Disable-StorageGroupCopy

  • [アーティクル]

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2007-08-06

ここでは、 Disable-StorageGroupCopy コマンドレットを使用して、ローカル連続レプリケーション (LCR) を無効にして、ストレージ グループとそのデータベースのパッシブ コピー、および Microsoft Exchange Server 2007 を実行するメールボックス サーバーからパッシブ コピーに関連するすべての構成情報を削除する方法について説明します。

ここでは、Disable-StorageGroupCopy コマンドレットを使用して、スタンバイ連続レプリケーション (SCR) を無効にし、SCR のターゲット ストレージ グループとそのデータベース、および構成情報を Microsoft Exchange Server 2007 Service Pack 1 (SP1) を実行するメールボックス サーバーから削除する方法についても説明します。

構文

disable-StorageGroupCopy -Identity <StorageGroupIdParameter> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-StandbyMachine <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

解説

Exchange 管理者は、ストレージ グループの LCR または SCR を無効にすることもできます。Disable-StorageGroupCopy 処理の完了後、ストレージ グループのパッシブ コピーの構成は削除されます。

note注 :
このコマンドレットは連続レプリケーションを無効にしますが、ストレージ グループのコピーからストレージ グループ ファイルやデータベース ファイルを削除することはありません。管理者はこれらのファイルをファイル システムから手動で削除する必要があります。

Disable-StorageGroupCopy コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに Exchange サーバー管理者の役割、および対象サーバーのローカルの Administrators グループが委任されている必要があります。アクセス許可、役割の委任、および Exchange 2007 を管理するために必要な権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

パラメータ

パラメータ 必須 種類 説明

Identity

必須

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.StorageGroupIdParameter

Identity パラメータには、次のいずれかの値を指定します。

  • GUID
  • ストレージ グループの名前

Confirm

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

Confirm パラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するには、コマンドの処理内容を確認する必要があります。Confirm パラメータで値を指定する必要はありません。

DomainController

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

Active Directory ディレクトリ サービスでクラスタ化メールボックス サーバーを検索するドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定するには、コマンドに DomainController パラメータを含めます。

StandbyMachine

省略可能

System.String

StandbyMachine パラメータは Exchange 2007 SP1 に追加された新しいパラメータです。このパラメータは SCR のターゲットとして無効にされているサーバーの名前の指定に使用されます。このパラメータは、SCR のターゲットを無効にする場合に使用する必要があります。このパラメータを指定しなかった場合は、指定したストレージ グループのローカルの LCR またはクラスタ連続レプリケーション (CCR) コピーが無効になります。

WhatIf

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

WhatIf パラメータには、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。WhatIf パラメータで値を指定する必要はありません。

エラー

エラー 説明

'SGName' does not have local continuous replication enabled.

ストレージ グループで LCR が有効になっていません。

The storage group that you specified is a recovery storage group. This task cannot be used with recovery storage groups. Specified storage group: {0}

回復用ストレージ グループに処理を実行できません。

例

最初の例は、SG1 という名前のストレージ グループの LCR が無効になっている Disable-StorageGroupCopy コマンドを示しています。

2 番目の例は、SG1 という名前のストレージ グループの Server2 という名前のサーバーで SCR ターゲットを無効にする方法を示しています。

Disable-StorageGroupCopy -Identity SG1
Disable-StorageGroupCopy -Identity SG1 -StandbyMachine Server2

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。