Set-X400AuthoritativeDomain

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2007-06-28

Set-X400AuthoritativeDomain コマンドレットを使用して、Microsoft Exchange Server 2007 組織に存在する X.400 の権限のあるドメインを編集します。X.400 の権限のあるドメインは、X.400 アドレスを割り当てられているすべてのメールボックスの受信者 ID に付けられる名前空間に対して標準のフィールドを定義します。

構文

Set-X400AuthoritativeDomain -Identity <X400AuthoritativeDomainIdParameter> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-Name <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]] [-X400DomainName <X400Domain>] [-X400ExternalRelay <$true | $false>]

Set-X400AuthoritativeDomain [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-Instance <X400AuthoritativeDomain>] [-Name <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]] [-X400DomainName <X400Domain>] [-X400ExternalRelay <$true | $false>]

解説

X.400 ドメイン名は次の ASCII 文字だけを含むことができます。

  • A ~ Z
  • a ~ z
  • 0 ~ 9
  • 区切り文字や特殊文字 : (空白) ' () + , - . / : = ?

次の X.400 属性を使用できます。

  • 名前 : 国
    • 短縮形 : C
    • 最大文字数 : 2
    • アドレスあたりの最大出現回数 : 1
  • 名前 : 管理ドメイン
    • 短縮形 : A
    • 最大文字数 : 16
    • アドレスあたりの最大出現回数 : 1
  • 名前 : 私設管理領域
    • 短縮形 : P
    • 最大文字数 : 16
    • アドレスあたりの最大出現回数 : 1
  • 名前 : 組織名
    • 短縮形 : O
    • 最大文字数 : 64
    • アドレスあたりの最大出現回数 : 1
  • 名前 : 組織単位名
    • 短縮形 : Ou1 ~ 4
    • 最大文字数 : 32
    • アドレスあたりの最大出現回数 : それぞれ 1 回

Set-X400AuthoritativeDomain コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに次の権限が委任されている必要があります。

  • Exchange サーバー管理者の役割および対象サーバーのローカルの Administrators グループ

Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

パラメータ

パラメータ 必須かどうか 種類 説明

Identity

必須

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.X400AuthoritativeDomainIdParameter

このパラメータを使用して、X.400 の権限のあるドメインの表示名を指定します。

Confirm

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

Confirm パラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するためには、コマンドの処理内容を確認する必要があります。Confirm パラメータに値を指定する必要はありません。

DomainController

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

Active Directory ディレクトリ サービスからこの構成情報を書き込むドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定するには、コマンドに DomainController パラメータを含めます。DomainController パラメータは、エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータではサポートされません。エッジ トランスポート サーバーの役割は、ローカルの Active Directory アプリケーション モード (ADAM) ディレクトリ サービスに対してのみ書き込みと読み取りを行います。

Instance

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.X400AuthoritativeDomain

このパラメータを使用して、オブジェクト全体をコマンドに渡して処理します。このパラメータは、オブジェクト全体をコマンドに渡す必要があるスクリプトで主に使用されます。

Name

省略可能

System.String

このパラメータを使用して、X.400 の権限のあるドメイン オブジェクトの一意の名前を作成します。空白が含まれている名前を指定する場合は、"Display Name" のように、名前全体を引用符で囲む必要があります。Name パラメータに指定する文字数は、64 文字以下である必要があります。

WhatIf

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

WhatIf パラメータには、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。WhatIf パラメータに値を指定する必要はありません。

X400DomainName

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.X400Domain

X400DomainName パラメータに指定される X.400 名前空間は、X.400 組織の構成要素だけを含むことができます。具体的には、次の属性の種類のみがサポートされます。

  • ラベル (短縮形)
  • C (国)
  • A (ADMD)
  • P (PRMD)
  • O (組織)
  • OU1 (組織単位 1)
  • OU2 (組織単位 2)
  • OU3 (組織単位 3)
  • OU4 (組織単位 4)

アドレス属性はセミコロンで区切り、たとえば次のように引用符でアドレスを囲む必要があります。

"C=US;A=att;P=Contoso;O=Example"

X400ExternalRelay

省略可能

System.Boolean

このパラメータを使用して、この権限のあるドメインを外部の中継ドメインとして指定します。X400ExternalRelay$true に設定すると、Microsoft Exchange は電子メールを外部のアドレスにルーティングし、このサブドメインに対する解決エラーをエラーとして扱いません。

入力の種類

戻り値の種類

エラー

エラー 説明

 

次のコード例では、既存の X.400 の権限のあるドメインを次のように変更します。

  • ドメイン名を "Sales" から "Sales and Marketing" に変更します。
  • 組織の属性を "Sales and Marketing" に更新します。
Set-X400AuthoritativeDomain Sales -X400DomainName "C=US;A=att,P=Contoso;O=Sales and Marketing"  -Name "Sales and Marketing"

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。