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ローカルの移動要求の作成

適用先 : Exchange Server 2010

移動要求は、メールボックスをあるメールボックス データベースから別のデータベースに移動する処理です。ローカル移動要求は、単一フォレスト内で発生するメールボックスの移動です。詳細については、「移動要求について」を参照してください。

Bb124495.note(ja-jp,EXCHG.140).gif注 :
Exchange 2003 データベースからメールボックスを移動している間、メールボックスはオフラインになります。
Bb124495.note(ja-jp,EXCHG.140).gif注 :
Exchange 管理コンソールに複数ドメイン環境のすべての移動要求を表示するには、受信者の範囲を変更してフォレスト全体を表示するようにする必要があります。詳細については、「受信者の範囲の変更」を参照してください。

移動要求に関連する他の管理タスクについては、「移動要求の管理」を参照してください。

実行内容

  • EMC を使用してローカル移動要求を作成する
  • シェルを使用してローカル メールボックスの移動を作成する

EMC を使用してローカル移動要求を作成する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「メールボックスのアクセス許可」の「メールボックスの移動」。

  1. コンソール ツリーで、[受信者の構成] > [メールボックス] にアクセスします。
  2. 結果ウィンドウで、移動するメールボックスを選択します。
  3. 操作ウィンドウで、[ローカル移動要求の新規作成] をクリックします。
  4. [概要] ページで、次の設定を構成します。
    • [新しい移動要求が次のメールボックスに発行されます]   このボックスには、結果ウィンドウで選択したメールボックスが表示されます。メールボックスを追加または削除する場合は、[キャンセル] をクリックし、結果ウィンドウで変更します。
    • [移動先メールボックス データベース]   [参照] をクリックして、[メールボックス データベースの選択] ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログ ボックスを使用して、メールボックスの移動先のターゲット メールボックス データベースを選択します。[OK] をクリックしてウィザードに戻ります。
  5. **[移動オプション]**ページで、破損したメッセージが見つかった場合にこれを管理する方法を指定します。
    • [メールボックスをスキップする]   このボタンをクリックして、破損したメッセージを含むメールボックスを移動しないことを指定します。このオプションは選択しておくことをお勧めします。前回の処理で移動要求が失敗した場合に限り、[破損メッセージをスキップする] を選択してください。
    • [破損メッセージをスキップする]   このボタンをクリックしてメールボックスを移動しますが、破損メッセージは移動されません。このオプションを選択した場合、[スキップするメッセージの最大数] を設定する必要があります。前回の処理でメールボックスの移動に失敗した場合以外は、[メールボックスをスキップする] オプションを選択することをお勧めします。
    • [スキップするメッセージの最大数]   [破損メッセージをスキップする] を選択した場合は、この一覧を使用して「-12,147,483,647」の数字を指定します。「 -1」を指定した場合、破損メッセージを数に制限なくスキップします。
  6. [ローカル移動要求の新規作成] ページで、構成設定を確認します。[新規作成] をクリックして移動要求を作成します。変更するには、[戻る] をクリックします。
  7. [完了] ページで以下のことを確認し、[終了] をクリックしてウィザードを終了します。
    • [完了] の状態は、ウィザードでタスクが正常に完了したことを示します。
    • [失敗] の状態は、タスクが完了しなかったことを示します。タスクが失敗した場合は、説明の概要を確認し、[戻る] をクリックして構成を変更します。
  8. [終了] をクリックしてウィザードを閉じます。

シェルを使用してローカル メールボックスの移動を作成する

メールボックスを移動する前に、WhatIf パラメーターを使用して移動準備ができているかどうかをテストできます。

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「メールボックスのアクセス許可」の「メールボックスの移動」。

移動準備ができているかどうかをテストする

この例では、WhatIf スイッチを使用して Tony Smith のメールボックスを新しいデータベース DB01 に移動する準備ができているかと、コマンドにエラーがないかをテストします。WhatIf スイッチを使用すると、システムによってメールボックスのチェックが実行されます。メールボックスの移動準備ができていない場合は、エラーが表示されます。

New-MoveRequest -Identity 'tony@alpineskihouse.com' -TargetDatabase DB01 -WhatIf

ローカル移動要求を作成する

この例では、Tony Simth のメールボックスを新しいデータベース DB01 に移動します。

New-MoveRequest -Identity 'tony@alpineskihouse.com' -TargetDatabase DB01

バッチ移動要求の作成

この例では、BatchName パラメーターの値に「DB01ToDB02」を指定して、データベース DB01 のすべてのメールボックスについてバッチ移動要求を作成し、データベース DB02 に移動します。

Get-Mailbox -Database DB01 | New-MoveRequest -TargetDatabase DB02 -BatchName "DB01toDB02"

完了前に中断する移動要求の作成

この例では、すべての初期コンテンツを移動後、メールボックスがロックダウンされ新しい場所に交換される前に中断される移動要求を作成します。

New-MoveRequest -Identity 'tony@alpineskihouse.com' -TargetDatabase DB01 -SuspendWhenReadyToComplete

特定のサーバーによって処理される移動要求の作成

この例では、特定のクライアント アクセス サーバー CAS1.contoso.com によって処理される移動要求を作成します。サーバーには Microsoft Exchange メールボックス レプリケーション サービスがインストールされています。

New-MoveRequest -Identity 'tony@alpineskihouse.com' -TargetDatabase DB01 -MRSServer CAS1.Contoso.com

中断された移動要求の作成

この例では、データベース DB01 上のすべてのメールボックスで中断されるバッチ移動要求を作成しています。移動要求をすぐに作成して、電子メールのトラフィックが少ない夜間に再開する場合に、このコマンドを実行できます。

Get-Mailbox -Database DB01 | New-MoveRequest -TargetDatabase DB02 -BatchName "26August"

その他のタスク

メールボックスを移動した後で、次の操作も実行できます。