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パフォーマンス (Reporting Services)

レポート サーバーのパフォーマンスには、ハードウェア、レポートに同時にアクセスするユーザー数、レポートのデータ量、出力形式など、さまざまな要因が絡み合って影響を与えます。環境に固有のパフォーマンス要因を把握し、期待した結果を得るための対策を講じるには、ベースライン データを用意し、テストを実行する必要があります。ツールとガイドラインの詳細については、MSDN の資料「Planning for Scalability and Performance with Reporting Services (Reporting Services でのスケーラビリティおよびパフォーマンスの計画)」および「Visual Studio 2005 を使用した SQL Server 2005 Reporting Services レポート サーバーのロード テスト」を参照してください。

考慮する必要がある一般的な原則は次のとおりです。

  • レポートの処理と表示には、多くのメモリを必要とします。搭載メモリ量ができるだけ多いコンピュータを選択してください。

  • レポート サーバーとレポート サーバー データベースを別個のコンピュータでホストした方が、1 台のハイエンド コンピュータで両方をホストするよりも、パフォーマンスが高くなる傾向があります。

  • すべてのレポートの処理速度が低下している場合は、複数のレポート サーバー インスタンスで単一のレポート サーバー データベースをサポートするスケールアウト配置を検討します。最適な結果を得るには、負荷分散ソフトウェアを使用して、配置全体に対して要求を均等に分散させるようにします。

  • ある特定のレポートの処理速度だけが低下しているとき、そのレポートを要求時に実行する場合は、クエリをチューニングします。レポートをキャッシュするか、スナップショットとして実行することも検討します。

  • 特定の形式のすべてのレポートの処理速度が低下している場合 (PDF 形式で表示している場合など)、ファイル共有配信を検討するか、メモリを増設する、または、異なる形式を選択するようにします。

  • レポート処理の所要時間など、使用状況のメトリックを調べるには、レポート サーバーの実行ログを参照します。詳細については、「レポート サーバー実行ログ」を参照してください。

  • レポート処理の段階の概要については、「レポート プロセッサ」を参照してください。メモリ管理構成設定をチューニングすることによってパフォーマンスの問題を緩和する方法の詳細については、「レポート サーバー アプリケーションで利用可能なメモリの構成」を参照してください。

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