外部ポストマスターのアドレスを構成する

適用先 : Exchange Server 2010

外部ポストマスターのアドレスの構成および管理ができます。外部ポストマスターのアドレスは、システムによって生成されたメッセージおよび通知が、Microsoft Exchange Server 2010 組織外に存在するメッセージ送信者に対して送信される場合に、送信者として使用されます。外部送信者とは、Exchange 2010 組織の承認済みドメイン一覧に定義されていないドメインが含まれた電子メール アドレスを持つ送信者のことです。

Exchange 2010 では、外部ポストマスター アドレスの構成は、Set-TransportConfig コマンドレットの ExternalPostmasterAddress パラメーターで制御されます。Exchange Server 2007 では、ハブ トランスポート サーバー役割またはエッジ トランスポート サーバー役割がインストールされた Exchange 2007 を実行しているすべてのコンピューターで、Set-TransportServer コマンドレットを使用して、このパラメーターを構成します。

Bb430765.important(ja-jp,EXCHG.140).gif重要 :
外部ポストマスター アドレスの管理は Exchange 2010 で変更されたので、組織に Exchange 2010 と Exchange 2007 サーバーの両方が存在する場合は、外部ポストマスター アドレスを 2 つの場所で構成する必要があります。外部ポストマスター アドレスは Exchange 2010 環境で 1 回、Exchange 2007 環境のサーバーごとに 1 回構成する必要があります。

既定では、すべてのハブ トランスポート サーバーおよびエッジ トランスポート サーバーの ExternalPostmasterAddress パラメーターは $null 値に設定されます。この $null 値により、Exchange 組織内のハブ トランスポート サーバーおよびエッジ トランスポート サーバーで以下の動作が発生します。

  • Exchange 組織のすべてのハブ トランスポート サーバーまたは Exchange 組織で購読済みのエッジ トランスポート サーバーに関しては、外部ポストマスターのアドレスは "postmaster@<既定の承認済みドメイン>" です。
  • Exchange 組織で購読されていないエッジ トランスポート サーバーに関しては、外部ポストマスターのアドレスは "postmaster@<Edge Transport server FQDN>" です。
    エッジ トランスポート サーバーが Exchange 組織で購読されるようになると、外部ポストマスターのアドレスは "postmaster@<既定の承認済みドメイン>" になります。
Bb430765.note(ja-jp,EXCHG.140).gif注 :
外部ポストマスターのアドレスにカスタム値を指定した場合、その値は Exchange 組織で購読の対象となっているどのエッジ トランスポート サーバーにもレプリケートされません。外部ポストマスターのアドレスにカスタム値を指定する場合は、エッジ トランスポート サーバーで外部ポストマスターのアドレスを手動で構成する必要があります。

トランスポート サーバーに関連する他の管理タスクについては、「トランスポート サーバーの管理」を参照してください。

シェルを使用して組織の外部ポストマスター アドレスを変更する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「トランスポートのアクセス許可」の「トランスポート構成」。

Bb430765.note(ja-jp,EXCHG.140).gif注 :
EMC を使用して外部ポストマスター アドレスを変更することはできません。

次の例では、postmaster@contoso.com を外部ポストマスター アドレスとして指定します。

Set-TransportConfig -ExternalPostmasterAddress postmaster@contoso.com

構文およびパラメーターの詳細については、「Set-TransportConfig」を参照してください。

その他のタスク

外部ポストマスター アドレスを構成した後で、次の操作も実行できます。