Initial Memory Percentage レジストリ値を削除する方法

 

Initial Memory Percentage レジストリ設定は、Exchange インフォメーション ストアに割り当てられるメモリ量の初期値を、Exchange サーバーの総物理メモリ容量の 10% に調整するために導入されたものです。この初期割り当て値で開始し、後で増加することで、仮想メモリの断片化の頻度を減らすことができます。このレジストリ値は任意に設定するものではなく、Microsoft 製品サポート サービス (PSS) からの助言と指示があった場合にのみ使用してください。

Exchange Server 2003 には、仮想メモリの断片化の削減に役立つ Windows 2000 Advanced Server および Windows Server® 2003 用の特別な起動スイッチのサポートが含まれており、また Exchange Server クラスタでの仮想メモリの断片化を防止する変更が加えられています。したがって、Exchange Server 2003 では Initial Memory Percentage レジストリ値は必要ありません。

Initial Memory Percentage レジストリ値は、Exchange 2000 Server を実行しているコンピュータでのみ機能します。Exchange Server 2003 ではこの値があっても無視するため、値は影響を及ぼしません。このため、Exchange Server を Exchange 2000 Server から Exchange Server 2003 にアップグレードする前に、このレジストリ値を削除する必要があります。

開始する前に

この手順にはレジストリの編集に関する情報が含まれていることに注意して、このトピックの手順を実行してください。

Caution注意 :
レジストリの編集を誤ると、オペレーティング システムの再インストールを余儀なくされるような重大な問題が発生する可能性があります。レジストリの編集を誤ったために発生した問題は、解決できない場合があります。レジストリを編集する前に、大切なデータはすべてバックアップしてください。

手順

Initial Memory Percentage レジストリ設定を削除するには、次の操作を行います。

  1. レジストリ エディタを起動します。

  2. HKLM\System\CurrentControlSet\Services\MSExchangeIS\ParametersSystem に移動します。

  3. 右側のペインで、Initial Memory Percentage レジストリ値を削除します。

  4. レジストリ エディタを終了し、Microsoft Exchange Information Store サービスを再開して変更内容を有効にします。

詳細情報

  • このレジストリ値を使用する場合の既知の問題の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の文書番号 810883「[XADM] Initial Memory Percentage レジストリ値が有効にならない」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=3052&kbid=810883) を参照してください。
  • レジストリを編集する方法については、マイクロソフト サポート技術情報の文書番号 256986「Microsoft Windows レジストリの説明」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=3052&kbid=256986) を参照してください。