Exchange 2007 管理ツールをインストールする方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2010-07-20

ここでは、Microsoft Exchange Server 2007 セットアップ ウィザードを使用して、Exchange 2007 管理ツールをインストールする方法について説明します。管理ツールを使用すると、Exchange 組織をリモートで管理できます。管理ツールには、以下のものが含まれます。

  • Exchange 管理コンソール
  • Exchange 管理シェル
  • Exchange ヘルプ ファイル
  • Microsoft Exchange ベスト プラクティス アナライザ ツール
  • Exchange トラブルシューティング アシスタント ツール

開始する前に

この手順を実行するには、使用するアカウントに Exchange 組織管理者の役割が委任されている必要があります。Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

Exchange 管理ツールをインストールする前に、Exchange 2007 に必要な前提条件をインストールする必要があります。必要な前提条件をインストールする手順の詳細については、「Exchange 2007 のシステム要件」および「Windows Server 2008 または Windows Vista に Exchange 2007 SP1 および SP2 の前提条件をインストールする方法」を参照してください。

また、この手順を実行する前に、次のことを確認してください。

  • Exchange 管理ツールをインストールしたコンピュータに 64 ビット プロセッサと 64 ビットのオペレーティング システムが搭載されている場合は、64 ビット版の管理ツールをインストールする必要があります。Exchange 管理ツールをインストールしたコンピュータに 32 ビット プロセッサと 32 ビットのオペレーティング システムが搭載されている場合は、32 ビット版の管理ツールをインストールする必要があります。64 ビット版の管理ツールをダウンロードするには、Exchange 2007 をインストールするために使用した同じメディアまたはダウンロードを使用します。32 ビット版のダウンロードの詳細については、「Microsoft Exchange Server 2007 管理ツール (32 ビット版)」を参照してください。

  • 次の表は、Exchange 管理ツールのみのインストールがサポートされるオペレーティング システムの一覧です。

    Exchange 管理ツールがサポートされるオペレーティング システム

    Exchange のバージョン サポートされるオペレーティング システム

    RTM (Release To Manufacturing) 版の Exchange 2007、32 ビット プロセッサ

    • Windows Server 2003 SP1 Standard Edition または Enterprise Edition
    • Windows Server 2003 R2 Standard Edition または Enterprise Edition
    • Windows XP SP2

    Exchange 2007 RTM、64 ビット プロセッサ

    • Windows XP x64 Edition
    • Exchange 2007 の元のリリースでサポートされるオペレーティング システム

    Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1)、32 ビット プロセッサ

    • Windows Vista
    • Windows Server 2008 Standard Edition または Enterprise Edition
    • Windows Server 2003 SP2 Standard Edition または Enterprise Edition
    • Windows Server 2003 R2 SP2 Standard Edition または Enterprise Edition
    • Windows XP SP2

    Exchange 2007 SP1、64 ビット プロセッサ

    • Windows Vista
    • Windows Server 2008、64 ビット版
    • Windows XP x64 Edition
    • Exchange 2007 SP1 でサポートされるオペレーティング システム
  • Exchange 2007 以前 (または関連付けられた管理ツール) を Outlook 2007 を実行しているのと同じコンピュータにインストールし、ユーザーのメールボックスでユニファイド メッセージング (UM) が有効になっている場合は、Outlook 2007 の [ボイス メール] タブを使用してボイス メールのオプションを構成できません。このタブのボイス メールのオプションは淡色表示されます。ただし、Outlook Web Access を使用してボイス メールのオプションを構成できます。
    この問題を解決するには、以下の手順を実行します。

    1. Microsoft Exchange または Microsoft Exchange 管理ツールをアンインストールします。

    2. レジストリ エディタで、次のレジストリ サブキーを見つけます。
      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows Messaging Subsystem\MSMapiApps

      warning注意 :
      レジストリに対して誤った編集を行うと、重大な問題が発生する可能性があり、オペレーティング システムの再インストールが必要になる場合があります。 誤ったレジストリ編集に起因する問題は、解決できない場合もあります。 レジストリを編集する前に、重要なデータをバックアップしてください。
    3. 次の値を削除します。
      文字列 :EMSMDB32.DLL
      文字列 :EMSABP32.DLL

    4. サーバーで Outlook 2007 を再インストールします。

    サポートされているオペレーティング システムの詳細については、「Exchange 2007 のシステム要件」を参照してください。

手順

Exchange Server 2007 セットアップ ウィザードを使用して Exchange 2007 管理ツールをインストールするには、次の操作を行います。

  1. 管理ツールをインストールするサーバーにログオンします。

  2. Exchange 2007 をダウンロードしたディレクトリまたは DVD から Setup.exe を実行します。

  3. [開始] ページで、手順 1. ~ 3. を完了します。

    note注 :
    Microsoft .NET Framework 2.0、Microsoft 管理コンソール (MMC) 3.0、および Microsoft Windows PowerShell が既にインストールされている場合は、これらの手順は使用できません。Microsoft .NET Framework 2.0 をインストールしていない場合、.NET Framework Developer Center へのリンクが表示されます (このサイトは英語の場合があります)。Microsoft 管理コンソール (MMC) 3.0 をインストールしていない場合は、「MMC 3.0 アップデートは、Windows Server 2003 と Windows XP の入手できます。」に移動します。Microsoft Windows PowerShell をインストールしていない場合、「1 の Windows Server 2003 Service Pack と 2 Windows XP service pack Windows PowerShell 1.0 英語インストール パッケージ」へのリンクが表示されます。
  4. [開始] ページで、[ステップ 4: Microsoft Exchange のインストール] をクリックします。セットアップによって、Exchange 2007 をインストールするコンピュータのローカルにセットアップ ファイルがコピーされます。

  5. Exchange Server 2007 セットアップ ウィザードの [概要] ページで、[次へ] をクリックします。

  6. [使用許諾契約書] ページで、[使用許諾契約書に同意します] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  7. [エラー レポート] ページで、[はい] または [いいえ] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  8. [インストールの種類] ページで、[Exchange Server のカスタム インストール] をクリックします。Exchange 2007 インストールのパスを変更する場合は、[参照] をクリックし、フォルダ ツリーで適切なフォルダに移動して、[OK] をクリックします。[次へ] をクリックします。

    セットアップ ウィザードの [インストールの種類] ページ

  9. [サーバーの役割の選択] ページで、[管理ツール] を選択します。

    note注 :
    管理ツールは、他のサーバーの役割をインストールすると、自動的にインストールされます。

    セットアップ ウィザードの [サーバーの役割の選択] ページ

  10. このコンピュータが組織内の最初の Exchange 2007 サーバーである場合は、[Exchange 組織] ページで Exchange 2007 組織の名前を入力します。

    Exchange Server 組織の名前には、以下の文字のみを含めることができます。

    • A ~ Z
    • a ~ z
    • 0 ~ 9
    • スペース (先頭または末尾を除く)
    • ハイフンまたはダッシュ

    組織名の長さは、64 文字以下です。組織名を省略 (空白に) することはできません。組織名にスペースが含まれる場合は、二重引用符で囲む必要があります。

  11. [インストールの前提条件の確認] ページで、状態を確認し、組織およびサーバーの役割の前提条件の確認が正常に完了したかどうかを判断します。正常に完了していた場合は、[インストール] をクリックし、Exchange 2007 をインストールします。

  12. [完了] ページで、[終了] をクリックします。

詳細情報

Exchange 2007 プラットフォーム バージョンの詳細については、「Exchange Server 2007: プラットフォーム、エディション、バージョン」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。