Exchange 2007 セットアップの失敗時に発生する MSExchange TransportService イベント エラー 1016

 

適用先: Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-08-24

ここでは、Exchange Server 2007 セットアップでハブ トランスポート サーバーの役割をインストールするときに、"サービス 'MSExchange Transport' を開始できませんでした。サービスを開始できなかった理由については、イベント ログを確認してください。" というエラーが表示されてセットアップが失敗する場合に、セットアップのトラブルシューティングを行う方法について説明します。このエラーが発生した場合、イベント ログのエラーは以下の情報を使用して生成されます。

イベント ID : 1016

イベント ソース : MSExchange TransportService

イベントの種類 : エラー

説明 : ワーカー プロセスが起動時に継続的にクラッシュします。<%programfiles%>\Microsoft\Exchange Server\Bin\edgetransport.exe。サービスは停止します。

この問題は、Exchange サーバーが Microsoft Exchange Transport サービスのサービス プリンシパル名 (SPN) を登録できないことが原因で、Microsoft Exchange Transport サービスが開始できない場合に発生します。

解決方法

この問題を解決するには、Exchange サーバーが SPN を登録できるように正しい TCP/IP パラメータを設定します。

Caution注意 :
レジストリに対して誤った編集を行うと、重大な問題が発生する可能性があり、オペレーティング システムの再インストールが必要になる場合があります。 誤ったレジストリ編集に起因する問題は、解決できない場合もあります。 レジストリを編集する前に、重要なデータをバックアップしてください。

開始する前に

この手順を実行するには、使用するアカウントにローカルの Administrators グループのメンバシップが委任されている必要があります。Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

手順

レジストリ エディタを使用して Exchange サーバーが SPN を登録できるように正しい TCP/IP パラメータを設定するには、次の操作を行います。

  1. レジストリ エディタ (regedit) を起動します。

  2. 次のレジストリ サブキーを見つけます。HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\Tcpip\Parameters

  3. [Parameters] を右クリックし、[アクセス許可] をクリックします。

  4. [Parameters のアクセス許可] ダイアログ ボックスで、[追加] をクリックします。

  5. [ユーザー、コンピュータ、またはグループの選択] ダイアログ ボックスで、[オブジェクトの種類] を選択します。[オブジェクトの種類] ダイアログ ボックスで、[コンピュータ] を選択し、[OK] をクリックします。

  6. [ユーザー、コンピュータ、またはグループの選択] ダイアログ ボックスで、コンピュータ アカウント (ドメイン\コンピュータ名) を入力し、[OK] をクリックします。

  7. [Parameters のアクセス許可] ダイアログ ボックスで、追加したばかりのコンピュータ アカウントを選択します。[<コンピュータ アカウント> のアクセス許可] で、[読み取り] アクセス許可の [許可] をオンにして [OK] をクリックします。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。