ソフトウェア更新プログラムの公開

ソフトウェア更新プログラムの構成された更新サーバーへの公開は、System Center Updates Publisher の公開ウィザードを使用して行います。公開処理中、ソフトウェア更新プログラムのソース ファイルがダウンロードされ、その後にソフトウェア更新プログラム定義とファイルが、更新サーバーに公開されます。ウィザードでソフトウェア更新プログラムを更新サーバーに公開できるようにするには、Updates Publisher コンソールで少なくとも 1 つのソフトウェア更新プログラムに公開フラグを付け、更新サーバーおよびソフトウェア更新プログラムの署名に使用したデジタル証明書を指定する必要があります。

System Center Updates Publisher 4.0 では、依存関係がある更新プログラムへのサポートが追加されました。これらの更新プログラムについては、1 つ以上の依存関係が Updates Publisher データベース、または Updates Publisher コンピュータの SpecialWellKnownIDs.xml ファイルに一覧表示される依存関係の更新プログラム ID に見つからない場合、公開フラグが設定される前に警告メッセージが表示されます。

1 つ以上の依存関係がある更新プログラムに対して公開処理を開始する場合、更新プログラムとその依存関係のすべてを更新サーバーに公開する必要があります。そうしないと、更新プログラムの公開処理が失敗します。Updates Publisher は最初に WSUS データベースにある依存関係を確認し、依存関係が存在する場合は、更新サーバーに更新プログラムを公開します。1 つ以上の依存関係が更新サーバー データベースにない場合、Updates Publisher は見つからない依存関係が Updates Publisher データベースにあるかどうかを確認し、ある場合は、依存関係をソースからダウンロードした後で、更新サーバーに公開します。いずれの場所にも 1 つ以上の依存関係がない場合、その更新プログラムの公開処理は失敗します。公開処理は、公開のフラグが設定されたその他の更新プログラムに対して続行されます。

Updates Publisher 4.5 では、ソフトウェア更新プログラムの完全なコンテンツ (ソフトウェア更新プログラムのメタデータと関連する更新プログラム ファイル)、またはソフトウェア更新プログラムのメタデータのみを公開する機能を提供します。[公開フラグの設定] 操作を選択する場合は、[完全なコンテンツ] または [メタデータのみ] のいずれかの公開の種類を選択する必要があります。ソフトウェア更新プログラムのメタデータのみを更新サーバーに公開する場合、クライアントでソフトウェア更新プログラムの準拠確認のスキャンを行うことができます。クライアントのソフトウェア更新プログラムの準拠確認はレポートを使って評価できますが、公開フラグが [完全なコンテンツ] の公開の種類に設定され、ソフトウェア更新プログラムが更新サーバーに再公開されるまでは、ソフトウェア更新プログラムはインストールできません。Updates Publisher 3.0 と Updates Publisher 4.0 では、常にソフトウェア更新プログラムの完全なコンテンツを公開します。

ここでは、公開ウィザードの使用、公開フラグの設定、および SpecialWellKnownIDs.xlm ファイルの変更に関する概要情報と手順を提供します。

ここでは、次のことについて説明します

• 公開ウィザードについて
  公開ウィザードに関する概要を示します。

• ソフトウェア更新プログラムの更新サーバーへの公開方法
  公開ウィザードを使用したソフトウェア更新プログラムの公開の手順を示します。

• ソフトウェア更新プログラムの公開フラグの設定方法
  構成された更新サーバーに公開する更新プログラムに、公開フラグを設定するための手順を示します。

• SpecialWellKnownIDs.xml ファイルを変更する方法
  Updates Publisher データベースにない依存関係の更新プログラム ID を追加する手順を提供します。

関連項目

その他のリソース

公開ウィザード