メッセージング]   この機能は既定で無効になっています。ユニファイド メッセージング (UM) をメールボックスで有効にするには、EMC 結果ウィンドウでメールボックスを選択し、操作ウィンドウで [ユニファイド メッセージングの有効化] をクリックします。詳細については、「ユーザーのユニファイド メッセージングの有効化」を参照してください。

      UM が有効になっている場合は、[プロパティ] をクリックして対応するプロパティのページを選択し、ユーザーの UM 設定を構成します。詳細については、「UM が有効なユーザーのプロパティを表示または構成する」を参照してください。

    • [MAPI]   この機能は既定で有効になっています。[無効にする] をクリックしてメールボックスに対してこの機能を無効にします。MAPI を使用すると、Outlook などの MAPI クライアントから Exchange メールボックスにアクセスできます。この機能で使用できるプロパティのページはありません。

    • [POP3] および [IMAP4]   これらの機能は既定で有効になっています。[無効にする] をクリックして、メールボックスでこれらの機能を無効にします。[プロパティ] をクリックし、対応するプロパティのページで、サーバーから取得するメッセージの形式として MIME を指定します。

    • [アーカイブ] メールボックスにアーカイブが存在しない場合、このフィールドは空白です。アーカイブをこのメールボックスで有効にするには、EMC 結果ウィンドウでメールボックスを選択し、操作ウィンドウで [アーカイブを有効にする] をクリックします。メールボックスにアーカイブが存在する場合は、[プロパティ] をクリックし、対応するプロパティ ページを使用してこのメールボックスに関連付けられているアーカイブの名前を指定します。詳細については、「既存のメールボックスの個人用 (社内) アーカイブまたはクラウドベースのアーカイブの有効化」を参照してください。

  11. [予定表の設定] タブで、このメールボックスのカレンダー アテンダントの設定を変更します。カレンダー アテンダントは、Outlook などのクライアントによってユ-ザーが ログオンされていない場合でも、会議出席依頼を受信時に処理します。会議は "仮承諾" の状態で自動的に予定表に入れられるので、タイムスロットが重複して予約されることはありません。カレンダー アテンダントを使用して、ユーザーの要求を承諾および辞退できます。

    注意

    このタブは、リソース メールボックスでは表示されません。リソース メールボックスの予定表の設定を構成するには、後の「Use the EMC to configure resource mailbox properties」を参照してください。

    • [カレンダー応答を有効にする]   このチェック ボックスをオンにしてカレンダー アテンダントを有効にしたり、オフにして無効にしたりします。既定では有効になっています。カレンダー アテンダントが有効になっている場合、次の設定が有効になります。

      [転送された会議出席依頼に関する通知を削除済みアイテム フォルダーに移動]   このチェック ボックスをオンにすると、会議出席依頼の転送通知はカレンダー アテンダントで処理された後、削除済みアイテム フォルダーに移動されます。既定では、この設定は無効になっています。

      [古い会議出席依頼および応答を削除]   このチェック ボックスをオンにすると、カレンダー アテンダントは古かったり重複していたりする更新と応答メッセージを削除します。既定では、この設定は有効になっています。

      [新しい会議出席依頼を [仮承諾] として保存]   このチェック ボックスをオンにすると、受信した会議出席依頼が予定表上で "仮承諾" としてマークされます。このチェック ボックスをオフにすると、保留中の出席依頼は "空き" として設定されます。既定では、この設定は有効になっています。

      [Exchange 組織外からの会議出席依頼および応答を処理]   このチェック ボックスをオンにすると、カレンダー アテンダントが Exchange 組織外部からの会議出席依頼を処理します。既定では、この設定は無効になっています。

  12. [所属するグループ] タブを使用して、この受信者が所属しているグループの一覧を表示します。これらのグループには、メールが有効になっていないものもあります。メールが有効なグループには、横に封筒のアイコンが表示されます。このタブはメンバーシップ情報の変更には使用できません。受信者が組織内の 1 つ以上の動的配布グループの条件に一致する場合があります。ただし、動的配布グループはこのタブには表示されません。動的配布グループのメンバーシップは、使用時にその都度計算されるためです。詳細については、「配布グループの管理」を参照してください。

  13. 受信者の電子メール アドレスを構成するには、[電子メール アドレス] タブを使用します。既存のアドレスを変更したり、追加のアドレスを作成したりすることができます。各受信者には、Exchange 組織内部の少なくとも 1 つのプライマリ STMP アドレスおよび少なくとも 1 つの外部アドレスが必要です。

    • [追加]   この受信者の新しい電子メール アドレスを追加するには、[追加] をクリックします。ドロップダウン ボックスを使用して、次のアドレスの種類から選択します。

      [SMTP アドレス]   これは既定のアドレスの種類です。このボタンをクリックし、対応するダイアログ ボックスを使用して SMTP アドレスを追加します。

      [EUM アドレス]   このアドレスの種類は、ユーザー メールボックスでのみ使用できます。メール ユーザー、メール連絡先、配布グループ、またはメールが有効なパブリック フォルダーでは使用できません。EUM (Exchange ユニファイド メッセージング) アドレスは、Exchange 2010 組織内の UM が有効なユーザーを検索するために、ユニファイド メッセージング サーバーによって使用されます。EUM アドレスには、UM が有効なユーザーの内線番号と UM ダイヤル プランが含まれています。このボタンをクリックし、対応するダイアログ ボックスを使用して、EUM アドレスを追加します。

      [カスタム アドレス]   このボタンをクリックし、対応するダイアログ ボックスを使用してカスタム アドレス (FAX、X.400 など) を追加します。

      注意

      X.400 アドレスを除き、Exchange は、カスタム アドレスが適切な形式かどうかを検証しません。指定するカスタム アドレスが、そのアドレスの種類の書式要件に従っていることを確認する必要があります。

    • [編集]   選択した電子メール アドレスを変更するには、このボタンをクリックします。

    •    選んだメール アドレスを削除するには、このボタンをクリックします。

    • [返信に設定]   選択したアドレスを "返信" アドレスとして設定するには、このボタンをクリックします。受信者は、特定のアドレスの種類の電子メール アドレスを複数持つことができます。複数の電子メール アドレスを持つと、それらのうちのどのアドレスに届いたメッセージでも受信できます。ただし、受信者が送信するメッセージで使用できるアドレスは 1 つだけです。受信者に複数の電子メール アドレスがある場合は、受信者が送信するすべてのメッセージに対してプライマリ アドレスが使用されます。

      このボタンを使用できるのは、プライマリ アドレス以外のアドレスを選択した場合だけです。各アドレスの種類のプライマリ アドレスは太字で表示されます。

      Exchange 組織の電子メール アドレス ポリシーがこのメールボックスに適用されている場合、[返信に設定] の設定はそのポリシーによって制御されます。特定のアドレスの種類のプライマリ アドレスを変更するには、[電子メール アドレス ポリシーに基づいて電子メール アドレスを自動更新する] チェック ボックスをオフにする必要があります。

    • [外部に設定]   このボタンは、メール ユーザーとメール連絡先でのみ使用できます。ユーザー メールボックス、配布グループ、またはメールが有効なパブリック フォルダーでは使用できません。[外部に設定] をクリックして、選択した電子メール アドレスを受信者の外部電子メール アドレスとして指定します。

      注意

      このボタンは、外部メール アドレス以外を選んだときに有効になります。

    • [電子メール アドレス ポリシーに基づいて電子メール アドレスを自動更新する]   組織の電子メール アドレス ポリシーに加えられた変更に基づいて受信者の電子メール アドレスを自動的に更新するには、このチェック ボックスをオンにします。このチェック ボックスは既定でオンになっています。

  14. [メールボックスの設定] タブで、このメールボックスの次の設定を構成します。

    • [メッセージング レコード管理]   この設定を選択し、[プロパティ] をクリックして [メッセージング レコード管理] ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログ ボックスを使用して、以下の設定を構成します。

      [アイテム保持ポリシーの適用]   メールボックスのアイテム保持ポリシーを選択するには、このチェック ボックスをオンにして [参照] をクリックします。アイテム保持ポリシーの詳細については、「保持タグおよびアイテム保持ポリシーについて」を参照してください。

      [この期間中アイテム保持ポリシーを停止する]   保存機能の期間を指定するには、このチェック ボックスをオンにしてメールボックスの保存機能を有効にし、[開始日][終了日] の設定を使用します。保存機能の詳細については、「保持タグおよびアイテム保持ポリシーについて」を参照してください。

      [訴訟ホールドを有効にする]   メールボックスを訴訟ホールドの対象にするには、このチェック ボックスをオンにします。訴訟ホールドにより、削除されたメールボックス アイテムが保管され、メールボックス アイテムに対する変更が記録されます。探索検索で削除されたアイテムや変更されたアイテムのすべてのインスタンスが返されます。訴訟ホールドの詳細については、「訴訟ホールドについて」を参照してください。

      [メッセージング レコード管理の説明の URL]   組織の訴訟ホールドまたは保存機能ポリシーの詳細が含まれている Web ページまたはドキュメントの場所を入力するには、このボックスを使用します。この URL は、Microsoft Outlook 2010 の「Backstage (英語)」領域に表示されています。これにより、ユーザーがリンクされたヘルプ ドキュメントにアクセスしやすくなります。また、一般的な質問に回答することで、ヘルプ デスクや法務部門への問い合わせが減少する可能性があります。

      [コメント]   Microsoft Outlook 2010 の「Backstage (英語)」領域でメールボックス ユーザーに表示するコメントを入力するには、このフィールドを使用します。

    • [共有]   この設定を選択し、[プロパティ] をクリックして [共有] ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログ ボックスを使用して、このメールボックスの共有ポリシーを設定します。詳細については、「メールボックスに共有ポリシーを適用する」を参照してください。

    • [格納域の制限]   この設定を選択し、[プロパティ] をクリックして [格納域の制限] ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログ ボックスを使用して、このメールボックスの格納域の制限を設定します。詳細については、「メールボックスの記憶域のクォータを構成する」を参照してください。

    • [アーカイブ クォータ]   この設定を選択し、[プロパティ] をクリックして [アーカイブ クォータ] ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログ ボックスを使用して、このメールボックスのアーカイブの制限を設定します。このメールボックスでアーカイブが有効になっていない場合は、[プロパティ] ボタンが使用できなくなります。詳細については、「個人用 (社内) アーカイブのアーカイブ クォータの構成」を参照してください。

    • [役割の割り当てポリシー]   この設定を選択し、[プロパティ] をクリックして [役割の割り当てポリシー] ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログ ボックスを使用して、このユーザーの役割の割り当てポリシーを適用します。[参照] をクリックして、利用可能な役割の割り当てポリシーを表示します。詳細については、「メールボックスの割り当てポリシーを変更する」を参照してください。

    • [アドレス帳ポリシー]   この設定を選択し、[プロパティ] をクリックして [アドレス帳ポリシー] ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログ ボックスを使用して、このメールボックスのアドレス帳ポリシー (ABP) を適用します。[参照] をクリックして [アドレス帳ポリシーの選択] ダイアログ ボックスを開きます。このメールボックスに関連付けるポリシーを選択するには、このダイアログ ボックスを使用します。詳細については、「アドレス帳ポリシーについて」を参照してください。

EMC を使用してリソース メールボックス プロパティを構成する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「メールボックスのアクセス許可」の「受信者アクセス許可のプロビジョニング」。

前の画面でリスト表示されているプロパティの他に、リソース メールボックスには EMC を使用して構成できる固有の設定があります。シェルを使用してリソース メールボックスを構成する方法の詳細については、「リソース メールボックスのカスタム リソース プロパティを構成する」を参照してください。

  1. コンソール ツリーで、[受信者の構成][メールボックス] にアクセスします。

  2. 結果ウィンドウで、構成するリソースのメールボックスを選びます。

  3. 操作ウィンドウで、リソース メールボックス名の下にある [プロパティ] をクリックします。

  4. [リソースの一般情報] タブを使用して、リソース メールボックスの全般的な設定を構成します。

    • [リソースの容量]   このボックスを使用して、このリソースの容量を指定します。たとえば、部屋リソースの場合、部屋の最大収容人数を指定します。

    • [リソースのカスタム プロパティ]   このボックスを使用して、ユーザーが検索できるカスタム リソース プロパティを指定します。Outlook では、プロパティは、ユーザーが [すべての会議室] アドレス帳を選択したときに [説明] 列に表示されます。

    • [リソース予約アテンダントを有効にする]   リソース予約アテンダントがリソースの出席依頼と取り消しを自動的に処理できるようにするには、このチェック ボックスをオンにします。

      注意

      このチェック ボックスをオンにしなかった場合、[リソース ポリシー] タブ、[リソース ポリシー内の出席依頼] タブ、および [リソース ポリシー外の出席依頼] タブで構成した設定は有効になりません。

  5. [リソース ポリシー] タブを使用して、リソース メールボックスが自動的に出席依頼を受け入れる条件を指定します。

    • [重複する会議出席依頼を許可する]   リソース予約アテンダントによって重複する会議出席依頼をスケジュールできるようにするには、このチェック ボックスをオンにします。

    • [会議の繰り返しを許可]   会議の繰り返しをスケジュールできるようにするには、このチェック ボックスをオンにします。

    • [稼動時間内にのみスケジュールの設定を許可する] リソースのスケジュール設定を稼動時間内にできるようにするには、このチェック ボックスをオンにします。ユーザーは、Outlook または Outlook Web App を使用して、稼動時間を設定できます。管理者は、リソース メールボックスの Set-MailboxCalendarConfiguration コマンドレットを使用して、稼動時間を設定できます。

    • [終了時刻が予約可能な期間の終了時刻を越えている繰り返しの会議を拒否]   予約可能な時間帯を超える繰り返し会議の出席依頼を、リソース予約アテンダントが拒否できるようにするには、このチェック ボックスをオンにします。

    • [予約可能な期間 (日)]   このボックスを使用して、部屋を事前に予約できる日数を指定します。たとえば、予約可能な時間帯が 90 日に設定され、リソースを今日の日付から 4 か月間スケジュールする出席依頼を受信した場合、リソース予約アテンダントは出席依頼を拒否します。

    • [最大期間 (分)]   このボックスを使用して、リソースをスケジュールできる最大時間 (分) を指定します。

    • [重複の最大数]   このボックスを使用して、定期的な会議に対して許可される重複の最大数を指定します。重複する定期的な会議のインスタンス数がこの数字を超えると、定期的な会議は拒否されます。

    • [許可される競合の割合]   このボックスを使用して、定期的な会議に許可される重複の割合のしきい値を指定します。他の会議と重複する定期的な会議のインスタンス数の割合がしきい値を超えると、定期的な会議出席依頼は拒否されます。

    • [このメールボックスの代理人を指定します]   リソース メールボックスのスケジュール オプションを制御できる代理人を追加するには、[追加] をクリックします。このリソース メールボックスから代理人を削除するには、[削除] をクリックします。

    • [代理人に会議出席依頼を転送する]   すべての会議出席依頼を代理人に転送するには、このチェック ボックスをオンにします。

  6. [リソースの情報] タブを使用すると、リソースの予定表に表示される会議情報を指定できます。

    • [添付ファイルを削除]   受信するすべての出席依頼から添付ファイルを削除するには、このチェック ボックスをオンにします。

    • [コメントの削除]   受信するすべての出席依頼からコメントを削除するには、このチェック ボックスをオンにします。

    • [件名の削除]   受信するすべての出席依頼の件名を削除するには、このチェック ボックスをオンにします。

    • [非予定表アイテムの削除]   受信するすべての出席依頼から非予定表アイテムを削除するには、このチェック ボックスをオンにします。

    • [開催者名を件名に追加する]   リソースの依頼者名を出席依頼の件名に追加するかどうかを指定するには、このチェック ボックスをオンにします。

    • [承諾した会議に設定されたプライベート フラグを削除する]   受信するすべての出席依頼からプライベート フラグを削除するには、このチェック ボックスをオンにします。

    • [競合のため、会議出席依頼を辞退する際に開催者情報を送信]   拒否された出席依頼に関する開催者の情報を送信するには、このチェック ボックスをオンにします。

    • [開催者が受信する応答メッセージをカスタマイズする]** [テキストを追加する]** チェック ボックスをオンにして、会議の辞退時に依頼者が受信するメッセージをカスタマイズし、[追加テキスト] フィールドに追加情報を入力します。

    • [カレンダーの保留中の要求を仮承諾としてマークします]   保留中のすべての出席依頼をリソースの予定表で仮承諾として設定するように指定するには、このチェック ボックスをオンにします。代理人は、必要に応じて出席依頼を承諾または辞退することができます。

  7. [リソース ポリシー内の出席依頼] タブを使用すると、リソース ポリシーの構成内で出席依頼を送信できるユーザーを指定できます。

    • [自動的に承認される、ポリシー内会議要求を送信できるユーザーを指定します]** [すべてのユーザー]** または [選択した受信者] をクリックします。[選択した受信者] をクリックする場合は、受信者を選択するために [追加] をクリックする必要があります。また、[削除] をクリックして選択した受信者を削除することもできます。

    • [リソース メールボックスの代理人によって承認されるポリシー内会議出席依頼を送信できるユーザーを指定します]** [すべてのユーザー]** または [選択した受信者] をクリックします。[選択した受信者] をクリックする場合は、受信者を選択するために [追加] をクリックする必要があります。また、[削除] をクリックして選択した受信者を削除することもできます。

  8. [リソース ポリシー外の出席依頼] タブを使用すると、ポリシー外の出席依頼を送信できるユーザーを指定できます。ポリシー外の出席依頼を送信するアクセス許可を持つユーザーの場合、その出席依頼は拒否されませんが、リソースの代理人のいずれかによる承諾が必要になります。

    • [すべてのユーザー]   すべてのユーザーがリソース ポリシーの構成を満たさないリソースの出席依頼を送信できるようにするには、このボタンをクリックします。

    • [選択した受信者]   ポリシー外の出席依頼を送信できる特定のユーザーを選択するには、このボタンをクリックします。

シェルを使用してユーザー メールボックスのプロパティを構成する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「メールボックスのアクセス許可」の「受信者アクセス許可のプロビジョニング」。

この例では、John Peoples の電子メール メッセージを Jose De Oliveira (jose@contoso.com) のメールボックスに転送する方法を示します。

Set-Mailbox -Identity John -DeliverToMailboxAndForward $true -ForwardingAddress jose@contoso.com 

この例では、Get-Mailbox コマンドを使用してマーケティング組織単位内のすべてのメールボックスを検索し、Set-Mailbox コマンドを使用してこれらのメールボックスを構成しています。カスタム警告、送信禁止、および送受信禁止の各制限は、それぞれ 200 MB (メガバイト)、250 MB、280 MB に設定され、メールボックス データベースの既定の制限は無視されます。このコマンドを使用すると、特定のメールボックスのセットに対する制限を、組織内の他のメールボックスより大きく、または小さく構成することができます。

Get-Mailbox -OrganizationalUnit "Marketing" | Set-Mailbox -IssueWarningQuota 209715200 -ProhibitSendQuota 262144000 -ProhibitSendReceiveQuota 293601280 -UseDatabaseQuotaDefaults $false 

この例では、Get-User コマンドを使用して顧客サービス部門のすべてのユーザーを検索した後、Set-Mailbox コマンドを使用して、メッセージを送信できる最大メッセージ サイズを 2 MB に変更しています。

Get-User -Filter "Department -eq 'Customer Service'" | Set-Mailbox -MaxSendSize 2097152

この例では、メールヒント翻訳をフランス語と中国語で設定しています。

Set-Mailbox JohnD@contoso.com -MailTipTranslations ("FR: C'est la langue française", "CHT: 這是漢語語言")

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