MSExchangeTransport のログ出力の設定を変更する方法

 

トランスポートに関する問題の原因を特定するために、MSExchange Transport のイベントを表示します。Exchange Server のメッセージの流れに関する問題が発生した場合は、直ちに MSExchangeTransport に関連するログ出力のレベルを上げます。ログ出力のレベルは、アプリケーション ログに出力されるデータの量を制御します。より多くのイベントをログ出力すると、アプリケーション ログに表示されるトランスポートの関連イベントも多くなります。したがって、メッセージの流れに関する問題の原因をより特定しやすくなります。SMTP ログ ファイルは、Exchsrvr\サーバー名.log フォルダにあります。

メールの流れと SMTP に関するトラブルシューティング」の「SMTP キューについて」で説明されているように、特定のルーティングおよびトランスポート コンポーネントで問題が発生すると、キューにメッセージが蓄積されます。特定のキューで問題が発生している場合は、そのキューに影響を与えているコンポーネントのログ出力のレベルを上げてください。

開始する前に

このトピックの手順を実行する前に、「メールの流れと SMTP に関するトラブルシューティング」を参照してください。

この手順を実行するには、以下のアクセス許可が必要です。

  • ローカル管理者グループのメンバおよび管理グループ レベルで適用された Exchange 管理者の役割を持つグループのメンバ

手順

MSExchangeTransport のログ出力の設定を変更するには、次の操作を行います。

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントします。次に、[Microsoft Exchange] をポイントし、[システム マネージャ] をクリックします。

  2. コンソール ツリーで [サーバー] を展開し、[<サーバー名>] を右クリックします。次に、[プロパティ] をクリックします。

  3. [診断ログ] タブをクリックします。

  4. [サービス][MSExchangeTransport] をクリックします。

  5. [分類] で、ログ出力のレベルを構成する分類をクリックします。

    • ルーティングの問題のトラブルシューティングを行うには、[Routing Engine/Service] を選択します。[ルーティング待ちのメッセージ] SMTP キューにメッセージが蓄積されている場合は、このコンポーネントのログ出力のレベルを上げます。
    • Active Directory、配布リストの展開、および他のカテゴライザの問題についてトラブルシューティングを行うには、[Categorizer] を選択します。[ディレクトリ参照待ちのメッセージ] SMTP キューにメッセージが蓄積されている場合は、このコンポーネントのログ出力のレベルを上げます。
    • Connection Manager によるダイヤルアップ接続や仮想プライベート ネットワーク接続の問題のトラブルシューティングを行うには、[Connection Manager] を選択します。
    • キュー エンジンに関する問題のトラブルシューティングを行うには、[Queuing Engine] を選択します。メールの流れに関する問題が発生しており、どのキューにもメールが蓄積されていない場合は、このコンポーネントのログ出力のレベルを上げます。
    • Exchange ストア ドライバの問題のトラブルシューティングを行うには、[Exchange Store Driver] を選択します。ローカル配信の SMTP キューまたは X.400 キューにメッセージが蓄積されている場合、あるいは Exchange 5.x サーバーまたは他のメール システムからのメール受信に関する問題がある場合は、このコンポーネントのログ出力のレベルを上げます。
    • 一般的な SMTP の問題のトラブルシューティングを行うには、[SMTP Protocol] を選択します。[リモート配信] SMTP キューにメッセージが蓄積されている場合は、このコンポーネントのログ出力のレベルを上げます。
    • NTFS ストア ドライバの問題のトラブルシューティングを行うには、[NTFS Store Driver] を選択します。SMTP 仮想サーバーの Queue フォルダにメッセージが蓄積され、メッセージの処理が遅いか、メッセージが処理されていない場合は、このカテゴリのログ出力のレベルを上げます。
    • [ログ出力のレベル][なし][最小][中]、または [最大] を選択します。トラブルシューティングが目的の場合は、[最大] をクリックします。
    Caution注意 :
    Exchange サービスのログ出力のレベルを上げると、パフォーマンスが多少低下します。アプリケーション ログのサイズを増やし、生成されるデータがすべて格納されるようにすることをお勧めします。アプリケーション ログのサイズを増やさないと、アプリケーション ログがいっぱいになっている旨を通知するアラームを頻繁に受信することになります。