展開のトラブルシューティング

 

適用先: Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2010-06-15

Exchange Server 2007 をインストールしたら、そのインストールを確認する必要があります。インストールが正常に完了していないと判断した場合は、問題のトラブルシューティングが必要になることがあります。Exchange 2007 展開のトラブルシューティングには、以下の方法があります。

  • Exchange セットアップ ログを使用する。
  • Exchange 管理シェル コマンドを使用して、サービスまたはシステムの状態をテストする。

さらに、展開および移行に関する特定の問題のトラブルシューティングには、以下のトピックが役立ちます。

セットアップ ログの使用

Exchange 2007 展開のトラブルシューティングには、%systemdrive%\ExchangeSetupLogs にあるログ ファイルを使用する必要があります。このディレクトリには、いくつかのログ ファイルがあります。ここでの目的に最も適しているのは、ExchangeSetup.log ファイルです。‏セットアップで問題が発生したかどうかを調べるには、このファイルで "[ERROR]" を検索します。

ExchangeSetupLogs ディレクトリには、他に次のファイルがあります。

  • *.msilog ファイル。これらのファイルには、インストールの特定の部分に関する追加のログ情報が含まれています。
  • *.ps1 ファイル。これらのファイルは、インストール中にセットアップが呼び出す Exchange 管理シェル スクリプトです。これらの各スクリプトがインストール プロセスのどこで実行されたかを調べるには、ExchangeSetup.log ファイルでファイル名を検索します。
  • 前提条件の確認ログ。これらのログは、PreReqs ディレクトリにあり、セットアップによる前提条件の確認のログおよびデータ ファイルを含んでいます。これらのファイルの名前は、すべて "ExBPA" で始まります。これは、Microsoft Exchange Server ベスト プラクティス アナライザ ツールのエンジンを使用して、前提条件が確認されるためです。

セットアップの失敗をトラブルシュートして必要な変更を加えた後、ドライブを再フォーマットするかコピーされた Exchange ファイルを削除してから、セットアップを再起動する必要はありません。セットアップは停止した場所からインストールを再開できます。コマンド プロンプト ウィンドウから Setup.com を実行するか、Setup.exe をクリックしてセットアップ ウィザードを起動するだけで、直前に試みたインストールが続行されます。また、セットアップ ウィザードの [インストールの前提条件の確認] ページを開いたままにしておくと、必要な変更を行ったうえで、[再試行] をクリックして前提条件の確認を再実行し、インストールを続行することができます。

note注 :
セットアップがサーバーの役割を少なくとも 1 つ正常にインストールしてから失敗した場合は、セットアップ ウィザードを再起動すると、保守モードで動作します。これは、Exchange 2007 のコンポーネントが既に 1 つ以上インストールされていることを意味します。コントロール パネルから [プログラムの追加と削除] を実行し、[Microsoft Exchange Server][変更] または [削除] を選択する方法でも、セットアップを保守モードで起動できます。保守モードでは、サーバーの役割を追加できます。コントロール パネルから [削除] を選択すれば、サーバーの役割を削除することもできます。詳細については、「Exchange 2007 の削除および変更」を参照してください。

セットアップ ログを使用したセットアップのトラブルシューティングの詳細については、以下の Exchange Server チーム ブログの記事を参照してください (これらのサイトは英語の場合があります)。

note注 :
各ブログの内容とその URL は、将来予告なしに変更されることがあります。 各ブログの内容は、保証なしに "現状のまま" 提供され、権利を付与するものではありません。 含まれているスクリプト サンプルまたはコードの使用は、「Microsoft Terms of Use」に規定されている条件に従います (このサイトは英語の場合があります)。

Exchange 管理シェル コマンドレットの使用

展開に関する問題のトラブルシューティングには、以下の Exchange 管理シェル コマンドレットが役立ちます。

  • Test-ServiceHealth
  • Test-SystemHealth

サーバーで自動的に開始するよう構成されている必要なサービスがすべて開始されているかどうかをテストするには、Test-ServiceHealth コマンドレットを使用します。これを使用して、失敗または一部完了したインストールの後、サーバーがどのような状態にあるかを判断できます。

Exchange システムに関するデータを収集し、ベスト プラクティスに従ってデータを分析するには、Test-SystemHealth コマンドレットを使用します。このコマンドレットは、Exchange Server ベスト プラクティス アナライザと同じテストおよび分析を実行します。

詳細情報

Exchange 2007 運用のトラブルシューティングの詳細については、「トラブルシューティング」を参照してください。

インストールの確認の詳細については、「Exchange 2007 のインストールの確認」を参照してください。

Test-ServiceHealth コマンドレットの構文およびパラメータの詳細については、「Test-ServiceHealth」を参照してください。

Test-SystemHealth コマンドレットの構文およびパラメータの詳細については、「Test-SystemHealth」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。