ネットワークに関する問題のトラブルシューティング

 

適用先: Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-08-29

ここでは、ネットワーク パフォーマンスの向上に関するパフォーマンス カウンタおよび推奨事項について説明します。ネットワークおよびその展開方法は、Exchange サーバーの適切なパフォーマンスを実現するために非常に重要です。100 Mbps (メガビット/秒) のネットワークは通常、ほとんどの組織にとって十分な帯域幅であるため、ネットワークのパフォーマンスが問題になることは多くありません。ただし、メッセージ サイズやサーバーあたりのユーザー数が増えることによって、ネットワークがボトルネックとならないようにすることが重要です。

次の表に記載されているパフォーマンス モニタのカウンタを使用して、ネットワーク パフォーマンスの低下が発生していないかどうかを判断します。

ネットワーク用のパフォーマンス カウンタ

カウンタ 予期される値

Network Interface\Bytes Total/sec

ネットワーク アダプタがデータ バイトを処理する速度を示します。

このカウンタには、すべてのアプリケーションやファイルのデータ、およびパケット ヘッダーなどのプロトコル情報が含まれます。

  • 100-Mbps ネットワーク アダプタの場合、このカウンタは通常 6 ~ 7 MB/秒以下です。
  • 1000-Mbps ネットワーク アダプタの場合、このカウンタは通常 60 ~ 70 MB/秒以下です。

Network Interface\Packets Outbound Errors

エラーのために送信できなかった送信パケットの数を示します。

  • 通常、このカウンタは常に 0 です。

ネットワーク パフォーマンスの向上

トラフィックの量が多く、パケット衝突によるオーバーヘッドが発生した場合は、サーバー間およびグローバル カタログのトラフィックをクライアントのトラフィックから分離することで、ネットワーク パフォーマンスを向上させることができます。これは、サーバーおよびグローバル カタログにデュアル ネットワーク アダプタを構成し、サーバーおよびグローバル カタログで必要な通信に対して、個別のネットワークを構築することで実現できます。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。