Exchange Server 2007: プラットフォーム、エディション、バージョン

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2013-03-13

Microsoft Exchange Server 2007 および Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1) は、Standard Edition と Enterprise Edition の 2 つのサーバーのエディションで使用できます。これらのエディションの詳細については、次の Microsoft Office Web サイトを参照してください:Exchangeこのサイトによる、主なバージョンの違いは以下のとおりです:

  • Enterprise Edition だけが、サーバーあたり最大 50 のデータベースに拡張できます。Standard Edition は、サーバーあたり 5 つのデータベースに拡張できます。
  • 運用環境の Microsoft Windows フェールオーバー クラスターでは、Enterprise Edition だけがサポートされています。運用環境の Windows フェールオーバー クラスターでは、Standard Edition がサポートされていません。したがって、シングル コピー クラスターおよびクラスター連続レプリケーションは Enterprise Edition でのみサポートされています。フェールオーバー クラスター内に Exchange 2007 を展開する場合、Exchange 2007 がインストールされる各ノードには Enterprise Edition ライセンスが必要です。

Exchange 2007 および Exchange 2007 SP1 は 2 つのエディションで使用できますが、これらはプロダクト キーによって定義されるライセンス エディションです。プラットフォームごとにバイナリ ファイルのセットが 1 つずつあり (x64 システム用と x86 システム用)、両方のエディションで同じバイナリ ファイルが使用されます。有効なライセンスのプロダクト キーを入力すると、サーバーのサポートされているエディションが設定されます。プロダクト キーに関するその他の重要な情報については、このトピックで後述する「評価とプロダクト キー」を参照してください。

Exchange 2007 は、Standard Edition と Enterprise Edition とも呼ばれる 2 つのクライアント アクセス ライセンス (CAL) エディションでも使用できます。サーバー エディションと CAL エディションは混在させることができます。たとえば、Enterprise Edition CAL を Standard Edition に対して使用できます。同様に、Standard Edition CAL を Enterprise Edition に対して使用できます。Enterprise Edition CAL は追加用の CAL であり、Standard Edition CAL を購入して、Enterprise Edition CAL を追加するということです。Enterprise Edition CAL によって、Exchange 2007 CAL の内容を示す表の最後の列に示されている機能が提供されます。この表の一部の機能はボリューム ライセンス プログラムによってのみ購入することができ、製品版では購入できません。Exchange 2007 を購入する準備ができたら、次の Microsoft Office Web サイトを参照してください:Exchange

Exchange 2007 の 32 ビット版と 64 ビット版

Exchange 2007 RTM および SP1 には 2 つのプラットフォーム版が用意されています。64 ビット版は実際の運用環境用で、32 ビット版は非運用環境 (テスト環境、トレーニング環境、デモ環境、評価環境など) 用です。32 ビット版の Exchange 2007 サーバーは運用環境で実行できないので、購入できるのは 64 ビット版のみです。

Microsoft では、運用環境での 32 ビット版の最低限の使用を許可しているので、32 ビット プラットフォームの運用環境および非運用環境での使用に関しては例外があります。

  • Active Directory ディレクトリ サービス スキーマを拡張するために、運用環境で 32 ビット版を使用できます。Active Directory 用に Exchange 2007 を準備する方法の詳細については、「Active Directory とドメインを準備する方法」を参照してください。
  • Exchange 2007 または Windows Server 2003 から Windows XP サーバーを管理するために、運用環境で 32 ビット版の RTM (Release To Manufacturing) の管理ツールを使用できます。
  • Windows Server 2008 または Windows Vista で、32 ビット版の Service Pack 1 (SP1) の管理ツールを使用できます。Windows Server 2008 および Windows Vista のサポートは、Microsoft Exchange Server 2007 SP1 でのみ使用できます。ただし、Windows Vista で SP1 の管理ツール (32 ビットまたは 64 ビット) を使用して、フェールオーバー クラスター内のクラスター化メールボックス サーバーをリモート管理することはできません。この理由は次のとおりです。
    • Windows Server は、フェールオーバー クラスターのオペレーティング システム間での管理をサポートしません。このため、Windows Vista を使用して Windows Server 2003 フェールオーバー クラスターを管理できません。また、Windows Server 2003 や Windows XP を使用して Windows Server 2008 フェールオーバー クラスターをリモート管理することもできません。
    • Windows Server 2008 フェールオーバー クラスターのリモート管理には、Windows Vista には現在用意されていないフェールオーバー クラスター管理ツールをインストールする必要があります。このため、Windows Vista を使用して Windows Server 2008 フェールオーバー クラスターをリモート管理することはできません。

バージョンが混在するクラスター化メールボックス サーバーの管理の詳細については、「Exchange 2007 SP1 または SP2 へのクラスタ化メールボックス サーバーのアップグレード」を参照してください。

important重要 :
運用環境での 32 ビット版の Exchange 2007 のその他の使用はすべてサポートされていません。

64 ビット版には Standard Edition と Enterprise Edition がありますが、32 ビット版は常に Standard Edition のみです。SCC および CCR は、運用環境では Enterprise Edition の Exchange 2007 でのみサポートされています。ただし、32 ビット版は Standard Edition ですが、Microsoft では 32 ビット版で非運用環境用に SCC および CCR を使用できるように 32 ビット版のコードに例外を設けています。つまり、SCC および CCR を評価またはテストするために 32 ビットのテスト環境を設定できます。これは 32 ビットであるため、テストまたはデモンストレーション用の Microsoft 仮想サーバー環境で非運用環境を作成できます。仮想環境を使用する CCR のビデオ デモンストレーションについては、「Video series - Exchange 2007 Cluster Continuous Replication (CCR) (このサイトは英語の場合があります)」を参照してください。仮想環境を使用する SCR のビデオ デモンストレーションについては、「ビデオ シリーズ:Exchange 2007 SP1 スタンバイ連続レプリケーション (SCR) (このサイトは英語の場合があります)」を参照してください。

note注 :
また、非運用環境に 32 ビット版と共にユニファイド メッセージング (UM) をインストールして、UM 関連の機能を評価することもできます。ソフトウェア ベースの UM 電話機能テストを使用して UM 機能のテストまたはデモンストレーションを実行する方法の詳細については、「ユニファイド メッセージング サーバーの機能のテスト」を参照してください。

32 ビット版に含まれない機能

このトピックの「評価とプロダクト キー」で説明されているように、プロダクト キーを入力するための Exchange 管理コンソール インターフェイスがないことに加えて、32 ビット版の Exchange 2007 では以下の 2 つの機能を使用できません。

  • Microsoft からのスパム対策の自動更新。ライセンスを受けた 64 ビット版の Exchange 2007 のみ、Microsoft Update からスパム対策の更新プログラムを自動的に取得できます。
  • 多数のストレージ グループおよびデータベース。32 ビット版では、最大 5 つのストレージ グループで、使用できるデータベースはサーバー 1 台あたり最大 5 個です。

Exchange Server 2007 SP1

Exchange 2007 SP1 は、SP1 が既に統合された、Exchange 2007 の完全な再リリースです。これは、Windows Server で使用される Service Pack のスリップストリーミング モデルに似ています。ただし、これはスリップストリーミングではなく、Exchange 2007 SP1 に対するスリップストリーミング タスクを実行する必要はありません。

note注 :
Exchange 2007 SP1 を入手するには、「Exchange Server 2007 Service Pack 1 (このサイトは英語の場合があります)」を参照してください。

Exchange 2007 SP1 を RTM 版の Exchange 2007 を実行しているコンピューターにインストールして、一括アップグレードを実行できます。新規インストールを行う場合は、Exchange 2007 RTM をインストールしてから SP1 をインストールする必要はありません。SP1 は完全に更新されたインストール ファイルのセットなので、このファイルを使用して Exchange 2007 SP1 の新規インストールを実行できます。

Exchange 2007 SP1 には、Exchange 2007 に対してこれまでにリリースされた、更新プログラムのロールアップ 5 までのすべての更新プログラムのロールアップが含まれています。リリース済みの更新プログラムのロールアップ (1 ~ 5) を手動でアンストールする必要はありません。リリース済みの更新プログラムのロールアップがインストールされているシステムに Exchange 2007 SP1 をインストールすると、SP1 セットアップによって更新プログラムのロールアップが自動的にアンインストールされます。

Exchange 2007 と仮想化

Exchange 2007 SP1 がハードウェア仮想化環境における運用でサポートされるのは、特定の条件に該当する場合です。これらの条件と、ハードウェア仮想化運用環境で Microsoft SP1 を運用するための Exchange 2007 サポート ポリシーを確認するには、「ハードウェア仮想化環境内の Exchange Server に対するマイクロソフトのサポート ポリシーおよび推奨事項」を参照してください。

Exchange 2007 および Windows Server 2008

RTM 版の Exchange 2007 を Windows Server 2008 にインストールすることはできません。ただし、Exchange 2007 SP1 の Windows Server 2008 へのインストールはサポートされています。RTM 版の Exchange 2007 を Windows Server 2008 にインストールすることはできませんが、RTM 版の Exchange 2007 を Windows Server 2008 ディレクトリ サーバーと共に使用することはできます。

Exchange Server 2003 は、Windows Server 2008 を実行しているコンピューターにインストールすることはできませんが、Exchange 2003 は、Windows Server 2008 ディレクトリ サーバーと共に使用できます。

Microsoft Exchange と Windows Server 2008 を組み合わせて使用する場合は、以下の点に注意してください。

  • Exchange 2007 を実行するコンピューターに、Microsoft Exchange RTM 版および以前の Windows Server 2008 のすべてのバージョンをインストールすることはサポートされていません。
  • Exchange 2007 SP1 は、Windows Server 2008 を実行するコンピューターにインストールできます。
  • Exchange 2007 または Microsoft Exchange を実行するコンピューターに、Windows Server 2008 RTM 版および以前の Windows Vista のすべてのバージョンの管理ツールをインストールすることはサポートされていません。
  • Exchange 2007 SP1 の管理ツールは、Windows Server 2008 または Windows Vista を実行するコンピューターにインストールできます。
important重要 :
Exchange Server 2007 は Windows Server 2008 R2 ではサポートされていません。

Exchange Server および Windows Server 2008 ディレクトリ サーバー

ここでは、RTM 版の Exchange 2007 でサポートされる Exchange および以前のバージョンの Windows Server 2008 の構成の概要を示します。Microsoft Exchange または Windows Server の Technology Adoption Program の認定参加者としてプレリリース版の Microsoft Exchange または Windows Server を実行している場合は、Windows Server 2008 の現在のビルドおよび Exchange 2007 SP1 も、次の一覧で説明するようにサポートされています。

  • Exchange 2007 SP1、Exchange 2007、および Exchange 2003 SP2 は、書き込み可能な Windows Server 2008 ディレクトリ サーバーを部分的または全体的に使用している環境でサポートされています。
  • Exchange 2000 Server Service Pack 3 (SP3) および Microsoft Exchange の以前のすべてのバージョンは、Windows Server 2008 ディレクトリ サーバーでの使用がサポートされています。Exchange 2000 SP3 については、以下の制限が適用されます。
    • Exchange 2000 SP3 は、Active Directory ディレクトリ サーバーが含まれる Windows Server 2008 フォレストに存在することができますが、Windows Server 2008 を含む Active Directory サイトに Exchange 2000 ディレクトリ サーバーをインストールしないでください。
    • Windows Server 2008 を含む Active Directory サイトに Exchange 2000 を展開する必要がある場合は、サイト内の Exchange 2000 サーバーでディレクトリ サービス アクセス (DSAccess) をハードコーディングし、Windows Server 2003 または Windows 2000 Server を実行するディレクトリ サーバーを指すように指定する必要があります。
  • どのバージョンの Microsoft Exchange も、読み取り専用ドメイン コントローラーまたは読み取り専用グローバル カタログ サーバーを使用しません。ただし、利用できる書き込み可能なドメイン コントローラーがある限り、Microsoft Exchange は、読み取り専用ドメイン コントローラーまたは読み取り専用グローバル カタログ サーバーを含む環境で動作します。Exchange 2007 は、読み取り専用ドメイン コントローラーと読み取り専用グローバル カタログ サーバーを事実上無視します。Exchange 2003 も、利用可能なドメイン コントローラーを Exchange コンポーネントが自動的に検出する既定の状況では、読み取り専用ドメイン コントローラーと読み取り専用グローバル カタログ サーバーを無視します。Exchange 2003 を読み取り専用ディレクトリ サーバー対応にするための変更は行われていません。したがって、Exchange 2003 のサービスおよび管理ツールで強制的に読み取り専用グローバル カタログ サーバーを使用すると、予期しない動作が発生する可能性があります。

Exchange Server と Windows Server 2008 の既知の問題

従来のバージョンの Microsoft Exchange と Windows Server 2008 を組み合わせた場合の、既知の問題を以下に示します。

  • Exchange 2003 ドメインの受信者更新サービスで読み取り専用ドメイン コントローラーを使用するように設定できますが、ユーザー アカウントはサービスによって更新されません。また、Active Directory コネクタ (ADC) サービスで強制的に読み取り専用ドメイン コントローラーを使用するように設定できますが、これによって ADC は正しく機能しなくなります。
  • 純粋な Exchange 2003 フォレストで、親ドメインに Windows Server 2008 をインストールせずに、子ドメインに Exchange をインストールしようとすると、Exchange が正しくインストールされない場合があります。

評価とプロダクト キー

Exchange 2007 をインストールするときには、ライセンスを受けていないので、評価版と呼ばれます。ライセンスを受けていない (評価版の) サーバーは Standard Edition として表示され、Microsoft 製品サポート サービスのサポート対象外です。評価版の有効期間はインストール後 120 日間です。Exchange 管理コンソールを起動したとき、ライセンスを受けていない Exchange 2007 サーバーが組織にある場合、Exchange にはライセンスを受けていないすべての Exchange 2007 サーバーおよび評価版の有効期限が切れるまでの残り日数の一覧が表示されます。ライセンスを受けていない Exchange 2007 サーバーの有効期限が切れると、有効期限が切れた各サーバーについて個別の警告が表示されます。評価版の有効期限が切れても機能は失われないので、Exchange 2007 を再インストールすることなく、120 日を超えてテスト、デモンストレーション、トレーニング、およびその他の非運用環境を維持することができます。有効期限が切れた評価版の Exchange 2007 RTM を SP1 にアップグレードすることもできます。

プロダクト キーは同じエディションのキーの切り替えおよびアップグレードにのみ使用でき、ダウングレードには使用できません。有効なプロダクト キーを使用して、評価版から Standard Edition と Enterprise Edition のいずれかに移行できます。また、有効なプロダクト キーを使用して、Standard Edition から Enterprise Edition に移行することもできます。同じエディションのプロダクト キーを使用して、サーバーのライセンスを変更することもできます。たとえば、2 台の Standard Edition サーバーと 2 つのキーがあるときに、誤って同じキーを両方のサーバーに使用した場合は、一方のキーを発行済みの別のキーに変更できます。この作業を行うときに、再インストールや再構成は必要ありません。プロダクト キーを入力すると、プロダクト キーに対応するエディションが反映されます。

note注 :
メールボックス サーバーの役割がインストールされたスタンドアロン コンピューターで、プロダクト キーの変更を有効にするには、Microsoft Exchange インフォメーション ストア サービスを再起動する必要があります。SCC 環境または CCR 環境で、プロダクト キーの変更を有効にするには、クラスター化メールボックス サーバーを停止してから起動する必要があります。また、エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされたコンピューターで、エッジ サブスクリプション プロセスを実行した後でエッジ トランスポート サーバーにライセンス キーが適用された場合、ライセンス情報は Exchange 組織で更新されず、エッジ トランスポート サーバーを再購読する必要があります。

プロダクト キーを使用して、Enterprise Edition から Standard Edition にダウングレードしたり、評価版に戻したりすることはできません。このようなダウングレードを実行するには、Exchange 2007 をアンインストールし、Exchange 2007 を再インストールして、適切なプロダクト キーを入力する必要があります。

適切なライセンスを購入し、購入時に入手したプロダクト キーを入力することによって、評価版を製品版にアップグレードすることができます。プロダクト キーは Exchange 2007 DVD ケースに記載されています。プロダクト キーは 25 文字の英数字であり、5 文字ごとにハイフンで区切られています。プロダクト キーを入力するための手順については、「プロダクト キーを入力する方法」を参照してください。この手順には、Exchange 管理コンソールまたは Exchange 管理シェルを使用してキーを入力する手順も含まれます。ただし、32 ビット版では、32 ビット ライセンスを購入することはできないので、このための Exchange 管理コンソール インターフェイスはありません。

Exchange 管理コンソールまたは Exchange 管理シェルを使用することによって、実行しているエディションを確認できます。Exchange 管理シェルを使用することによって、120 日の評価期間の残りの日数、時間、分、秒、およびミリ秒を確認することもできます。Get-ExchangeServer コマンドレットを使用して、Edition および RemainingTrialPeriod の値を探します。

Exchange 2007 RTM ビルド - バージョン管理

Exchange 2007 の最終 RTM ビルドはビルド 685.25 ですが、685.24 と記載されている場合もあります。どちらも正しい表記です。Exchange 管理コンソールでバージョン情報を表示したり、Exchange 管理シェルで Exchange サーバーの AdminDisplayVersion プロパティの値を調べたりした場合、バージョンは 685.24 と表示されます。Exchange のバージョン情報を Windows レジストリで確認すると、685.25 と表示されます。Microsoft Operations Manager を使用した場合もバージョンは 685.25 と表示されますが、Microsoft Office Outlook でバージョン情報を確認すると 685.24 と表示されます。

このバージョンの不一致の問題は、エッジ トランスポート サーバーでは発生しません。バージョンは常に 685.25 と表示されます。このため、Exchange 管理コンソールで、同期されたエッジ トランスポート サーバーを含む複数の Exchange サーバーを表示すると、Version 列には 685.24 (エッジ トランスポート サーバー以外の場合) と 685.25 (エッジ トランスポート サーバーの場合) の両方が表示されます。

また、[ヘルプ] メニューの [バージョン情報] をクリックした場合は、685.018 というまったく異なるバージョン番号が表示されます。これはすべての Exchange 2007 サーバーで発生します。このようなバージョンの不一致は、Exchange 2007 SP1 で解決されています。

さらに、Get-ExchangeServer コマンドレットを使用して ExchangeVersion プロパティを確認した場合、もう 1 つ別のバージョン番号として 0.1 (8.0.535.0) が表示されます。ただし、この番号はインストールされている製品のバージョンではなく、オブジェクトを読み取ることができる製品の最小バージョンを示します。この場合、このオブジェクトのスキーマに対する最終的な変更はビルド 8.0.535.0 で行われているので、8.0.535.0 以降のバージョンのすべての Exchange 2007 サーバーでこのオブジェクトを読み取ることができます。次の表に、各 Exchange 2007 製品に関連付けられているビルド番号を示します。

製品名 ビルド番号

Exchange 2007 RTM

8.0.685.25

Exchange Server 2007 の更新プログラムのロールアップ 1

8.0.708.3

Exchange Server 2007 の更新プログラムのロールアップ 2

8.0.711.2

Exchange Server 2007 の更新プログラムのロールアップ 3

8.0.730.1

Exchange Server 2007 の更新プログラムのロールアップ 4

8.0.744.0

Exchange Server 2007 の更新プログラムのロールアップ 5

8.0.754.0

Exchange Server 2007 の更新プログラムのロールアップ 6

8.0.783.2

Exchange Server 2007 の更新プログラムのロールアップ 7

8.0.813.0

note注 :
更新プログラムのロールアップ 7 は、Exchange Server 2007 用にリリースされる最後の更新プログラムのロールアップです。

Exchange 2007 SP1 ビルド - バージョン管理

RTM 版の Exchange 2007 SP1 はビルド 08.01.0240.006 で、Version 8.1 (Build 240.6) と表されることもあります。このバージョン情報は、Exchange 管理コンソール、Exchange 管理シェル、および [Exchange Server 2007 のバージョン情報] ダイアログ ボックスで一貫して表示されます。ただし、Exchange 2007 の RTM 版を実行しているエッジ トランスポート サーバーに SP1 を適用した後で、エッジ トランスポート サーバーで Exchange サイトを再講読しない限り、エッジ トランスポート サーバーのバージョン情報は Active Directory 管理コンソール内で更新されません。これは、エッジ トランスポート サーバーは、構成情報を使用して Active Directory を直接更新しないためです。代わりに、エッジ トランスポート サーバーのバージョン情報は、エッジ サブスクリプションの作成時に Active Directory 内に記録されます。

また、レジストリの次の場所で、インストールされている各役割の値を調べることにより、インストールされている Exchange 2007 のバージョンを判断することもできます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Exchange\v8.0\<Role>\ConfiguredVersion

ConfiguredVersion は、X.X.XXX.X 形式の文字列値です (たとえば、8.1.240.6)。8 はメジャー バージョン番号です。.1 の部分は SP1 であることを示します (RTM では .0 です)。240 はビルド番号で、240 の後の .0 はマイナー ビルド番号で、ここでは .6 になっています。

ExchangeVersion プロパティの値は Exchange 2007 SP1 でも変更されていません。Get-ExchangeServer コマンドレットの ExchangeVersion パラメーターの出力は 0.1 (8.0.535.0) です。次の表に、各 Exchange 2007 SP1 製品に関連付けられているビルド番号を示します。

製品名 ビルド番号

Exchange 2007 SP1

08.01.0240.006

Exchange Server 2007 Service Pack 1 の更新プログラムのロールアップ 1

8.1.263.1

Exchange Server 2007 Service Pack 1 の更新プログラムのロールアップ 2

8.1.278.2

Exchange Server 2007 Service Pack 1 の更新プログラムのロールアップ 3

8.1.291.2

Exchange Server 2007 Service Pack 1 の更新プログラムのロールアップ 4

8.1.311.3

Exchange Server 2007 Service Pack 1 の更新プログラムのロールアップ 5

8.1.336.1

Exchange Server 2007 Service Pack 1 の更新プログラムのロールアップ 6

8.1.340.1

Exchange Server 2007 Service Pack 1 の更新プログラムのロールアップ 7

8.1.359.2

Exchange Server 2007 Service Pack 1 の更新プログラムのロールアップ 8

8.1.375.2

Exchange Server 2007 Service Pack 1 の更新プログラムのロールアップ 9

8.1.393.1

詳細情報

Exchange 2007 サービスの詳細については、「Exchange 2007 サービス」を参照してください。

Exchange Server 2010 の詳細については、「Exchange 2010: エディションとバージョン」を参照してください。

従来の Exchange のバージョンの詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の文書番号 158350「Exchange Server のビルド番号とリリース日」を参照してください。

Exchange のサポートの詳細については、「Exchange Server のサポート一覧」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。