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パブリック フォルダの参照を構成する方法

  • [アーティクル]

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2007-08-27

パブリック フォルダの参照には、コスト値が関連付けられています。この値の範囲は 1 ～ 100 です。このコスト値は、メッセージ フローの最適化に使用されます。具体的には、電子メール メッセージは、最も低いコスト値に基づいてルーティングされます。同じコストのルートを複数使用できる場合、それらのルート間では可能な限り均等に負荷が分散されます。このコストは、クライアント アプリケーション (Microsoft Office Outlook など) がリモート サーバー上のパブリック フォルダにアクセスするために使用できる最適なルートを計算するためにも使用されます。

パブリック フォルダ データベースに対して設定できる最大のパブリック フォルダ参照コストは 100 です。ただし、サーバーの最大参照コストを 100 に設定しても、そのサーバーが参照に使用される可能性はあります。サーバーが参照に使用される確率を下げるためには、ドメイン管理者またはエンタープライズ管理者と協力して、サイトのリンク コストを構成する必要があります。

Windows Server 2003 の Active Directory ディレクトリ サービス サイトの詳細については、サイトの概要についてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。Windows Server 2003 でサイトのリンク コストを構成する方法の詳細については、サイトのリンク コストの構成についてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。Windows Server 2008 の Active Directory ドメイン サービス (AD DS) におけるサイトとサービスの詳細については、Windows Server 2008 ヘルプのサイト、サブネット、およびサイトのリンクに関するページを参照してください。

ここでは、Exchange 管理コンソールまたは Exchange 管理シェルを使用して、パブリック フォルダの参照のコストを構成する方法について説明します。また、参照コストのカスタム一覧を構成し、一覧から特定のサーバーを除外することで、そのサーバーを使用しないようにすることもできます。

開始する前に

Microsoft Exchange Server 2007 SP1 でこの手順を実行するには、使用するアカウントに次の権限が委任されている必要があります。

  • 対象サーバーの Exchange パブリック フォルダ管理者の役割およびローカルの Administrators グループ

Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

また、この手順を実行する前に、次のことを確認してください。

  • パブリック フォルダのコスト参照を構成したら、コスト参照の一覧を管理する必要があります。このため、必要に応じて、新しいパブリック フォルダ データベースがそれぞれ、参照の一覧に追加されていることを確認する必要があります。
  • この手順は、Exchange 2007 RTM (Release to Manufacturing) 版では実行できません。Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1) がインストールされている必要があります。Exchange 2007 SP1 をダウンロードするには、「Exchange Server 2007 用のダウンロード」を参照してください。

手順

Exchange 管理コンソールを使用して、パブリック フォルダの参照に関するサーバーとコストの特定の一覧を構成するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理コンソールを起動します。

  2. コンソール ツリーで [サーバーの構成] を展開し、[メールボックス] をクリックします。

  3. 作業ウィンドウで、変更するパブリック フォルダ データベースを選択します。

  4. 操作ウィンドウで、パブリック フォルダ データベースの名前の下にある [プロパティ] をクリックします。

  5. [<パブリック フォルダ データベース> のプロパティ] で、[パブリック フォルダの参照] タブをクリックします。

  6. Exchange で Active Directory サイトのコスト データを使用して、パブリック フォルダ参照の接続コストを計算することを指定するには、[Active Directory のサイト コストを使用する] をクリックします。これは既定のオプションです。

    note注 :
    カスタム一覧にパブリック フォルダの参照が含まれている場合に [Active Directory のサイト コストを使用する] をクリックすると、一覧が使用できなくなり、このタブが最新の情報に更新されるときに一覧がクリアされます。

  7. カスタム パブリック フォルダ参照一覧と、関連付けられているコストを作成するには、[カスタム一覧の使用] をクリックし、[追加] をクリックします。

  8. [サーバー参照のコスト] で、[参照] をクリックします。

  9. [参照サーバーの選択] で、パブリック フォルダ データベースがあるメールボックス サーバーを選択し、[OK] をクリックします。

    note注 :
    [パブリック フォルダの参照] タブの [名前] 列に表示されるサーバーの一覧に既に含まれているサーバーや、指定したパブリック フォルダ データベースがあるサーバーを選択することはできません。

  10. [サーバー参照のコスト] の [コスト] ボックスで、1 ～ 100 のコスト値を割り当て、[OK] をクリックします。数字の 1 が最も低いコストを表します。これは、Exchange ルーティングでこのサーバーがレプリカ サーバーとして使用される確率が高いことを示します。数字の 100 は最も高いコストを表します。これは、Exchange ルーティングでこのサーバーがレプリカ サーバーとして使用される確率が低いことを示します。

  11. 参照リストに他のサーバーを追加するには、[パブリック フォルダの参照] タブで [追加] をクリックし、手順 8. ～ 10. を繰り返します。

  12. [OK] をクリックして [<パブリック フォルダ データベース> のプロパティ] を閉じます。

Exchange 管理シェルを使用して、パブリック フォルダの参照に関するサーバーとコストの特定の一覧を構成するには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-PublicFolderDatabase -Identity "Server1\PublicFolderDatabase01" -UseCustomReferralServerList $true -CustomReferralServerList "MBXSERVER01:1","MBXSERVER02:50"
    note注 :
    CustomReferralServerList パラメータでは、"サーバー ID:コスト" という形式の配列を使用できます。複数のサーバーはコンマで区切ります。

構文およびパラメータの詳細については、「Set-PublicFolderDatabase」を参照してください。

詳細情報

パブリック フォルダの詳細については、「パブリック フォルダについて」を参照してください。

パブリック フォルダの管理の詳細については、以下のトピックを参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。