サーバーのパフォーマンスの監視

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-01-23

Microsoft Exchange のパフォーマンスは、ユーザー プロファイル、システム アーキテクチャ、ソフトウェアやハードウェアのコンポーネントなどの多くの要因によって影響を受けます。Windows が正常に機能していることを確認してください。そうでないと、Exchange のパフォーマンスに影響を与えます。

サーバーのパフォーマンスの監視は、サーバーが正常に機能していることを確認したり、システム内のボトルネックを識別したりするのに役立ちます。パフォーマンス監視データを使用すると、問題を識別し、修正処理を適用することができます。また、監視データを使用して、リソースの追加が必要な領域を特定することによって、サーバーのパフォーマンスを向上させることもできます。たとえば、組織内のユーザー数の増加に対処するために、格納域の容量を増やすことが必要になる場合があります。

オペレーティング システムの監視

組織の規模が小さい場合や、ほとんどの Microsoft Exchange Server 操作を 1 つのサーバーに依存している場合、監視が必要なサーバーは 1 つだけです。組織が大規模な場合や、Microsoft Exchange Information Store サービスなどの、Exchange Server のすべてのサーバーおよびコンポーネントのパフォーマンスを監視する場合は、Windows Server 2003 コンポーネントであるシステム モニタを使用できます。

また、Windows Server 2003 スナップインである Windows パフォーマンス コンソールを使用して、Windows Server 2003 オペレーティング システムが正常に機能していることを確認することもできます。システム モニタ スナップインとパフォーマンス ログと警告スナップインで構成されているパフォーマンス コンソールは、Exchange やオペレーティング システムのパフォーマンス レベルを分析および維持するために使用される主要なツールセットです。パフォーマンス コンソールは柔軟性がきわめて高く、1 つのサーバーから対話的にデータを収集するために使用することも、多数のサーバーからデータを収集するように自動化することもできます。パフォーマンス コンソールの使用の詳細については、Windows Server 2003 のドキュメントを参照してください。

また、タスク マネージャ (Taskmgr.exe) を使用して、ローカル コンピュータで実行されているプロセスやプログラムに関する情報を取得することもできます。

タスク マネージャとパフォーマンス コンソールには重要な違いがあります。たとえば、パフォーマンス コンソールがデータをファイルに取得するのに対して、タスク マネージャはプロセスを終了させることができます。タスク マネージャは、主にトラブルシューティングの支援として使用されます。これに対して、パフォーマンス コンソールは、より詳細なトラブルシューティングや分析に使用されます。

システム モニタ

システム モニタ ツールを使用すると、管理対象コンピュータ上のハードウェア リソースの使用状況やシステム サービスの動作に関する広範囲なデータを定義、収集、および表示することができます。システム モニタでは、1 台のコンピュータを監視することも、複数のコンピュータを同時に監視することもできます。この柔軟性は、システム内の問題を特定しようとする場合に役立ちます。監視するデータの種類やデータのソースを指定したり、リアルタイム データの間隔内でサンプリング パラメータ (手動または自動など) を確立したりすることができます。さらには、グラフ、ヒストグラム、またはレポート ビューを使用するように、システム モニタの外観を変更することもできます。

パフォーマンス ログと警告

パフォーマンス ログと警告を使用すると、ローカルまたはリモート コンピュータからパフォーマンス データを自動的に収集できます。ログに出力されたカウンタ データをシステム モニタで表示したり、後で分析やレポート生成を行うためにスプレッドシート プログラムまたはデータベースにデータをインポートしたりすることができます。パフォーマンス ログと警告では、スプレッドシート プログラムへのインポートが容易になるように、コンマ区切りまたはタブ区切り形式でデータが収集されます。また、ハードウェア リソースやシステム サービスに関するデータを監視するためのサンプリング間隔の設定もサポートされています。カウンタに警告を設定することによって、選択したカウンタの値が指定された設定を超えるか、または下回った場合に、メッセージの送信、プログラムの実行、アプリケーション イベント ログへのエントリの作成、ログの開始のいずれかを行うように定義できます。

警告とは、追跡対象のカウンタが定義済みのしきい値を外れたときに起動される、システムによって生成されるイベントです。警告を構成するには、パフォーマンス ログと警告を使用します。

note注 :
警告機能は、Windows Server 2003 Messenger サービスや Windows Server 2003 Alerter サービスに依存するほか、Windows インターネット ネーム サービス (WINS) 内に受信者アカウント登録が存在するかどうかにも依存します。既定では、Messenger サービスと Alerter サービスは無効になっているため、ネットワーク メッセージが転送されるようにするには、これらのサービスを有効にして開始する必要があります。

Windows Server 2003 で警告を作成および構成する方法の詳細については、Microsoft マイクロソフト サポート技術情報の文書番号 324752「Windows Server 2003 でパフォーマンスの警告を作成および構成する方法」を参照してください。

タスク マネージャ

タスク マネージャは、ローカル コンピュータで実行されているプロセスやプログラムに関する情報を提供する Windows Server 2003 ツールです。タスク マネージャを使用すると、コンピュータのパフォーマンスの主要な指標を監視できます。実行されているプログラムの状態を表示したり、応答を停止したプログラムを終了したりすることができます。また、最大 15 のパラメータを使用して実行中のプロセスの動作を評価し、CPU やメモリの使用状況に関するグラフやデータを表示することもできます。さらに、ネットワークの状態を表示し、ネットワーク アダプタの動作状況を確認することができます。コンピュータに複数のユーザーがログオンしている場合は、接続されているユーザーやその作業内容を表示したり、そのユーザーにメッセージを送信したりすることができます。

詳細情報

その他の重要な毎日の運用作業の詳細については、「毎日のタスク」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。