フェールオーバー クラスタ用にクラスタ ネットワークを構成する方法
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1
トピックの最終更新日: 2008-02-14
ここでは、フェールオーバー クラスタ管理ツールと Cluster.exe を使用して、フェールオーバー クラスタ用にクラスタ ネットワークを構成する方法について説明します。クラスタにすべてのノードを追加した後、クラスタ ネットワーク コンポーネントを構成する必要があります。特に、クラスタとクライアント アクセスのネットワーク、およびクラスタ ハートビート喪失のトレランス設定を構成する必要があります。また、クラスタとクライアント アクセス設定の構成時に、ネットワークの名前をよりわかりやすい名前に変更することもお勧めします。
開始する前に
この手順を実行するには、使用するアカウントにローカルの Administrators グループのメンバシップが委任されている必要があります。Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
手順
フェールオーバー クラスタ管理ツールを使用してネットワークのクラスタとクライアント アクセスを構成するには、次の操作を行います。
フェールオーバー クラスタ管理ツールを開きます。
クラスタ ノードを展開し、[ネットワーク] をクリックします。
ネットワークの名前、およびクラスタとクライアント アクセス設定を構成することによって、各ネットワークのプロパティを変更します。使用可能な設定の詳細については、「Windows Server 2008 でのクラスタ連続レプリケーションのインストール」およびフェールオーバー クラスタ管理ツールのヘルプを参照してください。
注 : ログ配布を有効にできるのは、クラスタとクライアントの両方が使用できるように構成されているクラスタ ネットワーク (混合ネットワークと呼ばれます) だけです。プライベートとして指定されているクラスタ ネットワークは、シードと再シードに使用できます。 必要に応じて、各ネットワークの名前をよりわかりやすい名前 (たとえば、Public、Private、LogShip1、LogShip2) に変更します。
Cluster.exe を使用してクラスタ ハートビート喪失のトレランスを構成するには、次の操作を行います。
クラスタ内の両方のノードがオンラインになっていることを確認します。それには、次のコマンドを実行します。
cluster ClusterName Node
手順 1. のコマンドの出力を調べ、各ノードの [状態] が [上へ] になっていることを確認します。
すべてのノードで、すべてのプライベートおよび混在インターフェイスのハートビート喪失の発生回数を構成します。それには、実際の環境に基づいて次のコマンドを実行します。
単一のサブネット フェールオーバー クラスタ :
cluster ClusterName /prop SameSubnetThreshold=10
複数のサブネット フェールオーバー クラスタ :
cluster ClusterName /prop CrossSubnetThreshold=10
クラスタ ネットワークを構成したら、次は、クラスタ クォーラムを構成します。クラスタ クォーラムを構成する方法の詳細については、「ノードおよびファイル共有マジョリティ クォーラムを構成する方法」を参照してください。
詳細情報
クラスタ連続レプリケーション (CCR) の詳細については、「クラスタ連続レプリケーション」、および「Windows Server 2008 でのクラスタ連続レプリケーションのインストール」を参照してください。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。