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高可用性 (Reporting Services)

Reporting Services レポート サーバーは、アプリケーションのデータ、コンテンツ、プロパティ、およびセッション情報を 2 つの SQL Server リレーショナル データベースに格納するステートレス サーバーです。したがって、Reporting Services の可用性を確保するには、次のことを検討する必要があります。

  • SQL Serverデータベース エンジンの高可用性機能を使用して、レポート サーバー データベースの稼働時間を最大限に保つ。データベース エンジン インスタンスをフェールオーバー クラスタで実行するように構成した場合、そのインスタンスをレポート サーバー データベースの作成時に選択できます。

  • 複数のレポート サーバーをスケールアウト配置で実行するように構成する。この場合、すべてのサーバーは単一のレポート サーバー データベースを共有することになります。複数のレポート サーバー インスタンスを (可能であれば異なるサーバーに) スケールアウト配置することにより、いずれかのレポート サーバー インスタンスがダウンした場合でも、サービスの中断を効果的に防ぐことができます。

スケールアウト配置により、データベースの共有が可能となります。どれか 1 つのレポート サーバーがダウンしても、同じ配置内の他のサーバーが処理を続行します。

Reporting Services はクラスタに対応していません。スケールアウト配置自体は負荷分散機能を備えていないため、レポート サーバーの処理負荷を検出したり、新しい処理要求を最も負荷の低いサーバーにルーティングしたりすることはできません。エラーが発生して完了しなかった処理要求が再ルーティングされることもありません。負荷分散機能を実現するためには、レポート サーバーをホストする Web サーバーに対して負荷分散を構成し、それらのレポート サーバーが同じレポート サーバー データベースを共有するようにスケールアウト配置で構成する必要があります。

レポート サーバーの Web サービスと Windows サービスは単一のレポート サーバー インスタンスとして緊密に統合され、互いに連携して動作します。どちらか一方のサービスに対して個別に可用性を構成することはできません。